地球上に危険な生き物は数多くいますが、その中でもより多く人間を死に至らしめている生き物ってなんだと思いますか?
1位は「蚊」。
これは伝染病を媒介するので、それにより年間70万人近くの人が亡くなっているからです。
そして2位は「人間」、それに続く3位が「ヘビ」です。
もっと猛獣が上位にランクインしているかと思っていたので、すごく意外なランキングですね。
ヘビは年間で5万人もの人を死に至らしめているんですよ。
確かに世界中にはたくさんの毒蛇がいて、もちろん日本も例外ではありません。
分布の広さを考えると、このランキングも納得がいきます。
今回は第3位であるヘビの中でも、特に危険度の高い「ジャララカ」というヘビについて紹介していきたいと思います。
ジャララカってどんなヘビ?恐るべきジャララカの毒
ジャララカはブラジル南部からアルゼンチンにかけて生息している毒蛇です。
体長は1m~1.5mで、体全体に不鮮明な三角模様があります。
顔は鋭くいかにも攻撃的な顔をしているので、毒蛇だと知らなくてもまず近づこうとは思わないでしょう。
毒の種類は「出血毒」で、咬まれるとまず血が止まらなくなってしまいます。
そして毒が全身にまわると、血管の細胞が破壊されて体内の様々な箇所で出血が起こり、最悪の場合は死に至ります。
ジャララカの毒は非常に強く、またその量も多いためかなり危険。
出血毒は毒の回りが遅いので速やかに適切な治療をすれば命の危険は回避できますが、重大な後遺症が残る場合が多いそうです。
咬まれないのが一番大事ってことですね。
ジャララカが危険なのはその毒性の強さだけではなく、農耕地にも生息していることです。
人の生活圏内で遭遇してしまうので、咬傷事故が多く発生してしまうのです。
生活圏内にこんな毒蛇がいると思うと、怖くておちおち寝てもいられない…。
ジャララカが支配する島「ケイマーダ島」
ブラジルのサンパウロ州にある無人島「ケイマーダ島」では、なんと独自の進化を遂げたジャララカが島を支配しているのです。
日本でも猫がたくさんいる猫島なんてものがありますが、ケイマーダ島は別名「スネークアイランド」と呼ばれており、かなりの密度でジャララカが生息しています。
島の大きさは43万平方メートル程ととても小さいのですが、その小さな島全体に生息しているジャララカの数は10000匹以上!
1平方メートルに1~5匹もいる計算です。
そこら中がジャララカだらけ!
考えただけで鳥肌ものです。
しかもケイマーダ島のジャララカ、数が多いだけではなくて、なんと通常のジャララカの5倍もの毒性を持っていると言うのです。
その強さはネズミを2秒で即死させるほど。
この島のジャララカは地面ではなく樹上で生活しており、獲物である小鳥を一瞬で仕留められるように進化したのではないかと言われています。
もしこの島に足を踏み入れても、生きて帰ってこられる自信がないです…。
しかしそんなスネークアイランドに果敢にも挑もうという命知らずなやつらが。
それが密猟者。
実はジャララカの毒は血栓融解剤の材料になることが判明しており、それを狙ってジャララカを密猟しようとする人が多いのだとか。
そのため現在は政府によって厳重に管理されているそうです。
私だったら、お金貰ってもそんな危険な島には行きたくないです。絶対に。
ジャララカ まとめ
ヘビって毒を持っていなくても怖いものが多いのに、更に強力な毒まで持っているジャララカには絶対に近寄りたくないですね。
みなさんもアマゾンに行くときには十分気を付けてください。
日本国内にはジャララカがいなくて良かった!
(ハブやマムシはいますけど…。)
(ライター名 もんぷち)