ジャガーとピューマ、トラとライオン、チーターとヒョウなど似ている動物たちにはどうしても優劣をつけたくなるのが人の性です。

今回はその中からジャガーとピューマについて。

ピューマって?

ピューマは北アメリカと南アメリカの一部に生息しているネコ科の動物です。詳しい分類ではネコ科の中のネコ亜科に含まれていて、人間が飼っているイエネコと同じ分類になります。つまりは、言ってしまえば大型のネコ。

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一方ライオンやヒョウはネコ科の中でもヒョウ亜科に分類されているので、ライオンやヒョウとはちょっと違う系統というわけ。

ピューマの特徴

ピューマのオスは体長が1~1.8ⅿほど、体重は60~100Kほどあり、メスはオスよりも一回り小さいサイズ。体は黄褐色で、模様はなく、耳の淵と長い尻尾の先端が黒くなっていてます。

ピューマの赤ちゃんは体中に黒や黒褐色の斑点がついているので、まるでヒョウやジャガーのようです。

ピューマの生態

ピューマはアメリカの湿地帯から森林地帯、砂漠と幅広い地域に生息しています。

ネコ科の大型肉食獣の中では眼球が大きく。視力が高いのが特徴です。臭覚も鋭く、跳躍力にも優れています。高さ4ⅿ、幅12ⅿほどの範囲を飛び回るのだとか。

オスは単独で行動していて、なわばりを形成します。なわばりの広さは地域やエサの量にもよりますが、平均すると9㎞ほど。メスはそれよりも若干狭い空間でなわばりを形成し、暮らしています。

ピューマの寿命は野生下においても12年、飼育下では25年ほどになるそうです。

 

エサは主にネズミやリス、ウサギ、アザラシなどの小動物ですが、シカやアメリカヤマアラシなどの大きな動物を仕留めることもあります。

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ハント方法は静かに身を沈めて、地面に這いつくばるような形で後ろからとびかかります。地面に獲物を押さえつけて急所を噛んで相手を動かなくするというもの。

以下はハンティングの様子を動画で撮影した、見ごたえのある動画。
【ピューマvs鷲】

 

猛禽類のタカが動物の死体を見つけて。空から舞い降りてきました。せっかくの獲物を持ち帰ろうとしているのか、必死です。夢中になっているタカのすきを狙って抜き足差し足忍び足で近寄ったピューマはある一定の距離を超えると猛ダッシュして猛禽類にとびかかります。

 

逃げれば間に合うように見えるのですが、タカのエサに対する執着が結果的には・・・・。

また、ピューマはオオカミやグリズリーなどの肉食動物とも生息域が重なる部分がある為、時にはオオカミを捕食したり、獲物を奪い合う関係にもあるようです。
【ピューマvsリンクス】

 

【ピューマvsオオカミ】

 

 

【ピューマvsグリズリー】

 

ピューマと人間の関係

ピューマは別名でプーマやクーガともいわれていて、人気スポーツブランドの「プーマ」は紛れもなく、このピューマからとったものです。

現在まで、ピューマによる人間攻撃の被害はありませんが人や家畜を襲うだけの力は十分に備わっているということだけは心にとめておきたいものです。

ジャガーって?

一方ジャガーはというと、これもまた北米の南部と南アメリカに生息しているネコ科の動物です。

よく間違えられるのがヒョウですが、ヒョウはアメリカには生息しておらず、アフリカ大陸にいます。

また、パッとみで似ている模様も、よく見るとジャガーの模様には黒い斑紋に囲まれたオレンジ色の斑紋の中に黒の点があります。

ジャガーの特徴

ジャガーはネコ科の動物の中では頭部が大きくいのが特徴です。このため顎も発達していて、噛む力も強く、獲物をしとめるのも上手です。

体長は120~185㎝で、体重は45~160㎏ほど。ライオンやトラなどと比べるとトラが一番大きく、次いでライオン、ジャガーとなります。

アフリカ大陸のヒョウと比べると短足で重心が低めです。

ジャガーの生態

ジャガーは基本的に単独で生活しています。

夜行性で、熱帯雨林の奥地から湿地帯まで幅広い地域に生息しています。

木登りが上手で、アルマジロやカピパラ、霊長類のナマケモノやホエザルなどをエサにするほか、

泳ぐことも得意で、ネコ科の大型動物の中では珍しく、水に入ってのハンティングも嫌がりません。

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亀や魚やカイマン、時には大きなワニや大型のヘビ、アナコンダなどを襲うこともあります。
【ジャガーvsクロコダイル】

【黒ジャガーvsアナコンダ】

 

また、家畜や人間を襲うという記録もあるそう。

 

出産は2年に一度、100日間ほどの妊娠期間を経て2~4匹の赤ちゃんを産みます。

2年ほど一緒にいて、生活の術やハンティングの方法を教え、子供はその後親離れしていきます。

オスのジャガーとメスのライオンの間では交配が可能で、生まれた子はジャグリオンとなります。

ジャガーと人間のかかわり

ジャガーの呼び名は南アメリカインディアンの言葉で「ヤガー」。その意味は一突きで殺す者という意味だそう。

アステカにはジャガーの姿をした神様も存在していたらしく、その強さを物語っています。

 

近代にいたってはその強くてかっこいい風貌から車の名前やプロレスラーのリングネームとして使われたりも。

ライオンとトラ、ピューマとジャガーのすみわけ

ライオンとトラはどちらが強いのかという話になると、自然界では生息域が違うために正確な判定は難しいというのが本当のところ。

トラはアジアに生息していて、ライオンはアフリカ大陸なのだから、比べようがありませんよね?

トラは密林に生息し、密林の生態系のトップに君臨し、ライオンは平原に出てきて、平原でのトップの座を保っているということでしょうか。

ネコ科の動物のハンティング方法として、身を隠して相手に忍び寄ることが武器ならば、ライオンの生息場所である平原というのは何とも不便な場所なわけです。

ジャガーやピューマのような単独行動をせず、群れで行動するライオンの秘密がここにあります。

群れでなければ獲物を確保することができないというわけ。

話がそれてしまいましたが、つまりライオンとトラの強さは比べられないということ。

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ジャガーとピューマは戦う事がある?

ピューマとジャガーはトラが密林にいて、ライオンが平原でトラとは全く違う形で生活していたようにすみわけをしていました。

それが、そこに人間の手が入ってしまったからなのか、それとも別の理由があるのか・・・それは定かでありませんが、近年はその生息域が一部重なってきているのだとか。

それはアフリカ大陸でいえば、ライオンとヒョウの生息域が一部重なっているのと同じ現象と言えます。

アフリカ大陸において、ライオンは平原で生活し、ヒョウは樹上と平原で生活。

獲物が重なってしまうこともあるのですが、明らかにヒョウとライオンでは体格の差があり、ヒョウが一歩引くことが多いのだそう。

一方ジャガーとピューマではそれほどの体格の差はなく、お互いの存在を認識した場合は戦いになることもしばしば!!

ジャガーとピューマはどちらが強いか!?

ジャガーとピューマは結果的には両者共十分なエサがあることや、そのエサを確保するだけの力も持っていることで、相手を殺してしまうほどの戦いにはならないよう。

つまり、両者とも、なわばりを主張するための脅し的のような喧嘩と考えて良さそうです。
【ジャガーvsピューマ】

【ジャガーvsピューマ】

 

でも、万が一本当にガチで戦わせたとしたら・・・・個体的に大きさの違いはありますが、平均的な体格を考えると、ジャガーの方が圧倒的に有利なのではないでしょうか。

ジャガーとピューマのハイブリッド!?

生息域が重なって、何となく雰囲気も似ている2種ですから、ジャガーとライオンの様に交雑種がいてもおかしくはないのですが、都市伝説的なものはあったとしても、学問上でのそれは確認されていないのだそう。

遺伝的に不可能なのか、それともこの先起こりうることなのか、それも定かではありません。

(ライター ナオ)

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