サメと言えば、鋭い牙と獰猛な性格で人間や動物を襲うというイメージが強いですね。

映画「ジョーズ」の印象が強すぎて、そういったイメージが広まってしまったのかもしれませんが、実はサメの中にはプランクトンなどを食べる平和的な種類も存在します。

最も有名で代表的なのはジンベエザメですね。

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大きな体にゆったりと泳ぐ姿。

穏やかで人が近づいても大丈夫なので、ダイバーたちが一緒に泳ぐこともできる、なんとも素敵なサメです。

海にいるサメが全部そういった安全なサメだったらいいのに。

今回はそんなジンベエザメと同じような平和的なサメの中から、「メガマウス」という深海ザメについてご紹介します。

メガマウスについて知らない人でも、深海に棲むサメということと、名前を見たらどんなサメなのかあらかた想像がついちゃう気もしますが。

 メガマウスってどんなサメ?

メガマウスは1976年にハワイ沖で初めて発見されて以来、現在でも50例ほどしか発見されておらず「幻のサメ」と呼ばれています。

太平洋やインド洋などの深海に生息している深海ザメで、その姿はまさにエイリアン。

7メートル以上にもなる巨体に、顔のほとんどを覆いつくすような巨大な口。

まさに「メガマウス」!

不自然なほどに口(というか頭)が大きくて、なんだか不気味です。

 

その大きな口で襲われたらひとたまりもない!と思われるかもしれませんが、大丈夫。

メガマウスが大きな口を使って食べるのは、プランクトンや小魚なんです。

大量の海水と共に餌であるプランクトンなどを吸い込み、体内のフィルターで漉し取ります。

実はメガマウスには歯もきちんとあるのですが、全く使われている様子はないようです。

一体何のためにあるのか…。

プランクトンを集めるために上あごの歯が光るとも言われていますが、これも正確なところは未確認だそうです。

幻のサメと呼ばれるだけあって、発見例が少なすぎて解明されていない事の方が多く、まだまだ謎ばかりのサメですね。

 メガマウスの特殊能力?地震予知

地震の起きる予兆として、生き物たちの異常行動などが見られることがあります。

よく知られているものでは、「ナマズが暴れる」「ネズミが逃げる」「イルカやクジラが打ち上げられる」といったものがありますね。

実はメガマウスもそんな地震予知能力があるのではないか、と言われているのです。

 

普段メガマウスは深海に棲んでいますが、地殻変動などによる地場の変化を敏感に感じ取って、浅瀬に逃げてくるのではないかという説があります。

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実際にメガマウスが打ち上げられたり、浅瀬で発見された後には、地震が起こることが多いようです。

陸上の生き物よりも水中の生き物、大きな生き物よりも小さな生き物のほうが、地震の予兆に敏感な傾向があると言われています。

 

メガマウスという貴重な生き物が発見できるのは嬉しいですが、それが地震の予兆だとすると喜んでばかりはいられませんね。

なんだか複雑な気持ちになります。

メガマウスを見てみたい!

実はメガマウス、化石が発見されたことにより古代から生息していたことが分かっています。

古代魚であり、かつ深海に棲んでいてほぼ発見もできない幻の魚。

「古代魚」「深海」「未知」という神秘的三大要素を全部持っている魚など早々いません。

横に並べるのはシーラカンスくらいです。

嫌でも魅力を感じざるを得ませんよね。

 

さて、そんなメガマウスを見るためにはどうしたら良いのでしょうか。

できるならぜひとも生きている姿を見てみたいものですが、残念ながら生きている個体を実際に見ることはできません。

発見例自体が少ない上に、死体で発見されることが多く、生きているものもすぐに弱ってしまうので、水族館などでの展示は今のところできていないのが実状です。

 

しかし、標本ならば、日本のいくつかの水族館や博物館で見ることができるんです。

・沖縄県 美ら海水族館

・三重県 鳥羽水族館

・静岡県 東海大海洋科学博物館

・福岡県 海の中道マリンワールド

・神奈川県 京急油壺マリンパーク

 

これらの施設では剥製標本や液浸標本が展示されているので、気になる人はぜひ見に行ってみてください。

メガマウスのまとめ

とても神秘的なサメ、メガマウス。

その特殊な風貌だけではなく、神秘性も合わせてメガマウスの魅力です。

これから徐々にその生態が解明されていくのでしょうが、謎めいた神秘的な存在でいてほしい気もします。

メガマウスのことについてもっと知りたい、だけど全部知ってしまうと面白くない…ジレンマです。

(ライター もんぷち)

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