SNSで一気に火がついて話題になったヒメジャノメの幼虫。

ヒメジャノメはとても地味な蝶ですが、このご時世、何だか有名になっちゃいました!

ヒメジャノメって?

ヒメジャノメは茶色で、羽に目玉模様のついた、蝶の中ではとても地味な部類の蝶です。

スポンサーリンク

花の蜜も吸わないので、蛾と間違えられることもしばしば。

東アジアから東南アジアにかけて生息していて、日本では渡島半島から九州までの幅広い地域で見ることができます。

明るめの山林で飛んでいることが多く、山里付近ではよく見かける蝶です。

ヒメジャノメの生態

ヒメジャノメは明るめの山林の低い位置をひらひらと飛んでいます。

6~10月にかけて、2~3回ほど発生します。

エサは腐食しかけの果物だったり、獣糞だったり。

モンシロチョウのように花の蜜を吸う、優雅で華麗なイメージとはちょっと程遠い暮らしぶり・・・。

羽についている目玉模様は鳥の嫌う模様、その名前の通り蛇の目(ジャノメ)で、鳥の敵である蛇の目の模様を羽に着けることによって、自分たちの天敵の鳥から身を守っているというわけ。

でも、逆に大きな鳥には、その模様があだとなって狙われてしまうこともあるのだとか。

 

産卵は9月頃に単子葉のイネ科の植物に14~20個ほどを固まって産み付けます。

孵化した幼虫は体長2.5㎜ほど。薄緑色をしていて、頭部分だけは黒くなっています。孵化したばかりの幼虫は自分の卵殻を食べ、栄養にします。その後、3度の脱皮を繰り返し、4齢虫で越冬し、5齢虫で蛹になります。

越冬はイネ科の植物に逆さの状態でピタッとくっついた状態で行います。

ヒメジャノメの幼虫

体長2.5㎜程、黒い頭部分の大きさは、ほんの1㎜程。このちっちゃな幼虫の、顔が、なんと猫みたいだと話題になっているんです!

角のようなとんがったものが生え、左右にバランスのとれた顔立ちは本当に猫そっくり。若干毛も生えているので、今にも思わずニャ~~と鳴き出してしまうのではないかと思うほど。

スポンサーリンク

 

もちろん、体も頭も脱皮のたびに大きくなっていくのですが、脱皮してすぐの時は頭の部分の殻だけが、新しい頭部に残るので、猫の顔が2つある!!??状態です。そう考えるとちょっと不気味な気もしないでもありません。

この猫型の頭はちょうどキティちゃんのよう。色はもちろん黒っぽい茶色なので、キティちゃんのような可愛らしさはありませんが、それでもシルエット的には十分キティちゃんです。

ヒメジャノメとコジャノメ

間近でこの猫顔の幼虫を観察しようと思ったら、卵から孵化させるのが最も身近に長く観察できる方法ですが、この時間違えやすいのがコジャノメチョウ。

北海道には生息しておらず、全国的に見ても個体数は圧倒的にヒメジャノメの方が多いので、確率的にいえば間違うことは少ないと思いますが、違いとしては地色の茶色がコジャノメ蝶の方が濃いこと。ジャノメ模様がコジャノメチョウの方は片側に4つ、ジャノメチョウの方は3つついていること。

それから、コジャノメの産卵場所は笹なども多いということ。

 

卵の大きさや形態はほぼ一緒なので、飼育してみて初めてどちらかわかることもあるようです。

で・・・コジャノメの幼虫ですが、実はこれまた頭部は黒くて、耳がついているんです!!

こちらは耳が丸みを帯びているので、猫というよりはクマ!!

ちっちゃい毛の生えた熊が頭部についているという感じです。

まあ、どちらにしても楽しむことはできるので、思い切って飼育してみるのはいかがでしょうか?

 

それにしても、なんでジャノメチョウの頭部だけがこんな形になったのか。その必要性というか必然性を知りたいもの。

まるで呪いをかけられてしまった幼虫のような、神様のいたずらのような・・・。

自然界には謎が沢山です。まだまだ魅惑の世界が広がっていると思うと、なんだかワクワクしてきます。

(ライター ナオ)

■冬の虫と言えば蓑虫 知られざるその生態

■モスラのモデル 巨大な蛾「ヨナグニサン」って知ってる?

■刺されると痛い!「イラガの幼虫」は殺虫剤で駆除!

■春夏は恐ろしい毒を持つ「チャドクガ」の幼虫に注意! 

■森の忍者「ムラサキシャチホコ」の巧みな擬態

■モンシロチョウと名前は似てるけど全然違うモンシロドクガ

スポンサーリンク