ちょっと長くてかっこいい名前のヘアリー・ブッシュ・ハイパー。

とさかのような鱗をもっていて、風貌もかっこいい蛇ですが・・・とにかく危険なので注意が必要!!

美しいバラには棘がある―かっこいい蛇には毒がある!!??

へアリー・ブッシュ・バイパーって?

ヘアリー・ブッシュ・バイパーはザイールとウガンダの国境近くの藪の中に生息しているマムシの仲間の毒蛇です。

バイパーというのはクサリヘビ科の名称で、日本ではマムシやハブに当たります。

学名ではAtheris hispida(アセリス・ヒスピダ)というそう。ラテン語で「毛深い」の意味を持つこの言葉は鱗のことを表現しているようです。

へアリー・ブッシュ・バイパーの生態

体長は記録に残る最大のもので73㎝。50~70㎝前後が多いようです。

オスはメスと比べ、どらかというと細身です。頭部分に短い鼻のようなものがついていて、多くの毒蛇と同様に顎に毒腺を持っています。

全身が棘でおおわれていて、特に頭から首周りにかけての毛羽だった鱗はまるでとさかのようで、全体の鱗の中でも首周りの鱗の一つ一つが長く、大きくなっています。

また、鱗がシャギー状になっているのも、この蛇がかっこいいといわれる所以です。鱗は葉っぱのような形をしていて、確かにビジュアル的にかなり、完成度が高い!!??

 

普段は夜行性で葦や茎などの細い植物を上ることができ、カエルやトカゲ、時には哺乳類などを捕食します。

メスの産卵は一度に12匹ほど。生まれたての赤ちゃん蛇は15㎝ほどです。

へアリー・ブッシュ・バイパーの毒

クサリヘビ科の多くが2種類の毒を持っています。顎の毒腺に常に毒を蓄えていて、敵に攻撃されたときや獲物を捕獲するときに使います。

毒の一つが神経毒。相手の神経に働くたんぱく質を持っていて、効果が極めて急速で、相手を麻痺させます。この毒によって、哺乳類でも相手の動きを止まらせて捕食できるということ。

もう一つは出血毒。こちらは消化液が進化したものと考えられていて、血液の凝固を阻む成分を含んだ液を相手に注入することによって、大量出血を促すという毒です。

低血圧や多臓器不全などに陥ってしまう強力な毒です。

どちらも猛毒で、一旦噛まれた生き物は死に至ることが多いようです。

 

特定動物のへアリー・ブッシュ・バイパー

クサリヘビ科のヘビは特定動物に指定されています。

特定動物というのは「人の生命、身体または財産に害を加える恐れがある動物」で、毒を持っているからと言って特定動物になるわけではありません。

毒を持っていてもカエルやスズメバチはこの特定動物にはならず、一生を通して肺呼吸を行う脊椎動物だけがこれに当てはまるのだとか。

クサリヘビ科は全種がこの特定動物に指定されていて、他種類では、ニシキヘビやコブラなどが挙げられます。

スタイリッシュな見た目に、まん丸のくりくりした目は、かっこ可愛いく、人間でいえば、母性本能をくすぐるタイプのイケメン!!??なのでしょうか。(なぜか男性に例えてしまいますが・・・・)

でも騙されてはいけません!!その見た目はエサを捕獲するための奴らの作戦なのですから。

人間だってこの毒にかかれば命に危険が及ぶこともあり得ないとは言えないのです。

日本の動物園などでは残念ながら見ることはできないようです。

ヘアリー・ブッシュ・バイパーを見たい人はぜひ動画や画像などをチェックしてみてくださいね。

赤い色をしているものや、きれいなグリーンをしたもの等、色とりどりの画像がアップされています。

生息する場所によって、そのカラーや毒性も独自に進化しているのかもしれませんが、詳しい情報はあまり公開されていないのが実情です。

(ライター ナオ)

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