人が暮らしやすい季節は虫達にとっても、条件は同じ!

これからの季節はどんどん虫たちの活動も発になってきます。

そんな中、お家の観葉植物たちに悪さをするのがコナカイガラムシです。

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カイガラムシの種類

カイガラムシは近年害虫としての関心が高まっている虫ですが、種類によっては私たちにとって有益な虫もいます。

食品の赤い色素をとるコチニールカイガラムシや特殊な白いロウをとるイボタロウムシなど。しかし、今回取り上げるのは害の多いコナカイガラムシです。

白いカイガラムシ、コナカイガラムシとは?

コナカイガラムシとは主に観葉植物や果樹などにつく害虫です。

「カイガラムシ」という虫の仲間で、通常カイガラムシは成虫になるとその名の通り硬い「殻」に覆われるのですが、コナカイガラムシの場合はまるで白いホコリのようなふわふわとしたものに覆われます。

これは白い蝋のような分泌物で、一見するとただの綿ボコリのようにしか見えないので、コナカイガラムシだと気づかずに放置してしまっている人も多いようです。

見た目が気持ち悪くないなら放っておけば?と思われるかもしれませんが、コナカイガラムシは「害虫」なんです。

害があるんです。

 

一匹でも植物についてしまうと、どんどん繁殖して近くにある植物がコナカイガラムシまみれに白くなってしまいます。

一匹だけだとそんなに気持ち悪くなくても、さすがに大群となるとかなり気持ち悪いです。

ぱっと見ではホコリに見えますけど、よーく見ると中に小さな白いコナカイガラムシがいるのがちゃんと見えますからね。

 

コナカイガラムシは植物から汁液を吸収し、寄生した植物を衰弱させ、枯死してしまう場合もあります。また、排泄物は「すす病」と呼ばれる病気の原因となってしまいます。

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コナカイガラムシはどこからやってくる?

コナカイガラムシは風に乗って飛ばされてくることが多いようです。

一度植物に付着してしまったら近くの植物にも伝染していくので、早期の発見が必要です。

観葉植物を育てている方は毎日でもチェックが必要かもしれません。

発生時期は長く、春から冬の休眠の時期にかけて、7~8回ほどです。

コナカイガラムシの生態

コナカイガラムシはカメムシと生態が似ている昆虫です。

体長は2~3㎜ほどで、わらじ状をしています。細くて長いくちばしを持っていて、それを果樹などの幹に差し込んで中の液を吸うことができる見た目によらない一面を持っています。

通常のカイガラムシが表面を硬い殻で覆われているのに対し、コナカイガラムシの体表は白いロウのような分泌物で覆われています。

また、カイガラムシの中には2~3齢の間に脚が退化して動き回ることができなくなるものもいますが、コナカイガラムシは成虫になっても動き回ることができます。

コナカイガラムシは卵嚢に包まれた綿のようなもので卵を覆います。孵化した後、オスは時期が来ると蛹になり、完全変態をします。オスの成虫には翅がありますが、メスの場合は不完全変態で、成虫になっても翅がありません。

 

クワコナカイガラムシやミカンコナカイガラムシ、オオワタコナカイガラムシなど特定の植物に寄生して害虫扱いされているものも多くいます。

コナカイガラムシの天敵

コナカイガラムシの天敵は寄生バチで、世界でも多くの寄生バチが駆除のために放されています。

 

日本ではクワコナカイガラムシを駆除する方法としてクワコナカイガラヤドリバチを使っていました。クワコナバチという名前で生物農薬として商品化もされています。

コナカイガラムシの予防

コナカイガラムシは植物の樹皮の割れ目などで越冬をする習性があります。

成虫の越冬密度を少しでも下げるために、9月末ごろまでには誘因バンドをまき、冬の間にはそのバンドを焼却してしまいまえば、0とまではいかなくても、かなりの個体数減になることは間違いありません。

また、休眠中にマシン油乳剤などの散布も効果があるようです。

風通しの悪い場所には密集する可能性も高いので、植物の枝などをすいて、風通しを良くしておくことも対策の一つです。

コナカイガラムシの駆除方法

コナカイガラムシはできるだけ早く、卵や幼虫のうちに駆除できれば最適なのですが、現実問題、なかなか見つけられないことも・・・。毎日の見回りと点検が必要になってくるかもしれません。

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気づいたら成虫になっていたとか、大量発生していたというケースも多々あります。

常日頃から植物を観察していることは大事なのですが、見つけるためのポイントをいくつか挙げてみようと思います。

まず、成虫を発見するよりも先に病気の方を見つけることがあるかもしれません。

植物の全体が白いカビのようなものが生えるすす病です。

これを見つけたら、近くには必ずコナカイガラムシがいますので、よく探してみてください。また、アリたちがその植物に上っているときにも注意が必要です。

アリの行きつく先にはコナカイガラムシがいる可能性があります。

 

アリたちが木の幹の穴や木の根元部分に土をもっていたら、そこにコナカイガラムシを隠していることもあります。とにかく、アリが頻繁に動いているのを目にしたら、注。葉の裏に隠れている場合もありますよ。

木酢液による駆除

卵と成虫は表面にコーティングが施されていて、殺虫剤が利きにくい種類もいるので、できれば幼虫の時に駆除してしまたいもの。

いくつかの方法が考えられますが、植物に余計な薬品をかけたくない場合は水圧洗浄や木酢液の利用をお勧めします。

密集しているコナカイガラムシを水圧で振り落とします。少数だったらピンセットなどで取り除くのもあり。

その後に木酢液をスプレーすれば一時的ですがコナカイガラムシは寄り付かなくなるでしょう。

 

ただし、木酢液の場合は効果の継続時間が短いので、数日おきにスプレーする必要があります。

また場合によってはコナカイガラムシの方に耐性ができてしまって、全く効かなくなることもあります。

木酢液を使うメリットは先にも書きましたが、余計な薬剤を使わず安心安全であること。

無農薬や低農薬で果樹を栽培したい場合などにはお勧めです。

また、家の中の観葉植物などに使いたいが、小さなお子様もいて、家の中で殺虫剤などを使いたくない場合にもまずは木酢液から試してみるのもいいかもしれません。

ただし、濃度を守って使うようにしましょう。あまりに濃かったり原液のままふりかけたりすると、植物に対するダメージも大きくなるので、かえって植物を弱らせてしまいます。

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殺虫剤・農薬を使う

手っ取り早い方法としては、殺虫剤や農薬を使って駆除する方法があります。

多少お金はかかりますが、早く確実にコナカイガラムシを駆除することができます。

ただし、成虫には効きにくい種類もいますので、幼虫のうちに使うのが良さそう。成虫が大量発生してしまった場合にはマシン油乳剤で成虫を窒息死させるという方法もあるそうです。

コナカイガラムシの成長段階に応じて使い分けるのが良さそうです。

 

 

ピンセット・歯ブラシなどを使う

最も原始的なやり方としてはピンセットや歯ブラシなどで見つけるたびに落としてしまうという方法が考えられます。

数が少ない場合や一切の薬剤を使いたくない場合、木酢液が利かない場合はこの方法しかありません。ただし気を付けなければいけないのは、植物本体を傷つけないようにすることです。

 

薬を使って駆除した場合、死んだコナカイガラムシをそのままにしておくとメスの体から幼虫が出てくることがあります。

死んでいるからと油断せず、きちんと取り除いてくださいね。

分泌液も、残したままにしておくとすす病の原因になるので、拭くなどしてきれいに取り除いてください。

 

ぜひ、この夏あなたもコナカイガラムシマスター!!??に!

(ライター もんぷち)

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