昆虫界でも随一の美しさを持つものと言えば「蝶」ですよね。

モンシロチョウやアゲハチョウなど子供のころによく捕まえた、なんて人は多いのではないでしょうか。

私も昔、小学校の理科の授業で青虫から育てたことを思い出します。

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そして蝶の魅力は何と言っても羽の美しさであり、漆黒から極彩色まで実に様々な美しさがあります。

そんな色鮮やかな蝶たちの中で、一風変わった美しさを持つのが「グラス・ウィング・バタフライ」という蝶。

和名は「スカシマダラ」と呼ばれており、その名の通りガラスのように透き通った羽が特徴なのです。

 

色のない蝶なんて想像が難しいかもしれませんが、本当に本当に美しいんです!

グラス・ウィング・バタフライについて紹介していきますので、ぜひその魅力について知って帰ってください。

 

グラス・ウィング・バタフライってどんな蝶?

グラス・ウィング・バタフライはメキシコ、パナマ・コロンビアなどの中米に生息している蝶です。

特徴は何と言っても美しく透き通った羽で、飛ぶ時に光を浴びてキラキラと輝く様子から、現地では「小さな鏡」とも呼ばれているそうです。

触れると壊れてしまいそうなくらい繊細に見えますが、実はこう見えて力持ち。

体重の40倍の重さを運ぶこともできるんです。

さすが自然界に生きる昆虫、見かけだけでは分からないパワーを秘めています。

 

なぜ羽が透明なのか?

普通の蝶は求愛や威嚇のためにあんなに様々な色や模様をしているのですが、なぜグラス・ウィング・バタフライは透明なのでしょう?

それはずばり、「敵に見つかりにくくするため」。

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葉っぱなどに擬態して敵の目を欺く蝶などはよく知られていますが、「見えないように透明になろう!」とはなんとも合理的。

グラス・ウィング・バタフライは普段林の中など薄暗い環境で暮らしていますが、時には花を求めて明るいところまで飛んでいくこともあるんです。

そのため、どちらの環境でも見つかりにくい「透明」の羽は敵の目を欺くのに最適ということなのですね。

グラス・ウィング・バタフライは時速12キロほどの速さで飛ぶので、人間の目でもすぐに視界から消えてしまうのではないでしょうか。

 

しかしここで一つ、「蝶は普通鱗粉があるのに、グラス・ウィング・バタフライはどうなっているの?鱗粉も透明なの?」という疑問が湧きますね。

答えは簡単、グラス・ウィング・バタフライには「鱗粉が無い」のです。

だからあんなにガラスのようにきれいに透けて見えるのですね。

実は、グラス・ウィング・バタフライに限らず、モンシロチョウなど他のどんな蝶でも鱗粉を落としてしまえば羽は透明なんですよ。

(鱗粉は一度取れてしまうと二度と再生しないので、興味本位で蝶を捕まえて鱗粉を落とす、なんてことはやめてあげてくださいね!)

 

透明ってそんな特別な事でもなかったんだってわかると、ちょっとがっかりしますね…。

でもよく考えてみれば、蜂でも蝉でも、昆虫の羽って大体透明ですよね。

そうするとグラス・ウィング・バタフライは普通で、逆に色彩豊かな蝶の方が特別だったってことなんでしょうか。

 

グラス・ウィング・バタフライの隠し武器

グラス・ウィング・バタフライが敵に狙われないための武器は、透明な羽だけではありません。

実はグラス・ウィング・バタフライ、体内に毒まで持っているんです。

透明な羽と毒の二重の防御があれば、そうそう敵に捕まったりはしないですよね。

周囲にはそういったグラス・ウィング・バタフライに擬態して、狙われにくくする蝶もいるそうです。

すごくリスペクトされていますね。

 

グラス・ウィング・バタフライはとても神秘的で、妖精が本当にいるならこんな羽を持っているんだろうなと思うほどです。

そのくらい美しい。

いつか実物をこの目で見てみたいものです。

(ライター もんぷち)

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