虫の多くは人体に対して無害で意外と心配する必要のないものであったりします。

害虫として扱われている虫であってもほとんどは民家の近くに発生するため不快害虫として、ただ見た目が嫌われているに過ぎないパターンです。

 

一方で直接人体に影響を及ぼす虫が存在するのも事実です。

特に寄生虫の場合継続的にダメージを与えられることになるため適切な知識を持って対処していく必要があります。

 

毛じらみは人間に寄生するタイプの1種です。

陰部に寄生することなどからデリケートな問題となることが多いので予防策を知っておくと良いでしょう。

生態について

シラミは全種通じて寄生生物であり血液や体液を吸い取ることで生きています。

人体に寄生するシラミとしては3種がよく知られています。

 

アタマジラミとコロモジラミという種は髪の毛や衣類などに潜んでいます。

これに対して毛じらみは体の形状などもやや異なり寄生場所も陰部に偏っているため判別も容易です。

 

体長が1ミリから2ミリ程度と非常に小型ですが目視が不可能なレベルではないため虫メガネなどを使えばカニのような姿をしていることを確認することができるでしょう。

発達した爪があるため毛をガッチリ掴むことが可能で簡単には払い落とすことができません。

移動もほとんどすることはなく、卵も毛根近くに産み落とすため幼虫から成虫にかけて全期間を陰部で過ごします。

感染した時の症状

毛じらみに寄生された場合非常に強い痒みを生じることが特徴です。

この強い痒みは、毛じらみがほとんど移動せず生活していることが関係しています。

 

他のシラミと比べると飢餓への耐性が低くすぐに餓死してしまい、何度も同じ場所を吸血されてしまいます。

このことで痒みを強めているとされており、さらにこの傷口から2次感染を引き起こす可能性もあります。

しかし基本的に毛じらみによる重大な人体への影響は起こりません。痒み自体は強いものの他の病原菌などを運ぶといったことは起こらないからです。

毛じらみの予防

一度感染してしまうと完全に除去するのに苦労します。性病としても扱われ、パートナーと共に予防および駆除をしなければ再び発症することも多く徹底的な対策が重要とされます。

 

潜伏期間などもあり症状が引いてもすぐに安心することはできません。

まず予防策として不特定多数との性接触を避けることで感染の可能性を下げることができます。

 

もう一つは共有のものに注意し洗濯等を怠らないということです。

必ずしも性行為のみで感染するわけではありません。

 

一時的に共有のタオルなどに移り、それを使用することで移動してくることも考えられます。

また、同時に駆除にも繋がりますが陰毛を剃るということも有効的な手段です。

 

毛を掴むことで陰部に潜んでいるため毛を無くせば毛じらみの居場所を無くすことができ、感染していたとしても除去することが可能です。

しかしこの場合重要なこととして、毛を剃るだけで完全な除去にはならないということです。

卵が残っている可能性もあるので、やはり殺虫剤などを使用することでしっかりと対策をしていきましょう。

殺虫剤の使い方

毛じらみ対策のための殺虫剤にもいくつかのタイプがあります。

ローションタイプであったりシャンプーとなっているものもあります。

 

いずれにしても繰り返して使用していくことが必要です。

これは卵があった場合を想定しており、通常2日おきに塗布しこれを5回ほど繰り返していきます。

毛じらみに寄生されるととても痒い

以上のことをまとめると、毛じらみは人体に寄生する虫で特に陰部に生息します。

そして寄生された場合とても強い痒みが症状として現れます。

対策としてできることは毛を剃ること、そして薬を複数回に分けて塗っていくことです。

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