ワニといば怖そうなイメージがある動物ですが、ワニの呼び名として「クロコダイル」という名前がありますよね。

あれ、でもまてよ?たしか「アリゲーター」もワニだよな?ということで、ワニの呼び名である「クロコダイル」と「アリゲーター」って、違いがあるのでしょうか。

ワニのプロフィール

ワニはワニ目に属している肉食性の爬虫類です。

中生代の三畳紀中期から存在している大御所で、初期以外のあらゆる時代で淡水の生態系における食物連鎖の頂点に君臨してきた存在です。

ワニはどことなく恐竜と近い感じがしますが、それもそのはずで、ワニの属する鳥類とおなじ進化系である主竜類の祖先には恐竜も含まれているからです。

ワニは以外なことに、恐竜より古い時代から地上に存在していた動物群なんです。

 

三畳紀末期においてクルロタルシ類のほとんどが絶滅してからは恐竜が繁栄していきますが、クルロタルシ類の中でワニ類が唯一絶滅を免れた生物でした。

恐竜の栄えたジュラ紀〜白亜紀は、ワニ類も繁栄の時代で、陸棲種・海棲種・植物食種・濾過摂食種・超大型種等の環境に適応したさまざまな種が生まれていきました。

その後は白亜紀末に恐竜が絶滅しますが、それでもワニ類がなぜ生き延びられたかについては不明となっています。

ワニは3つの種類に分類されます

さて、いよいよワニの呼び名、「クロコダイル」「アリゲーター」の違いについてです。

ワニ目には、「クロコダイル」と「アリゲーター」に、「ガビアル」という3つの科に分けられています。

 

それぞれの特徴をみていきましょう。

「クロコダイル」の中の代表種は「イリエワニ」や「ナイルワニ」などの大型ワニで、ワニの中で最も獰猛な生物とされています。見た目にも強烈なインパクトがありますよねえ。

 

河川・湖・池沼等の淡水地帯だけでなく、海水にもいる種もあって、世界各地に分布されています。

日本でいう「ワニ」はほとんど「クロコダイル」で、人を襲うのも「クロコダイル」です。

 

「アリゲーター」の代表的な種はアメリカアリゲーターであり、「クロコダイル」よりは比較的に温和な性格をしているとされています。

河川・湖等の淡水地帯に住み、南北のアメリカ大陸や中国の長江などに分布しています。

 

「クロコダイル」と「アリゲーター」の違いでは、獰猛かそれより温和かでは違いがわかりずらいですよね。

それよりも見た目の最大の違いが大事でしょう。

 

「クロコダイル」と「アリゲーター」の見た目の最大の違いは頭部です。クロコダイルは先端が尖ったv字型のようになっていますが、アリゲーターは丸い先端でU字型になっているのです。

 

さらに、アリゲーターの口は横から見ると下アゴにある第4歯が上アゴに収まっていますが、クロコダイルは見るも怖そうな牙が出ているのが特徴です。

つまり、獰猛なクロコダイルが尖った頭部で牙が出ていて、それよりは温和なアリゲーターが丸い感じの頭部で牙が出ていないとすればわかりやすいですね!

 

それから、人間と言うのはすごいものであの凶暴なワニの革をハンドバッグやベルトにすることがありますね。

あのワニの皮においては、ウロコに熱感知器官があるクロコダイルのほうがアリゲーターやガビアルよりも価値が高いのだそうです。

 

この「穿孔(ピット)」という器官を、アリゲーター・ガビアルとの見分け方にすることも多いのだそうです。

また、ワニのもうひとつの種類に「ガビアル」という種がいます。これはマイナーな存在ですね。

 

「ガビアル」は「インドガビアル」の1種だけで、魚を捕らえるのに最適な細長い口を
しています。画像を見ると「これがワニ〜?」って感じですね。

「クロコダイル」と「アリゲーター」では微妙な違いがあった

「クロコダイル」と「アリゲーター」の違いについてでした。

普通の人には知られていなかったかもしれませんが、意外にも違いってあるんですね。
見た目がいかにも怖そうなのがクロコダイルで、それより温和そうに見えるのがアリゲーターなんですね。ちなみに、クロコダイルのほうが頭が良いそうです。

ライター名:nabex
任意ライター名:nabex