流行りのパンケーキにかけて食べる美味しいハチミツ。

黄金色に輝くトロッとしたはちみつがシロツメクサやアカツメクサなどの野原を飛び回るミツバチとしっかりリンクしていますか?

これからの季節ちょくちょくお目にかかることになる蜂たちについてちょっとお勉強です。

ミツバチの特異性

私たちが口にするハチミツ。そのハチミツを作っているのはその名の通りミツバチたちです。

日本には日本ミツバチと西洋ミツバチがいますが、病原菌などに対して耐性が弱い日本ミツバチはだんだんと養蜂されなくなり、今ではニホンミツバチのハチミツは珍しくなってしまいました。

天然はちみつ 奥熊野山蜜 610g  日本ミツバチ天然蜂蜜(ハチミツ)国産 日本産

新品価格
¥2,700から
(2017/4/10 17:06時点)

現在はヨーロッパやロシアなど耐性の強い西洋ミツバチたちが活躍しています。

ミツバチたちは女王蜂と働きバチに別けられます。女王バチになるのはメスの働きバチの中で良い餌を食べて大きくなったハチ。

働きバチの集めたロイヤルゼリーを食べた繁殖能力の高いハチが女王になるというわけです。

 

ミツバチはもちろん、オスとメスがいるわけですが、せっせと花の蜜を集めてくるのはメスの働きバチで、オスはというと…!?

空中をゆったりととびまわって撮影するカメラをdrone(ドローン)といいますが、その名はオスのミツバチからつけられているそう。

オスは子孫を残すための種馬!?的な存在なんです。

繁殖の役目を終えたオスはその命を終えていきます。

なんとも言葉にしがたい一生なんです・・・・。

さて、一方せっせと働くメスの働きバチは花の密や花粉を集めるために飛び回ります。

主食はもちろん花の蜜!そして副菜は花粉といったところでしょうか。

花の密からは必要な糖分を、また花粉からはたんぱく質やビタミン、ミネラルなどを補給します。

それを住処である巣箱に持ち帰ると、巣で待ち構えていた子育て班の働きハチたちがその密や花粉を受け取り幼虫たちに与えます。

この時、餌をうけとるハチたちは甘い蜜を運んできたハチたちから順番に受け取り、より糖度の高い蜜を採取しているということが分かっています。なんと賢い!!人間顔負けです。

そして、有名なハチダンス♪

密集めのハチたちは巣箱の上で八の字ダンスいわれるダンスを踊り、そのスピードや角度で美味しい三つのある餌の場所を仲間たちに教えます。

 

ミツバチ以外のハチは何を食べてる!?

日本ではミツバチ以外にも夏になると話題になるのがスズメバチです。

スズメバチは人を攻撃するということで有名になってしまっていますが、スズメバチ自体は人を刺したいと思っているわけではなく、攻撃はあくまで防衛手段です。

普段のスズメバチは自分より小型の昆虫の死骸など捕獲し幼虫に与えています。

 

肉食ですが果実の汁やクヌギなどの樹液も採取しています。

スズメバチの成虫自体はあのスマートで攻撃的なスタイルを維持するために幼虫の出す液体を吸って栄養源にしているらしく、無駄のないくびれたあのフォルムはそういうことだったんです。

ハチミツを作るのはミツバチだけ!?

それじゃあ、あの甘くておいしいハチミツを作るのはミツバチだけなのでしょうか。

いいえ、外国には針を持たないで甘くておいしい蜜をつくるハリナシバチというハチが生息しています。

アフリカのグアテマラにはマヤ文明のころから食べられているというハリナシバチのハチミツが存在していて、実に美味しいらしい。

そのハリナシバチの養蜂はメキシコやブラジル、コロンビアなどでも行われていて、その歴史たるや1000年もあるとか。一生のうちに一度は試してみたい味です。

 

さて、最後に・・

農業界で1990年代頃から騒がれているミツバチが世界からいなくなる問題。

大規模生産による農薬の使用によって、ミツバチの生態に変化をもたらし、ミツバチたち行動がおかしくなってしまったという問題です。突然消えたり、いつもの行動がとれなかったり。

これは農薬などに含まれるネオニコチノイドという成分が関係しているらしいのですが・・・ヨーロッパではすでに使用規制が行われています。

私たちが食べている食べ物の多くの種類の受粉をミツバチたちが担っているということを忘れないでいたいものです。

(ライター  ナオ)

■「ミツバチ」じゃないのに蜜を集める「ミツツボアリ」ってなんだかとっても美味しそう

■「クマンバチ」って刺すの?スズメバチと間違えられる大きなハチ

■「スズメバチ」の殺傷力!最強の危険昆虫の被害を避ける為に知っておくべき事

■「ジガバチ」や「アメリカジガバチ」ってどんな蜂?刺すの?