タケノホソクロバの幼虫は、イネ科のササやタケなどの葉を食べる害虫として知られています。

ササやタケを食べるというとこれは深刻な話で、ジャイアントパンダの餌が減ってしまいます。

 

という訳でもないのですが、幼虫というのは驚くほどたくさん食べ、しかもしつこいのも特徴です。

特にタケノホソクロバは年に2,3回と発生時期が多いのです。

タケノホソクロバの幼虫の発生時期

タケノホソクロバはマダラガという地味な黒い蛾の一種です。

タケノホソクロバの幼虫は5、6月、7,8月、温暖な西日本では10、11月に発生しタケやササの葉を食害する通年対策が必要な幼虫です。

 

タケノホソクロバの卵はイネ科の植物やササやタケの葉裏や枝の分かれ目に産卵され、蛹の状態で越冬します。

早春に孵化し、幼虫となり、1回目の発生時期を迎えます。5、6月です。

羽化して成虫となり、産卵して発生するのが夏や秋にかけてです。

タケノホソクロバの幼虫の注意点

タケノホソクロバの幼虫には素手で触らないように注意しましょう。

触るとまずい事になる幼虫は多くいますが、タケノホソクロバの幼虫もその中のひとつです。

 

タケノホソクロバの幼虫は全身に毛のようなものがあります。

毒刺の黒い基部に毒液があり、触ると痛みを生じ皮膚がかぶれます。

 

悪化すると治るのに7日~10日かかる事もあります。

マダラガ科の幼虫にはこのような症状を引き起こすものもいますが、タケノホソクロバは日数が経ってから皮膚の痒みが生じる事もあるようなので気をつけましょう。

 

なお、成虫になると害はありません。タケノホソクロバに素手で触ってしまい、もし毛が付いたままならそれを取り除きます。

手で取れない場合はセロハンテープでくっつけるなどし、取り去ります。

流水で洗い流して腫れてくるようならステロイド剤を塗ります。

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タケノホソクロバの幼虫の見た目や特徴

タケノホソクロバの幼虫はオレンジ色に白く長めの毛と黒い斑点があり、イネ科の植物のあたりにいます。

しかし、まだ若い幼虫の場合は体が白っぽくあまり目立ちません。

 

集団で葉の裏などにうごめいている事も多いようですが、その辺りになると2齢幼虫程度になっており葉の食害が進んでいる事も多いので、ササやタケの葉裏には常に気を配りましょう。

 

羽化が近づき終齢になると、大きさは18mm程度になります。

主に竹林のある場所などに多く発生すると言われます。

 

多くの害虫とされる幼虫がそうですが、タケノホソクロバも個体ひとつひとつは小さいのに、数が多く発生する場合がある事、年に少なくとも2回発生する為に気付くのが遅いと被害が拡大する傾向があります。

 

タケノホソクロバの幼虫はイネ科の葉やタケの青い葉裏や葦など細めの葉にくっつき、裏の方から食べ進み、表皮は残すのが特徴です。

葉は黄色に変色します。

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タケノホソクロバの駆除の注意点

タケノホソクロバの幼虫の毛ですが、強風の日には長い毛が飛んでくる事があるようなのです。

チャドクガほどではないものの、毛虫の駆除をする際は念のためゴーグルや軍手、長袖長ズボンは必須です。

 

タケノホソクロバの幼虫の発生数がそう多くない場合は、スプレー式の毛虫用のものを使用します。

個体数が多い場合、効果的な薬剤はスミオチン乳剤などです。

 

希釈して使用するものですので使用法によく注意してください。

風のない日に使用しましょう。

タケノホソクロバの予防

このような駆除はできれば行いたくありませんので、予防として、ササやタケのある付近の土の上を日ごろから良くみましょう。

特に春先、夏から秋にかけてです。

 

タケノホソクロバの幼虫はよく食べしきりに糞をします。

タケノホソクロバの幼虫の糞は、薄い茶色のコロコロしたものです。

葉が密集していると食害や葉裏などにいる幼虫に気づかない場合もあるので、特に葉裏をよく見るようにします。

タケノホソクロバの幼虫の駆除について

タケノホソクロバの幼虫の発生時期は、5月~10月頃、主にササやタケ、葦などの葉裏などにいます。

外見の特徴は大きくて18mmほど、オレンジ色に黒い模様に長い毛です。

 

密集している事も多いようです。

駆除する際はくれぐれも皮膚に触れないように気をつけてください。

(ライター:おもち)

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