カメは爬虫類の中でも比較的飼育のしやすい生き物です。

トカゲやヘビなどと比べると苦手に感じる人も少ないので家族の了承も得やすいこと、危険性もほぼないことなどからもペットに向いていると言えます。

 

カメと言っても大きなものから小さなもの、噛まれると危険なものまでいます。

キボシイシガメは小型で見た目の美しさも備わった、観賞用としても優秀なカメです。

キボシイシガメの生態

主にアメリカ、そしてカナダに生息する小型のカメです。

大きくても15センチを超えることはなく、オスであればもう少し小さめ、10センチ程度で成長が止まることがほとんどです。

 

この他キールと呼ばれる甲板にできる筋状の盛り上がりがなく、甲羅が全体的に丸みを帯びているという特徴があります。

野生下では基本的に水深の浅い水域を好んで生息し、多くのカメと同様河川や沼地、湿原等の周辺におり、魚類から昆虫、果実、水草まで様々なものを食事とする雑食の生き物です。

生息数の減少が危惧されている

人間による環境破壊によって多くの動物たちが居場所を失い絶滅に追いやられています。

キボシイシガメもその1つで、国際的に保護すべき対象として登録されています。

 

こうして法的に守られるようになり販売価格も高めになっています。

爬虫類を専門に販売しているショップに行けば購入も可能ですが、寿命も長く40年生きる可能性があることも分かったうえで最後まで面倒を見てあげましょう。

飼育するための環境

キボシイシガメを飼育するにあたって、一般的にペットとしてカメを飼う場合とそれほど異なる点はありません。

しかし基本的にキボシイシガメは水深の浅い場所におり、泳ぎもあまり上手ではないので水槽内の水深も浅めに作ってあげましょう。

 

カメの場合アクアテラリウムで飼育することがおすすめです。

アクアテラリウムでは1つの水槽内に陸と水中が存在しており両生類や爬虫類の飼育ではよく用いられます。

 

水槽1つ用意することと比べると大掛かりになってしまいますが、その分観賞するには見栄えがよくなります。

またカメにとっても良い環境で過ごすことができるのでできるだけ水陸の両方を作るようにしましょう。

 

細かい点として体を隠せることができるようシェルターを設置することも大切です。

野生下のキボシイシガメは水中の泥や、陸であれば落ち葉などに身を隠していることも多いです。

ペットと言えどこうして隠れ家を用意することでストレスを和らげることができます。

その他飼育のポイント

キボシイシガメは日光浴を好みます。

太陽光を実際に浴びせられなくても、ライトを使うことで人工的に日光浴の効果を与えることができます。

 

ショップに出向けばこうしたアイテムも入手ができ、紫外線ライトやバスキングライトを設置、日光浴をするためのスポットを陸地に作ると良いでしょう。

カメにとって日光浴はただ体温を挙げるだけではなく、ビタミンDを生成するなど健康面に大きく影響を及ぼします。

 

皮膚病を起こすこともありますが、日光浴をすることで体を乾燥させ予防することにも繋がります。

キボシイシガメは雑食でミミズやメダカ、リンゴや小松菜などを与えて栄養を摂取させることもできますが、飼育用の餌として栄養素を調整した商品も売られているのでそういったものを使うと楽に飼育ができます。

 

また、注意が必要なことにオスが発情するとメスを追いかけまわしストレスにもなるので単独での飼育が望ましいでしょう。

キボシイシガメはアクアテラリウムで単独での飼育をすると良い

同じ観賞用としても小魚の飼育などと比べると環境を整えるには準備するものなども多くなってきます。

キボシイシガメを飼育する場合には様々なことに配慮し、長い付き合いをしていきましょう。

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