「ゼルフィス」という蝶を知っていますか?

森の宝石ともいわれる、とても美しい容姿の蝶です。

 

その美しさに魅了されている愛好者は多いです。

ゼルフィスにはたくさんの種類があるので今回は、ゼフィルスの特徴と見分け方について紹介していきます。

ゼフィルスの生態についても詳しく調べていきます。

ゼルフィスとは?

「ゼフィルス(Zephyrus)」とは、昆虫綱鱗翅目シジミチョウ科ミドリシジミ亜科ミドリシジミ族に属している蝶です。

簡単に言うと、樹上性のシジミチョウの仲間です。

 

昔はシジミチョウ科のミドリシジミの仲間がゼフィルス族と呼ばれていました。

ですが現在は、ミドリシジミ類とそれに近い仲間の総称がゼフィルスという様になりました。

 

ゼフィルスの原産地は、東アジアからヒマラヤにかけての温帯になります。

ヨーロッパには3種、北アメリカには2種、日本には25種が生息しています。

ゼルフィスの種類

日本には25種類のゼルフィスがいます。

北海道で20種、旭山で10種確認されています。

 

ゼフィルスはおもに3群に分けられます。

進化レベルが低いのが1郡で、高いのが3郡になります。

 

1群はウラキンシジミ、ウラゴマダラシジミなど

2郡はアカシジミ、オナガシジミなど

3郡はオオミドリシジミ、 ウラクロシジミ、ミドリシジミなど

ゼルフィスの生態

ゼルフィスは6月下旬からの夏の季節に見ることができます。

森の近くの民家や駐車場、吊り橋や広場など、人の身近で生息しています。

 

ゼルフィスの翅の内側の色は、メタリックのような光沢をもっています。

太陽の光を反射して、宝石みたいにキラキラと輝きます。

 

ゼルフィスは青い翅をもった種が多いですが、青色ではないものもいます。

オレンジ色のアカシジミや茶褐色のオナガシジミなどもいます。

 

ですがルリシジミ類やトラフシジミのように、青色なのにゼルフィスではないものもいます。

ゼフィルスのなかのシジミチョウのオスは、木の枝の先で縄張りを張ります。

同じ種類の蝶のオスが近づくと縄張りから排除します。

ゼルフィスの特徴と見分け方

ゼルフィスのほとんどの種はブナ科のミズナラを食べて育ちます。

ですが、ミドリシジミやオナガシジミなど、ブナ科の植物を食べないゼルフィスもいます。

 

ミドリシジミはカバノキ科のハンノキを食べ、オナガシジミはクルミ科のオニグルミを食べます。

ゼフィルスはどの種類も共通して卵で越冬して、夏に活動します。

 

ゼルフィスは青色の種だけではなく、オレンジ色のアカシジミや茶褐色のオナガシジミなどもいます。

ゼルフィスの見分け方は、斑紋の違いです。

 

よく翅を見るとわかるので、十分に観察しましょう。

ゼルフィスの種類によって活動する時間が違います。

 

早朝に活動する種類や夕方など、色々です。

ゼルフィスの種類を見分けるには、食べ物や活動時間など、ゼルフィスそれぞれの種類の生態を把握しておくことが重要です。

ゼルフィスの名前の由来

ゼルフィスはギリシア神話の西風の神様「ゼヒュロス(Zephyros)」が名前の語源です。

英語では「ゼファー(zephyr)」 と表記されます。

ゼファーの意味は゛そよ風゛という意味です。

ゼフィルスの特徴と見分け方についてのまとめ

ゼフィルスの特徴と見分け方について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ゼルフィスは日本に25種類います。

 

日本では6月の下旬からの夏に見ることができます。

ゼルフィスは青色の色をしていることが多いですが、オレンジ色や茶褐色の種もいます。

 

斑紋の違いや、活動時間などでゼルフィスの種類を見分けましょう。

とても美しい蝶なので、見つけた時には自然と心惹かれると思います。

(ライター 雲呑)