イタリアオオカミというちょっとお洒落な雰囲気のするオオカミをご存知でしょうか?

今回はあまり聞きなれないイタリアオオカミについて詳しくお話します。

イタリアオオカミの特徴

イタリアオオカミとはイタリアなどに生息するオオカミでアペニン山脈と西武アルプスの山岳地帯に生息しています。

2005年のイタリアオオカミの個体数は500頭からなると推定され、1970年代から保護活動が行われています。

 

イタリアオオカミは1800年代半ばまではシチリア島を含め、イタリア半島の広範囲に及んでいましたが1940年代にはシチリア島から姿を消しました。

1960年から1970年の間に400頭以上のイタリアオオカミが殺害されました。

 

メスはオスに比べて1割程体が小さく、オスの平均体重は24~40kg、体長は100~140㎝で体毛は黒や灰色、茶色をしています。

メスの妊娠期間は2ヶ月で新生児の数は母親の年齢によって異なり2~8匹。

エサはシャモア、カモシカ、イノシシ、ノロジカ、ウサギなどの小動物を食べています。

蘇るイタリアオオカミ

1970年まで駆除対象となっていたイタリアオオカミは1971年以降徐々に数を回復させ現在は1500~2000頭のオオカミが生息していると考えられています。

特にアペニン山脈とフランスとの国境にあるアルプス山脈でかなりの生息数が確認されています。

 

昨年2017年にはおよそ100年ぶりにローマ近郊でオオカミの姿を見ることができ、話題になりました。

糞の分析から食事のほとんどは周囲に大勢生息しているイノシシであることがわかり、家畜などに危害を加えることはないようだと言われています。

 

近年は国境を越えてフランスの農家や牧羊家からヒツジを殺されたと九条が寄せられることもあり、オオカミの生息地は徐々に北上していて、中央高地からジュラ山脈やヴォージュ山脈でも見られるようになっています。

オオカミの種類

オオカミは北半球に広く分布していて、分布域が広いタイリクオオカミは多くの亜種に細分化されます。

現存の亜種は33に分類されてきましたが近年の研究では現存13亜種、絶滅2亜種への統合が提案されています。

 

ツンドラオオカミやシベリアオオカミはユーラシア北端部に分布しています。

アラビアオオカミはアラビア半島に分布し、非常に減少している種類です。

 

ホッキョクオオカミはグリーンランド北部と東部、クイーンエリザベス諸島などに分布していて灰色オオカミよりも小さいのが特徴です。

オオカミの中では比較的穏やかな性格とされています。

 

野生下ではトナカイやジャコウウシ、ホッキョクウサギなどを狩り、レミング、ヘラジカ、魚、セイウチなどを食べます。

冬になるとトナカイを求め、広範囲を彷徨うことも知られています。

 

メキシコオオカミはかつてアメリカ南西部からメキシコ北西部にかけて分布していたオオカミ。

1970年代に一度野生絶滅しましたが、現在アメリカアリゾナ州やニューメキシコ州に再導入されています。

 

ロシアオオカミはウラル山脈に分布しています。

カスピオオカミはコーカサス山脈やトルコとイランの一部に、エゾオオカミとニホンオオカミは日本に生息していたオオカミですが既に絶滅しています。

 

イエイヌは1万⑤千年以上前にタイリクオオカミを飼いならした動物であるという説が有力な種類。

エジプトオオカミはエジプトとリビアに分布しています。

 

ヨーロッパオオカミとチョウセンオオカミ、シベリアオオカミはヨーロッパ東部からロシア、中央アジア、シベリア南部、中国、モンゴル、朝鮮、ヒマラヤ地域に分布しています。

 

シンリンオオカミはカナダのオンタリオ州南東部とケベック州南部の小さな範囲に分布していて、現在コヨーテとの交雑が心配されています。

グレートプレーンズオオカミはアメリアの五大湖西岸やアラスカ何棟分、カナダ東部バフィン島に分布しています。

 

シンリンオオカミ、アラスカオオカミはカナダ北西部、アメリカ北西部のモンタナ州などに分布していて現在も分布を拡大しています。

インドオオカミはインドから中東アジアにかけて分布している種類です。

日本国内では円山動物園、旭山動物園、多摩動物公園などでシンリンオオカミを見ることができます。