皆さんご存知、くさーいニオイを放つ「カメムシ」

カメムシはニオイを放つだけではなく、噛み付くこともあるのだとか!?

そんなカメムシの毒性について、カメムシの生態と共に詳しく紹介していきたいと思います。

カメムシとは?

「カメムシ(椿象、亀虫)」とは、カメムシ目カメムシ亜目に属する陸生の昆虫です。

カメムシは臭いニオイを放つので、別名「クサムシ」や「屁こき虫」という名前で呼ばれています。

カメムシの頭は先が尖った三角形の形をしています。

翅があり、細長い触角もあります。

足は3対です。

 

カメムシをパッと見ると、体型は5角形の形をしているように見えます。

口はストローのような形をしています。

カメムシの毒性について

カメムシはお腹にある臭腺から、悪臭が含まれている分泌物を飛散させます。

これがカメムシの臭いニオイの原因です。

ニオイの成分はヘキサナールやトランス2ヘキセナールです。

その他に、この分泌物にはアルデヒド、エステル、酢酸、炭化水素が含まれています。

 

これは葉や果物を分解して食べやすくするための成分などになるので、カメムシには毒性はありません。

ですが、分泌物に含まれるアルデヒドは、人間の皮膚に触れると火傷をしたように感じられる場合があるそうです。

捕食者や敵の防御のためにカメムシは臭い液を放ちます。

カメムシは人間を噛む?

カメムシは植物の葉や茎、果実などに口にあるストローを差し込んで栄養を吸収します。

噛むというより刺します。

 

基本的にカメムシは人間を噛んだり、刺したりしません。

ですが、カメムシが間違って人間を刺すことがあります。

皮膚の薄いところや、皮膚の弱い人はカメムシに刺されると、少し患部が腫れたり、熱く痛みを感じることがあるそうです。

カメムシの中の「サシガメ」

日本でよく見かける、緑色や茶色で5角形の体をしたカメムシには毒性はありませんが、主に南米に生息するカメムシには注意しておきたいものがいます。

それは「サシガメ」というカメムシです。

 

このサシガメは世界で6000種類生息しています。

日本でも沖縄や九州などに生息しています。

 

日本に生息している「オオトビサシガメ」は、最大27ミリという日本最大の大きさです。

茶褐色の体の色で、低いの上や草の上などで生活しています。

「ヨコヅナサシガメ」は桜の木が好きなので、桜の木の近くで生活しています。

 

黒色の体で、光沢があり、白色の縦線模様があります。

サシガメの種類は色々ありますが、カメムシよりも体が固く、細長い体つきをしています。

サシガメは捕食性なので、人間を刺すこともあります。

 

特に南米に生息してるサシガメは、感染症の媒介するものもいて、シャーガス病の原因となっています。

外国のサシガメは毒性が強いです。

サシガメに刺されたら?

サシガメに人間が刺された場合の症状は、刺されたときの激痛です。

この激痛は数日間続き、その後痒みが出てきます。

 

一週間以上経っても、噛まれた場所に違和感をもつ人もいるそうです。

患部が変色したり、アレルギー反応が出る人もいます。

酷い場合には、発熱、肝脾腫に進行して、最悪の場合には急性心筋炎や髄膜脳炎で死亡することもあるそうです。

カメムシの毒性について まとめ

カメムシの毒性について、カメムシの生態と共に詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

私達が普段よく見かける、緑色や茶色の5角形の体をしたカメムシには毒性はありません。

 

ですが、カメムシの仲間である「サシガメ」には注意しなければいけません。

サシガメに刺されると、最悪の場合、急性心筋炎や髄膜脳炎で死亡することもあるそうです。

日本に生息しているサシガメにはあまり毒性はありませんが、海外のサシガメは毒性が強いようです。

(ライター 雲呑)