皆さんは強い動物というとどんな動物を思い浮かべるでしょうか?

ライオン?サイ?クマ? 動物園では穏やかで人気の動物たちも野生下では壮絶な戦闘を繰り広げています。

気になるあの動物たちについてまとめてみました。

 ネコ

ネコはヨーロッパヤマネコが家畜化されたイエネコ。ネコ科の動物の中では小さく、体重は2.5~7.5kgほどですが、大型のものでは体長が75㎝、体重17.5kgほどになったものもいます。

食性は肉食性でネズミやスズメなどの獲物を捕らえますが飼いネコの場合は一般的には必須栄養素であるタウリンが十分含まれたキャットフードを食べます。

かわいいネコは恐ろしく気が強く、好戦的な生き物だった!

ネズミやスズメなどを捕獲する場合は前半身を低くしてすぐに攻撃できる体制で固まり、尻尾をぴくぴくと動かしながらタイミングを計り、攻撃する時にはお尻を振って両目で獲物との距離を測り飛びつきます。

オスの野良猫はなわばりを作り、縄張り内に侵入したオス同士は激しく戦います。

ボブキャット

ボブキャットはネコ科オオヤマネコ属に分類される中型獣です。

体長は65~105㎝で体重は6~15kg。カナダ南部からメキシコ北東部にかけての森林や草原、半砂漠地帯
に生息しています。

夜行性で主にウサギやジリスなどの小型草食獣や鳥類を捕食します。

長い期間何も食べずにいることもできますが、獲物が豊富にある時には様々な種類の動物を狩ります。

【ボブキャットvsビーバー】

 

狩りの方法はじっと待ち構え、その後鋭い伸縮自在の爪で獲物を捕まえるようにして襲います。ウサギなどの大きめの動物はうしろから隠れながら追跡して10m以内に近づくと襲います。

ウンピョウ

ウンピョウはネコ科ウンピョウ属に分類され、インド北東部、インドネシア、タイ、中華人民共和国、ネパールなどに分布しています。

体長は60~107㎝で体重は16~20kgで最大体重は23kgです。

食性は動物食で小型哺乳類、鳥類、蛇などを食べますがイノシシやシカを食べることもあり、樹上で獲物を襲ったり、樹上から地表を通りかかった獲物を襲うこともあります。

ウンピョウの生態

トラやヒョウとの競合を避けるため獲物の数や種類などによって狩りの方法を変える為、様々な生活行動をとることが言われています。

ユキヒョウ

ユキヒョウは食肉目ネコ科ヒョウ属に分類され、アフガニスタン東部、インド北部、ウズベキスタン東部、ブータン、モンゴル、ロシア南部などに分布し、岩の割れ目に巣穴を作って暮らしています。

体長は100~150㎝、体重は35~55kgでメスの方がやや小さめ。大きいものでは75kgほどになります。

食性は動物食で主にバーラルを食べますが他にもアルガリゴーラル、チルー、ヒマラヤタール、ヤク、アジアノロバ、イノシシ、齧歯類、地域によっては家畜を襲うこともあります。

基本的には夜行性ですが、近年昼間にバーレルを垂直に近い崖の上から突き落とし、それを軽やかに追って崖を駆け下り、とどめを刺すユキヒョウの姿が撮影されています。

「ユキヒョウ」の赤ちゃんがかわいいと話題!

カラカル

カラカルは食肉目ネコ科に分類され、アフリカ大陸、アフガニスタン、イラン、インド北西部、サウジアラビア、パキスタンに分布し砂漠や草原、丘陵地に生息しています。

体長は55~90㎝、体重は8~20kgで最大体重は23kgです。

食性は肉食性で小型哺乳類や鳥類を食べます。

足もとても速く俊敏、ジャンプも得意で鳥などを捕らえる時は3mほどまでジャンプして獲物を捕獲しますが、足音を吸収する足裏の毛や高性能の耳を生かした奇襲攻撃も得意です。

「カラカル」って猫みたいでかわいい

チーター

チーターは食肉目ネコ科チーター属に分類され、熱帯雨林地方を除くアフリカ大陸やイランに分布し草原や半砂漠、藪地などに生息し、基本的に地表棲ですが樹上に登ることもあります。

体長は110~150㎝、体重は35~54kgですが最大体重は72kgになるものもいます。

食性は動物食で主にインパラ・ガゼル属などの小型から中型有蹄類、大型哺乳類の幼獣などを食べ、獲物を追跡する時は2秒で時速72㎞に達することもあり、最速は時速115.8㎞で哺乳類一。

蟻塚の上や低木の樹上で獲物を探し草丈の中で獲物を待ち伏せします。

獲物に100~300mまで接近してから狩りを行いますが、距離が200m以上だと狩りの成功率は低下するなど俊足ではありますが狩りはあまり上手ではありません。

オスはなわばりを形成し、群れを形成している場合は共同で縄張りを防衛することもあります。

「チーター」は狩りは上手だけど、戦いは苦手な弱い動物だった!

ピューマ

ピューマは食肉目ネコ科ピューマ属に分類され、ロッキー山系最北端からパタゴニア平原までの平地から標高3900mの高地の森林地帯、砂漠地帯などに幅広く生息しています。

オスは体長1~1.8m、体重約65~最大100kgに達しますがメスは一回り小さくなります。

基本的には単独行動でオスは半径9㎞程度の縄張りを持ちます。

食性は動物食で主にネズミ、リス、ウサギ、アライグマ、ナマケモノなどの小型哺乳類や鳥類、爬虫類、魚類、バッタなどの昆虫を食べ、シカなどの大型哺乳類やアメリカヤマアラシを捕食する場合もあります。

狩りの方法は地面に伏せて獲物に忍び寄り、後ろや物陰から瞬発力を利用して一気にとびかかり、顎や喉笛に食いついて獲物の行動を止めたり、転倒させて腹部に食いついたりします。

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ヒョウ

ヒョウは食肉目ネコ科ヒョウ属に分類され、サバンナや熱帯雨林、半砂漠等様々な環境に生息しています。

体長は100~150㎝、体重は30~最大重量90kgで食性は小型から中型の有蹄類を摂食しますが霊長類、鳥類、爬虫類、魚類、昆虫など多様。

ヒョウはあまり狩りが上手ではなく、天敵も多い動物です。

サバンナの低い草むらの中に完全に姿を隠して獲物に忍び寄りネコ科らしい狩りを行いますがその成功率は20%程度だとされています。

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ジャガー

ジャガーはネコ科ヒョウ属に分類され、北アメリカ大陸南部、南アメリカ大陸に分布し、密生した熱帯雨林からまばらな林、草原や沼地に至るまで様々な環境に生息しています。

体長は120~185㎝で体重は地域によって差があり、オスの平均体重はメキシコで約50kg、ブラジルでは約94.8kg程。メスは一回り小さくなります。

特にブラジルのパンタナルの個体群が大型化すると言われ、この地位の体重は136kgを超えることも珍しくないと言われています。

夜行性で食性は多岐にわたり多くの哺乳類や爬虫類、魚類なども食べます。

ヒョウよりも体重が重く、筋力の強さも上回っているため、より戦闘的でワニなどを仕留めることもあります。

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トラ

トラは食肉目ネコ科ヒョウ属に分類され、インド、インドネシア、タイ王国、ミャンマー、ラオス、ロシア東部、トルコ、パキスタンなどに分布し、熱帯雨林や落葉樹林、針葉樹林、乾燥林、マングローブの湿原など様々な環境に生息しています。

夜行性で繁殖期以外は単独で生活し、食性は動物食で主に哺乳類を食べます。

狩りの方法としては獲物を待ち伏せしたり、一晩で10~20㎞を徘徊し獲物を探し回り、獲物を発見すると茂みに身を隠し近距離まで忍び寄って獲物に向かって跳躍して接近し側面や後面から前肢で獲物を倒して噛みついて仕留めますが、狩りは下手で10~20回に1度成功する程度です。

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ライオン

ライオンは食肉目ネコ科ヒョウ属に分類されサブサハラに分布し、草原や砂漠まで様々な環境に生息しています。

体長はオスが170~250㎝、メスアガ140~175㎝で体重はオスが150~225kg、メスが120~182kg。オスの最大体重はケニア山近くで272kgという記録があります。

食性は肉食性で主に大型の哺乳類を食べますが、小型哺乳類や鳥類、爬虫類、昆虫なども食べます。

狩りは主に夜間に行われますが、草丈が長く身を隠せる茂みでは昼間も狩りを行います。

主にメスが集団で狩りを行い、扇形に散開しながら獲物に忍び寄り大型の獲物は吻端やのどに噛みつき窒息させます。

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犬はネコ目イヌ科イヌ属に分類される哺乳類。

犬はネコと比べると細長い四肢など持久力重視の走行に適した体のつくりをしていて聴覚や臭覚が非常に優れています。

様々な種類がいますが最大の犬種としてはアイリッシュ・ウルフハウンド。

また体重別ではマスティフが知られ、その重さは平均で79~110kg、ギネス記録は155.8kgです。

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コヨーテ

コヨーテは食肉目イヌ科イヌ属に分類され、オオカミに近縁の哺乳類。

極近くを除く北アメリカ大陸に広く分布し、オオカミの衰退に乗じて分布を広げてきました。

体長は75~101㎝、体重は9~20kgで北に生息しているものほど大きくなる傾向があります。

食性は肉食性で通常はネズミ、ウサギ、プレーリードッグ、魚などを狩りますが人間の残飯や果物を漁ることもあります。

あまり群れを作らず単独かペアで行動することが多いのですがオオカミのいない地域では小規模な群れをつくることもあり、大きな獲物を複数で仕留めることもあります。

時速65㎞というスピードで獲物を追跡し、鋭い臭覚とスタミナで獲物を追い詰めます。

また、非常に賢い動物として知られ、仲間同士の狩りではまるでリレーのような動きで獲物を追いつめます。

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ジャッカル

ジャッカルは食肉目イヌ科イヌ属の中小型種でアジア南部からヨーロッパ南東部、アフリカ大陸に渡って生息しています。

体長は65~106㎝で体重は7~15kgほど。

食性は雑食性で鳥、昆虫、両生類、爬虫類、果実等なんでも食べますが小型の哺乳類や中型の哺乳類の子供を襲うこともありますし、ライオンやチーターなどの食べ残しの死肉もどん欲に貪ります。

走る速度はあまり速くありませんがスタミナが豊富で、狙った獲物をしつこく追い続けますが天敵も多く獲物をしとめると早食いをして天敵に見つかる危険を減らしています。

【カラカルから獲物を奪うジャッカル】

リカオン

リカオンは食肉目イヌ科リカオン属に分類され、アフリカ南部と東部のサバンナや草原に分布し、標高3000m以下にある草原やサバンナ、半砂漠地帯などに生息しています。

体長は76~112㎝程で、体重は17~36kg。

食性は体重15~50kgほどの中型の哺乳類ですが小型哺乳類や大型哺乳類を食べることもあります。

主に薄明薄暮時に狩りを行いますが、稀に夜間に狩りを行うこともあります。

武器となるのは主に視覚と速い脚、持久力で、弱った個体や幼獣を狙って群れで協力しながら長距離を追走します。時速9~11kmの速度で2~3日にわたり獲物を探し、狩りの時は時速45~66㎞に達します。

巨大な犬リカオン サバンナの仁義なき戦い

オオカミ

オオカミはネコ目イヌ科イヌ属に分類され、北半球に広く分布しています。

体長は種類や地域によって異なりますが、およそ100~160㎝で体重は25~50kg。

大きい個体では50kgを超えるものもいて最大体重は80kgになるものもいます。

食性は肉食性でシカ、イノシシ、野生の山羊などの有蹄類、齧歯類などの小動物を狩ります。

エサが少ないと人間の生活圏で家畜や残飯を食べたりもします。

長時間の追跡が得意で、弱った個体や幼体などを狙い、時速70㎞で20分、時速30㎞で7時間以上獲物を追い回すことができる体力を持っています。

しかし、リカオンなどと比べるとあきらめも早く、狩猟の成功率は56%という報告があります。

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クズリ

クズリは食肉目イタチ科クズリ属に分類され、アメリカ合衆国、カナダ、スウェーデン、中華人民共和国北部、ノルウェー、フィンランド、モンゴル、ロシアなどに分布し、タイガやツンドラ、山地の開けた場所に生息しています。

体長は65~105㎝でアラスカにおける平均体重はオスが15kg、メスが10kgですが、大きい個体では32kgになるものもいます。

食性は雑食性で、哺乳類、鳥類の卵、動物の死骸、果実などを食べます。

小型の獲物は頸部に噛みついて倒し冬季になるとトナカイやノロといったシカ類や野生のヒツジ類などの大型の獲物を捕らえることがありますが、通常は大型の獲物はその死骸を食べます。

捕獲の時には木の上から襲撃し、強靭な顎で相手の脊髄や延髄といった急所をピンポイントに破壊します。

特に冬場の狩りを得意とするのは雪上を自由に動ける体の造りをしているから。

クズリの凶暴性 オオカミやコヨーテを蹴散らす勇猛果敢なウルヴァリンのモデル 

ラーテル

ラーテルは食肉目イタチ科ラーテル属に分類され、西アジアからアフリカ等に分布し森林やサバンナ、藪地や岩の多い丘陵地などに生息しています。

体長は60~70㎝程度で体重は8~12kgで最大でも15kg程度。

食性は主として肉食性で小型の齧歯類やヘビ、トカゲやカエルなどを食べますが果実や木の根、球根などの植物質のものも食べ、季節や地域によっては様々なものを食べます。

武器は丈夫な鉤爪と顎、荒い気性、上手な木登りですが、最大の武器はスカンクのように臭腺から臭いの強い液体を噴射することです。

また、毒蛇などの神経毒巣穴を掘ってリスなどを捕らえる他カメなどは難なくかみ砕いて食べたり、木に登って鳥の卵や大きな毒ヘビなども食します。突然穴から飛び出して水牛や馬などの大型動物にも襲いかかることもあります。

ラーテルはコブラを捕食し、ライオン相手に一歩も引かずに戦う

ハイエナ

ハイエナは食肉目ハイエナ科に分類され、コンゴ盆地およびサハラ砂漠を除くアフリカ、インド、中東、ネパール南部に分布し主にサバンナ、低木林に生息しますが林縁の砂漠・乾燥地帯にも生息しています。

食性は雑食で夜に狩りをしますが、中型の種類はどちらかというと腐肉を漁ることの方が多いのが特徴。

一方ブチハイエナは時速65㎞を超える俊足と並外れたスタミナを併せ持ち狩りを行います。

また、強い顎を持ち非常のときには骨で飢えを防ぎます。

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ツキノワグマ

ツキノワグマは食肉目クマ科クマ属に分類され、イラン、アフガニスタンの西アジアから日本、韓国、台湾の東アジアにかけて広く分布し、森林に生息しています。

夜行性で昼間は樹洞や岩の割れ目、洞窟などで休みますが、果実がある時期は昼間に活動することもあります。

体長は120~180㎝、体重はオスが50~120kg、メスが50~120kgで最大体重は173kgです。

食性は雑食で果実、芽、小型の脊椎動物、昆虫、無脊椎動物、動物の死骸などを食べ、特に冬眠前には脂質やタンパク質が多いブナ類などの栄養価の高い実を食べます。

ツキノワグマは互いを排除するような固定した縄張りを持ちません。

個々の行動圏が大きく重なりあい、それぞれが決まった地域を行動圏とし、ドングリなどの食物が不足すると食物を求めて行動圏を広げます。

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コディアックヒグマ

コディアックヒグマはネコ目クマ科に属する哺乳類でヒグマの最大亜種。

アラスカヒグマとも呼ばれています。

アラスカ半島沿岸部およびコディアック島近辺の島々に分布し、トウヒやモミなどの針葉樹に熱く覆われたところに生息しています。

体長は大人のオスが平均244㎝程。

体重はメスが225~315kgで、オスが360~635kgですが冬眠前のピーク時には680kgにまで増えます。

縄張り意識が強く通常は単独行動をしますが、川にサケが遡上する時は同じ餌場にいることも多く成、オスが子熊を襲うこともあります。

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グリズリー

グリズリーはネコ目クマ科の大型動物でヒグマの一亜種。

北アメリカのアラスカからカリフォルニアまでのロッキー山脈に生息しています。

体長約2m、体重は平均すると500kg程ですが、1987年に死んだ動物園のオスのグリズリーは1090kg程あったと言われています。

食性は雑食で木の実やのイチゴ、果実、植物の葉や根、ネズミなどの齧歯類、ヘラジカまで食します。

巨体でありながら非常に俊足で、時速50㎞で走ることもできる猛獣。

普段積極的に大型の哺乳類を襲うことはありませんが、子連れの時には人間を襲ったり、エサを巡って戦いを繰り広げたり、稀にバイソンを襲ったという記録もあります。

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ホッキョクグマ

ホッキョクグマはクマ科クマ属に分類される食肉類で北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部、ホッキョク圏に分布し、流氷水域や海岸などに生息しています。

体長はオスが200~250㎝、メスは180~200㎝、体重はオスが400~600kg、メスは200~350kgで最大重量は1000kg。

食性は雑食ですがクマの中では最も肉食性が強い種類とされ、歯の形状も特殊変化しています。

アザラシを主食とし、魚類、鳥類やその卵、イッカクやシロイルカなどの哺乳類、クジラなどの動物の死骸に加え、氷の解ける季節には植物も食べます。

嗅覚が鋭く、アザラシの捕食では氷を掘って巣穴にいる個体を襲います。

体を維持するのに1週間に1頭程度のアザラシが必要になり、食料事情が乏しい時にはオスメス問わず同種の子を狙うこともあります。

最大最強の肉食獣 ホッキョクグマ(シロクマ)はグリズリーとどっちが強い?

イノシシ

イノシシは鯨偶蹄目イノシシ科に分類され、もともとはアジアやヨーロッパなどを中心に棲息していましたが後に家畜化されたブタが再び野生化したものがアメリカ大陸やオーストラリアなどにも放たれています。

低山地から平地にかけての雑草が繁茂する森林から草原に生息し、水場が近い場所を好みます。

体長は地域によって大きく差がありますが100~170㎝、体重は80~180kgでかつて米国アラバマ州では体長約2.8m、体重470kgもある巨大なイノシシが仕留められたこともあります。

食性は草食に偏った雑食で基本的に山林に生えている植物の根や地下茎、果実、タケノコ、キノコなどを食べます。

突進力が強く、時速45㎞で走ることも可能で、オスには牙も生えているので鼻先をしゃくりあげるようにして牙を用いた攻撃を行うこともありますが、一方では非常に神経質で警戒心が強く、見慣れないものを見かけるとそれを出来るだけ避けようとする習性もあります。

「巨大イノシシ」ってどれくらいの大きさ?

スカンク

スカンクはネコ目スカンク科に分類される哺乳類で北アメリカから中興アメリカ、南アメリカにかけて分布しています。

体長は40~68㎝、体重は0.5~3kg程。

食性は雑食性でネズミ等の小型哺乳類、鳥の卵、昆虫、果実などを食べます。

防御力に優れ、敵が現れると前足で地面を叩いたり帯を立てて肛門部を相手に見せたりするなど特徴的な警告動作を行いますがそれでも無視された場合は肛門嚢を取り囲む筋肉を収縮させることによって分泌液を相手の顔に目掛けて噴射します。

スカンクはペットとして飼育できるか?

ヤママラシ

ヤマアラシはネズミ目ヤマアラシ科に分類され、アフリカやユーラシア、南畝区アメリカの温帯から熱帯域などに分布しサバンナや森林、ステップ地帯等に生息しています。

体長は25~80㎝、体重は小さいものでは1kg、最大で27kgにもなる種類もいます。

食性は草食性で穀類、果実、木の葉、樹皮、草などの植物を食べ、外敵から身を守るために針を用いるだけでなく針を使って積極的に肉食獣などに攻撃を仕掛けていきます。

まずは尾を振って後ろ肢を踏み鳴らし相手を威嚇し、頻繁に背中の針を逆立てて相手に対しうしろ向きに突進します。

張りの強度はゴム製の長靴などは簡単に貫いてしまうほどで、大型の捕食動物がヤマアラシを襲うケースは少ないと言われています。

「ヤマアラシ」を丸呑みした蛇から針が…

アメリカアカシカ

アメリカアカシカは鯨偶蹄目シカ科シカ属に分類され、東北アジア、北アメリカ合衆国やヨーロッパ、北アフリカなどに分布し、捕食者から見つかりにくい森の中に生息しています。

体長は165~250㎝で体重は90~大きいものでは250kgになるものもいます。

食性は草食性で草や木の芽、木の葉などを食べます。

繁殖期になるとオスは首から臭いを出しオス同士競り合うようになり、時には角を使った争いをし致命的な傷を負うこともあります。

【グリズリーとアメリカアカシカのガチバトル】

バッファロー

バッファローは水牛の事をいいウシ目ウシ科アジアスイギュウ属に分類されインド、タイ、ネパール、バングラディッシュ、ミャンマーに自然分布し、河岸林、草原、沼沢地、河川やその周辺などに生息しています。

体長は240~300㎝、体重はオスが1000kg前後、メスは750kg前後ですが最大体重は1200kgのものもいます。

食性は主に草ですが木の葉も食べます。

平和の象徴ともされるスイギュウですが外敵に襲われそうになると武器である角を振りかざして戦うこともあります。

「バイソン」と「バッファロー」の違いって?

バイソン

バッファローは一般的にはアメリカバイソンの事を指し、北アメリカに分布し草原地帯を中心に半乾燥地の低木林や雑木林などにも生息しています。

体長は2.7~3mで体重は800~1000kgになり、食性は草食で草類や木の葉。

聴覚と臭覚に優れていて時速62㎞ほどの速さで走ることもでき、1.8mほどの高さを飛ぶこともできると言われる程の高い身体能力を持ちます。

「アメリカバイソン」の生態

キリン

キリンは偶蹄目キリン科キリン属に分類され、アフリカ中部以南のサバンナや疎林に生息しています。

体長は高さオスは4.7~5.4m、メスは3.9~4.5mで体重はオスが800~1930kg、メスは550~1180kgです。

食性は植物食で主にアカシア属、シクンシ科などの木の葉、若芽、小枝などを食べますが果実や草本を食べることもあります。

キリンは外敵に襲われた時にすぐに逃げることができるように立ったまま水を飲んだり、地面に落ちた果実を食べます。

仔キリンが外敵に襲われた時には長い脚を使って蹴りをいれ、ライオンを殺すこともあるとされています。

また繁殖期にはオス同士が首をぶつけ合い優劣をつけるネッキングという儀式を行います。

「キリン」の首の使い方は?なぜ長いの?

カバ

カバは偶蹄目カバ科カバ属に分類される偶蹄類でサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に分布します。

体長は3.5~4m、体重は1600~3200kgでメスは1400kgほどで、最大体重は3400kgとされています。

食性は植物食で草本、根、木の葉などを1日当たり40kg程食べます。

顔の側面に鼻・耳・耳介が一直線に並んでいるので体を沈めたままで周囲の様子を窺いながら呼吸することができます。

また顎の筋肉が非常に発達しており口も150℃まで開くことができ、口には長くて先の尖った門歯と犬歯が生え、下あごの犬歯は50㎝に達することもあり闘争時の武器になります。

動物園などでは温和な印象のあるカバですが、野生下ではオスの縄張りを巡って犬歯で噛みつき合うといった激しい戦いを繰り広げることもあり、先代のボスの子を殺す子殺しの行動も確認されています。

メスもまた子育ての時期には気性が荒くなることも知られています。

カバの性格は凶暴で獰猛な危険な生き物?

サイ

サイは奇蹄目サイ科に分類されアフリカ大陸東部と南部、インド北部からネパール南部、マレーシアとインドの限られた地域に分布し、草原や森林、熱帯雨林、湿地に生息しています。

体長は種類によって違いがありますが370~400㎝、体重は2300kg、最大体重は3600kgという記録があります。

食性は植物食で近くに水場あれば毎日水を飲みますがアフリカ大陸に分布する種では4~5日は水場へ行かないこともあります。

クロサイやインドサイは最高時速55㎞で走ると言われ、硬い皮膚と大きな体枢を持つことで肉食獣に襲われることはあまりありません。

カバとサイが戦ったらどちらが強い?

アフリカゾウ

アフリカ象は長鼻目ゾウ科アヌリカゾウ属に分類されアフリカ大陸の各地に点在して分布し、サバンナしリンリンに生息しています。

体長は6~7.5m、体重は3~7tほどですが最大体重は10tになるものもいます。

食性はほぼ植物食で主に草を食べ地域によっては600種の植物を食べていた例もあり1日に100~300lの水を飲みます。

臭覚が非常に鋭く、狩りを行う人間の臭いをかぎ分けていると考えられています。

また発達した牙を持ち争いの時には牙を使って戦います。

アフリカ象の最強伝説!

コブラ

コブラは有隣目コブラ科に分類されるヘビでアフリカ大陸、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸等多くの地域に分布し、草原、森林、海洋などの様々な環境に生息しています。

最大種はキングコブラで全長は570㎝にも達します。

食性は動物食で爬虫類、鳥類、哺乳類などを食べます。

毒牙を持ち、毒蛾には溝があり毒液はこの溝を通り、傷口から獲物の体内に送り込まれます。

種によっては開口部が前を向き、圧力をかけることで毒液を噴出させることができ、高い即効性を持っています。

世界最大・最強の毒ヘビ「キングコブラ」おそるべし!

コモドドラゴン

コモドドラゴンは有隣目オオトカゲ科オオトカゲ属に分類されるトカゲでインドネシア南東部にある小スンダ列島に分布し、乾燥した落葉樹林やサバンナ・雨季にのみ水がある河辺林などに生息しています。

頭胴長70~130㎝、体重は約70kg。最大全長は313mで最大体重は166kgです。

食性は肉食で主にイノシシや野生化したスイギュウ、ヤギなどのウシ科の大型哺乳類を食べますが他の哺乳類や鳥類とその卵、爬虫類や動物の死骸なども食べます。

外敵に襲われると噛みつき、尾を打ちつけて応戦します。

獲物を待ち伏せして通りかかった獲物を捕食しますが、この時にはノコギリ状になっている歯から毒を注入し相手にショック状態を引き起こさせます。

実は毒がある「コモドドラゴン」天敵はいないのか?

ナイルワニ

ナイルワニは爬虫類鋼ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されサハラ砂漠と南端部を除いたアフリカ大陸、マダガスカル西部に分布し、主に河川や湖に生息していますが加工や入り江、マングローブ林などの汽水域に生息しています。

全長400~550㎝、体重は約1000kgですが最大全長は7.9m、最大体重1200kgとされています。

食性は動物食で魚類やカエルなどを食べますが大型個体は中・大型哺乳類も食べ、幼体は昆虫、クモ、甲殻類なども食べます。

気性が荒く、顎の力は1~2tにもなると言われています。かつて人間を襲うことで知られたワニは300名以上の犠牲者を出したとされています。

最大級のナイルワニ「ギュスターヴ」の人食い伝説

アメリカアリゲーター

アメリカアリゲーターはワニ目アリゲーター科に分類されアメリカ合衆国の固有種で沼沢地などに生息しています。

全長はオスが約400㎝程で最大で580㎝の記録があります。

食性は動物食で主に魚類を食べますが、亀、調理、小型哺乳類、昆虫、甲殻類、貝類なども食べます。

大型個体ではシカやイノシシ、熊やピューマ、人間を襲った記録もあります。

性質的には温和で大人しく巨体なので陸上での動きは鈍いですが、水かきが発達し水中での泳ぎはとても上手です。

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パイソン

パイソンはニシキヘビ科に分類されるヘビでアフリカ大陸、オーストラリア大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシア、フィリピンなどに分布し、森林やサバンナ、砂漠に生息しています。

体長は最大種のアミメニシキヘビで最大全長990㎝とされています。

行動は他のヘビ類と比べると鈍いですが、獲物に襲いかかる時は瞬発的に動き、発達した胴体の筋肉を使って強く締め付けます。

両顎と牙による噛みつきで獲物を捕らえ、素早く長い胴体を巻き付け、相手の心臓を止めて丸呑みします。

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アナコンダ

アナコンダは一般的にはオオアナコンダを指します。

有隣目ボア科アナコンダ属に分類され、南アメリカ大陸北部、アマゾン川流域に分布し、熱帯雨林の水辺に生息しています。

全長は400~600mですが最大は900㎝にも達します。また体重は100kgを超えるものもいます。

食性は動物食で魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類などを食べ大型の個体ではカイマンやジャガーの捕食例もある程。

水中や茂みの中で獲物を待ち伏せし、通りかかった獲物を素早い噛みつきで捕らえ長い体で巻き付いて締め上げます。

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ヘビクイワシ

ヘビクイワシはタカ目ヘビクイワシ科ヘビクイワシ属に分類される鳥類で、アフリカ大陸のサバンナ砂漠から南の地域に分布し、草原や低木地などに生息しています。

体長は150㎝前後で体重は2~4kg。

食性はヘビや昆虫、爬虫類、鳥類とその卵で、ネズミやうさぎなどの幅広い動物性の餌を食べます。

翼を左右に広げバランスを取り、頭部に連続で蹴りを入れて弱らせた後、獲物を掴んで上空から落として食べたりします。

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コンドル

コンドルはタカ目コンドル科に分類され南アメリカ大陸アンデス山脈に分布、生息しています。

体長は1.2m、開張時は3m、体重は10kg以上になります。

食性は腐肉食で大型獣の死骸などを好みます。何日もの絶食に耐ええますが、食べる時には2~3kgを詰
込みます。

翼の幅が大きく、翼の面積が広くなっているので上昇気流に乗りやすく舞い上がるのが上手で上空から獲物を探しますが胸筋が発達していないのでほとんどはばたきません。

頭部に毛がないのは大型獣の死体に頭を突っ込み、エサを採る時に自己消化や腐敗で発生する浸出液や血液など羽毛に染み対こんで不衛生になるのを避けるためとされています。

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ゴールデンイーグル

ゴールデンイーグルはタカ目タカ科イヌワシ属に分類される鳥類でアフリカ大陸北部、北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸に分布し、開けた森林や草原などに生息しています。

体長は75~95㎝、翼開張は168~220㎝です。

食性は動物食で哺乳類、鳥類、爬虫類、動物の死骸などを食べます。

上空から獲物を発見すると翼をすぼめて急降下して捕らえ、獲物によっては長い時間かけていたぶってころすこともあります。

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ヒョウアザラシ

ヒョウアザラシは食肉目アザラシ科ヒョウアザラシ属に分類され、南極大陸周辺に分布し潰瘍や流氷、孤島などに生息しています。

体長は2.8~3.3m、メスは2.9~3.6mで体重はオスが300kgでメスは500kg程です。

食性は動物食で主にナンキョクオキアミを食べますがイカ、魚類、ペンギンなどの鳥類、鰭脚類なども食べます。

前肢が発達し、遊泳速度は速いのが特徴で性格は粗く残忍でペンギンなどを掴めると一旦水中に引き込み再び陸にあげて離し、噛みついたり、振り回したりいたぶりながら捕食します。

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セイウチ

セイウチは食肉目セイウチ科セイウチ属に分類される鰭脚類でユーラシア大陸北部、カナダ東部、アラスカ西部、グリーンランドの北極海に分布し、主に大陸棚の上にある流氷域に生息しています。

体長270~360㎝、体重は500~1200kg、最大重量は1700kgにもなります。

食性は動物食で主に二枚貝を食べますが貝類、軟体動物、甲殻類、魚類、鰭脚類などを食べ、水中では無敵。

しかし陸上ではいくら巨大な牙を持ち、防衛力は凄まじいものがあるとはいえ、攻撃自体は大したことがなく、ホッキョクグマなどに捕食されることもあるようです。

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ホオジロザメ

ホオジロザメはネズミザメ目ネズミザメ科ホオジロザメ属に分類されるサメで亜熱帯から亜寒帯まで世界中の海に広く分布し、主に沿岸域の表層付近を泳いでいます。

体長は4~4.8m、体重は680~1100kgとされ、最大体長は7m、最大重量は2500kg。

食性は動物食でオットセイ、アザラシなどの海棲哺乳類を好み、魚類や海鳥も捕食します。

クジラの死骸を食べることもあります。

普段はゆったりと泳いでいるホオジロザメですが、奇網と呼ばれる循環系のシステムを持っていて冷たい海の中でも体温を高く保つことができ非常に高い運動能力を発揮します。

瞬間最高時速は23~35㎞程度で、海面から体が完全に飛び出す高さまで跳躍することもできます。

ホオジロザメの天敵って?

イルカ

イルカは鯨偶蹄目クジラ類ハクジラ亜目に分類され世界中の海に分布、生息していますが稀に淡水の皮に生息する種類や炭水と汽水域を行き来する種類もいます。

体長は種類に寄りますが1.3~10m、体重も30~9000kg。

食性は多くの種は肉食性で魚類や頭足類などを捕食します。

非常に優れた知性を持ち、体重に占める脳の割合はヒトに次いで大きいとされています。

パルス音を発して物体に反射下音からその物体の特徴を知る能力を持ち合わせたり、他のイルカとのコミュニケーションもパルス音によって取り合っています。

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シャチ

シャチはクジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属に分類され、世界中の海に生息しています。

体長は平均オスが5.8~6.7m、メスが4.9~5.8m、オスの体重は3.5~5.4kg、メスは1.3~3.6kgです。

最大級のオスでは体長9.8m体重は10tに達します。

食性は肉食性で天敵は存在せず魚、イカ、海鳥、ペンギン、アザラシ、イルカ、ホッキョクグマ、時にはクジラやサメ等を捕食します。

個体ごとに様々な食の好みを持っていて偏食的な傾向にあり、これらの獲物を捕食する為に氷の下から奇襲したり、群れで協力して挟み撃ちなどをするなど高度な狩りの技術を持っています。

噴気孔の奥にある溝からメロンと呼ばれる脂肪で凝縮して発射する音波を発し、反射した音を下顎の骨で感じることができ、このクリック音によって獲物を麻痺させ捕食しやすくしています。

ホホジロザメvsシャチの最強王者決定戦!

ダイオウイカ

ダイオウイカは開眼目ダイオウイカ科に分類され、北アメリカやヨーロッパ付近の大西洋、ハワイ島付近、日本では小笠原諸島など広く分布していて、深度300~1000mの中層域の深海に棲息しているのではないかと推測されています。

日本での発見例は触腕を含めた体長が6.5mほどですがヨーロッパで発見された個体群では18mを超えた個体もいます。

ニュージーランド近海の調査ではオレンジファフィーやホキといった魚、アカイカなどの深海棲のイカなどを捕食していることがわかっています。

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マッコウクジラ

マッコウクジラは偶蹄目マッコウクジラ科マッコウクジラ属に分類され、北極から南極まで世界規模で分布していて、深海沖に最も多くが生息しています。

体長はオスが16~18mで、メスは12~14m。体重はオス50t、メスは25tほどです。最大体重は53tと言われています。

食性は主にヤリイカやダイオウイカなどのイカ類、またスケソウダラやツノザメなどの大型の深海魚類も食べます。

下顎に円錐形の歯を有していますが、捕食の際には丸呑みしていると考えられていて、この立派な歯はオスの個体同士が争うためではないかとされています。

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シロナガスクジラ

シロナガスクジラは鯨偶蹄目ナガスクジラ科ナガスクジラ属に分類され、現存する最大の動物種。

全海域に棲息し回遊を行い、多くの個体は、夏は北極圏、南極圏に、冬には熱帯または亜熱帯付近にいると考えられています。

体長は20~34m、体重は80~190tほど。

上顎と下顎が軟骨のみでつながっているので直径10m以上口を開けることができます。

食性は動物食で主にオキアミなどのプランクトンですが、イワシなどの小魚を食べますが時にはアジなどの中型魚も食べます。上顎にあるひげ板で濾しとって採食します。

狩りの際には一旦水中に潜り威嚇するように泳いでからオキアミが身を守る為に集団で寄り添ったところを一気に食べるという作戦。

低周波の180本を超える大きな唸り声を上げ、個体間でコミュニケーションを行っています。

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ヒヒ

ヒヒはサル目オナガザル科ヒヒ属に分布類され主にアフリカ分布し、サバンナや半乾燥地の地上に生息しています。
体長は60~80㎝、体重は22~37kgです。

食性は雑食性で果実や草、多ね、木の皮、根、鳥類、齧歯類、レイヨウや羊の大型の哺乳類の子供などを集団で襲い食べます。

口も大きく、体の割には長い犬歯を持っていますが、闘争心が低いのも特徴です。

複雑な構成の階級制を作り、オスはライバルを威圧猿為に身体能力を誇示する傾向にあります。

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チンパンジー

チンパンジーは霊長目ヒト科チンパンジー属に分類されセネガルからコンゴ民主共和国、ウガンダ、ルワンダ、タンザニアに分布し、樹上棲です。

体長はオスが85㎝、メスは77.5㎝、体重はオスが40~60kg、メスは32~47kg。

食性は雑食で主に果実を食べますが種子、花、葉、樹皮、蜂蜜、昆虫、イノシシ類、サル等小型から中型哺乳類を食べます。

道具を使った捕食行動を行うこともありますがこれは地域変異があり、文化的な行動と考えられています。

またチンパンジーには子殺しの習性が見られ、オスたちが他の集団の赤ん坊を襲ったり、同じ集団の赤ん坊を殺したり、更にはメスが同じ集団の赤ん坊を殺すなど様々なパターンが観察されています。

「チンパンジー」と「ヒヒ」の激しい縄張り争い!勝者はどっち?

オラウータン

オラウータンはヒト科オラウータン属に分類され、インドネシア、マレーシアに分布し、低地の熱帯雨林に生息し樹上棲。

体長はオスが97㎝、メスは78㎝、体重はオスが60~90kg、メスは40~50kgです。

食性は雑食で主にイチジク属、鳥餡、パンノキ、マンゴスチン、ライチ、などの果実を食べますが植物の芽、葉、樹皮、昆虫、鳥類の卵、小型哺乳類なども食べます。

食物を効率的に探すルートを摂ることから季節、食樹野位置を把握していると考えられ、他の動物の動きで食物の位置を察知することもあります。

知能的に生活し、種族間での争いもほとんどしません。

オランウータンの知能ってどれくらい?

ゴリラ

ゴリラは霊長目ヒト科ゴリラ属に分類され、アフリカ大陸の一部に分布し、多湿林に生息しています。

体長はオスが170~180㎝、メスは150~160㎝で体重はオスが150~180kg、メスは80~100kg程で最大重量は200kgです。

食性は植物食傾向の強い雑食で果実、植物の葉、アリやシロアリなどの昆虫を食べます。

凶暴な動物であるとされてきたゴリらですが、実は交尾の時期を除けば温和で性質を持っています。

警戒心が強く、神経性の下痢にかかりやすく心臓の負担から死に至ることがありストレスに非常に弱く、自分から攻撃を仕掛けることはほとんどないとされています。

外敵を威嚇する時には二足で立ち上がり胸を叩くドラミングと呼ばれる行動をとったり、落ちている枝を折って音を出します。

ゴリラのパワーや強さってどれくらい?

ティラノサウルス

ティラノサウルスは約6850万~約6550万年前の北アメリカ大陸に棲息していた肉食恐竜で大型獣脚類の1属で現在知られている限りでは市場最大級の肉食恐竜のひとつ。

体長は11~13mで体重は5~6tと推測され、最大体重は9tと言われています。

上下の顎に最大で18㎝以上にもなる鋭く大きな歯を持ち、目も前方に向かってついていて奥行きや距離を知覚できたり、頭部には大きな穴が開いていて骨が中空になっていたり、腿と尻尾の筋肉が強力であったりと大きな体の割には時速48㎞ものスピードで走ることもでき、狩りに適した体だったとされています。

あの「ティラノサウルス」も実は痛風に掛かっていた?

強い動物のまとめ

気になるあの動物たちの生態、いかがでしたでしょうか。

彼らの戦闘力や防御力など生きる「強さ」を再確認して、動物園では一味違った彼らの姿に思いを馳せてみてはいかがでしょう。

肉食動物と大型爬虫類の戦い どちらが強いのか?

(ライター まるお)