大きく毛むくじゃらで強そうな牛と言えば、「バイソン」です。

そんなバイソンはどこに生息している動物か?と聞かれると、多くの人はアメリカの広大な大地を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

しかし!じつはヨーロッパにもバイソンは生息しているのです。

その名も「ヨーロッパバイソン」。

今回はそんなヨーロッパバイソンについて、生態や特徴など詳しく見ていきたいと思います。

ヨーロッパバイソンってどんな動物?

ヨーロッパバイソンは、ヨーロッパ西部からレナ川以西辺りに分布していた牛です。

別名、「ヨーロッパ野牛」。

「分布している」ではなく、「分布していた」と過去形になっているのは、現在では野生個体は絶滅してしまっているから。

ヨーロッパバイソンが絶滅した理由は、人間による自然破壊、食用目的での乱獲、家畜との交雑による血統の断絶などが挙げられます。

 

また、わずかに残っていた個体群も、世界大戦などにより絶滅。

野生個体の絶滅後は、国外に輸出した個体に由来する個体を再導入するなどして、再び野生化がすすめられています。

現在ではポーランドなどを中心に、数千頭にまでその数を増やしているそうです。

 

このまま野生個体が定着していってくれたらいいですね。

じつはヨーロッパバイソンは、ヨーロッパ最大の陸上生物なんです。

(ただし、バイソン属の中では最も小型。)

 

その大きさはオスで体長250~350㎝、メスは体長220~280㎝。

体重はオス650~1350kg、メス430~700kg。

 

国内でよく見かける乳牛のホルスタインよりも、少し大きい位のサイズ感でしょうか。

しかしホルスタインなどに比べると、頭が大きく上半身もがっしりしているので、とても大きく見えますね。

ヨーロッパバイソンの特徴や生態

ここからは、ヨーロッパバイソンについてより詳しく見ていきましょう。

国内の動物園などにはいないので、実際に目で見て観察することができないのは残念ですが…。

何を食べる?

ヨーロッパバイソンの食性は草食で、主にシダ類・木の枝・葉っぱ・樹皮・木の実・キノコ・果実などを餌とします。

森林が破壊されると餌の量に直結するので、再度の野生化を目指すならば十分な緑が必要ですね。

冬の間は、氷を割ったり雪を食べたりして水分補給をしているそうです。

群れは作る?

ヨーロッパバイソンはメスを中心にした群れを構成して生活しており、その数は多くても30頭程度。

(時にはそれ以上の大きな群れになることもあるようです。)

 

幼獣や若いオスは群れの中で生活をしますが、成長すると群れを抜けて独立します。

その場合、単独行動をする場合と、オス同士の群れを作る場合とがあります。

同じくらいの力の者同士が争うことは少ないそう。

寿命はどのくらい?

飼育下での寿命は20~30年と言われています。

野生下ではおそらくそれよりも短いのではないかと。

(これから野生個体が増えて行けば、野生下での寿命もハッキリしてくるでしょう。)

アメリカバイソンとの違いは?

パッと見ではよく似ていて見分けがつきませんが、よーく見るとその違いがわかります。

まず、大きさはアメリカバイソンの方が少し大きいですが、個体差もあるので見分けるのは難しいです。

一発で見分けるためのポイントは、ずばり「耳」。

アメリカバイソンは頭部の毛が全体的に長く耳が隠れているのに対し、ヨーロッパバイソンは首元だけ毛が長いので耳がハッキリと見えます。

ヨーロッパバイソンについてのまとめ

現在では野生個体が絶滅してしまった、ヨーロッパバイソン。

しかし動物園などにいた個体の野生化が順調に進んでいるのは、不幸中の幸いです。

いつかは、大自然を走り回るヨーロッパバイソンの姿が、当たり前に見られる日が再びやってくるかもしれません。

(ライター もんぷち)