皆さんはメンダコという生き物をご存知ですか?

不思議な深海生物として知られていてタコの一種とされています。

 

一見気持ち悪い見た目をしているのですが、よく見ると可愛いらしい所もあり別名『ジャパニーズ・パンケーキ・デビルフィッシュ』と名付けられていて世界一可愛いタコと言われています。

今回はそんなメンダコの生態や特徴、そしてメンダコが見られる水族館5選を紹介していきたいと思います。

不思議な生き物メンダコってどんなタコ?~生態と特徴について~

メンダコは軟体動物門頭足綱八腕類メンダコ科に属するタコの一種です。

海水生で相模湾~九州にかけての水深150m~600mの所に生息しています。

 

日本に生息するメンダコは『セイベイダコ』と『オオメンダコ』の二種類がいます。

メンダコは普通のタコとは違って墨も吐かなければ素早く動く事もせず、なるべく体力を使わないようにゆっくりと漂うように動きます。

吸盤の力も弱く体の造りが脆いので、水揚げされると自重で体が押しつぶされたような形になります。

 

なので、深海以外の場所では生きていけない生き物です。

体長は約20㎝程の大きさしかありません。

体の特徴としましては、放射状に足が広がっていて足の半分以上が大きな膜に覆われています。

 

吸盤は1列しか無く、深海のタコ特有の足に感覚毛という毛が多く生えています。

体付きは寒天質で前後に扁平な円盤状をなし面のようなのでメンダコという名が付いています。

体の色は紫褐色で反口側には赤い斑があります。

 

メンダコを見る方がよく耳と勘違いする部分はヒレで、メンダコは泳ぐ時にこの1対のヒレをプロペラのように回しながら泳ぎます。

他にも、方向転換や姿勢維持の為にもヒレが使われています。

主に餌となるものは、海底の底生動物であるヨコエビや小さい甲殻類を好んで食べています。

メンダコは食べれる?

メンダコの体はほとんどが水分で出来ているので味は海水そのものだそうです。

つまり、食べようと思えば食べる事は出来ますが、その味は非常に不味いと言われています…。

 

テレビで取り上げられた時は、人の痰を食べているみたいと言われていました。

そして、メンダコの体からはシンナーのような薬品系の臭いがする事から、漁師さんはメンダコが網にかかると他の魚に臭いがうつってしまうので捨てるんだそうです。

メンダコが見られる水族館5選

【新江ノ島水族館】

神奈川県にあるこの水族館は年中無休なので、いつでもメンダコを見る事が出来ますよ☆

【サンシャイン水族館】

東京都にあるこの水族館では、メンダコの他にも珍しい生き物が沢山います。

TwitterやFacebookなどで詳しい情報を得られるのでチェックしてみて下さいね!

【鳥羽水族館】

三重県にあるこの水族館にもメンダコが展示されています。

アシカショーやイベントも開催されていますよ♪

館内は12ゾーンに分かれていて数々の生き物を見る事が出来るので楽しめる事間違いなしです。

【沼津港深海水族館】

静岡県にあるこの水族化にはメンダコの他にも見た事もないような珍しい深海生物が沢山展示されています。

イベントなども開催されているので、沼津港深海水族館のホームページをチェックしてみて下さい。

年間パスポートなどもあるので、深海生物好きには嬉しい水族館ですね。

【京都水族館】

京都府にあるこの水族館でもメンダコを見る事が出来ます。

バラエティーに富んだ沢山の種類の生き物が展示がされていて、イルカシューやオットセイやペンギンを近くで見れるなど、楽しいイベントも盛り沢山です。

メンダコについてのまとめ

今回はメンダコについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

メンダコの飼育は難しいとされていて、一度地上に引き上げられたメンダコは寿命が短いので、メンダコが見られる水族館が近くにあるなら一度は見てみるべきです☆

ライターMISAKI