「ビルマニシキヘビ」って知っていますか?

ビルマニシキヘビはニシキヘビになります。

 

日本の動物園などでも見られる、とても大きなニシキヘビです。

今回はビルマニシキヘビの生態について、詳しく調べていきたいと思います。

ビルマニシキヘビとは?

「ビルマニシキヘビ」とは、大型のニシキヘビで、インドニシキヘビの亜種になります。

別名はバーミーズパイソンといいます。

ビルマニシキヘビはカンボジア、インドネシア、ネパールやミャンマー、タイ、ベトナム、中国南部などに生息しています。

ビルマニシキヘビの寿命は15~35年ぐらいです。

ビルマニシキヘビの形態

ビルマニシキヘビの大きさはオスの全長が2.5~3.5メートル、メスが3~4メートルになります

体重は20~30キロです。

 

今までビルマニシキヘビの最大の長さは6メートルだといわれていましたが、アメリカの施設で飼育されているビルマニシキヘビの大きさが、全長8.23メートル、体重が182.76キロあり、2005年にギネスに記録されました。

 

ビルマニシキヘビの体の色は、淡い黄褐色や褐色、オリーブ色です。

体には黒色で縁取られた斑がたくさんあり、網目模様のようです。

 

頭は三角形の形をしています。

頭にははっきりとした矢印のようなV字の斑があります。

 

総排泄腔の両側には蹴爪があります。

オスはこの蹴爪が特に大きくなります。

ビルマニシキヘビには「ラビリンス」というごちゃごちゃとした斑紋があるものや、「パターンレス」という斑紋の少ないもの、アルビノのものなど、いろいろな種類があります。

ビルマニシキヘビの生態

ビルマニシキヘビは基本的に熱帯雨林の森林や草原などで生活しています。

昼行性で、地表で生活をしていますが、木に登ったり、水を泳いだりもします。

ビルマニシキヘビは泳ぐのがとても得意です。

浸水能力が高く、30分ぐらいは潜っていられます。

 

ビルマニシキヘビは視力がとっても弱いです。

ですが、舌でニオイを感じたり、顎の下にある器官で熱を感じて獲物を探し出します。

 

トカゲやカエルなどを食べたり、鳥の卵なども食べます。

獲物は大きく口を開けて丸呑みにします。

 

ビルマニシキヘビは3~4月に産卵します。

平均20~50個の卵を産みます。

多いときには100個の卵を産むこともあるそうです。

 

ビルマニシキヘビのメスは、卵を体で温めて孵化させます。

卵が生まれてから2ヶ月ぐらいで、卵からビルマニシキヘビの赤ちゃんが孵化します。

赤ちゃんは40~60センチぐらいです。

ビルマニシキヘビと人間

ビルマニシキヘビの性格は温和で穏やかなので、動物園やイベントなどで、触れ合うことができます。

首に巻いて写真撮影などもできるんですよ。

 

ですが、ビルマニシキヘビは「人食い蛇」ともいわれていて、過去に人間が食べられてしまった例もあります。

アメリカのフロリダ州では、鹿やうさぎ、アライグマなどの数が減少しました。

その原因がビルマニシキヘビだったのです。

ビルマニシキヘビは飼育できる?

ビルマニシキヘビは都道府県知事の許可を取れば、飼育することができます。

ですが、ビルマニシキヘビは動物愛護法による「特定(危険)動物」に指定されているので、施行規則に則った飼育施設が必要です。

 

ビルマニシキヘビはとても大きいので、飼育スペースを確保するのが難しいようです。

飼育温度は30度が適温です。

毎日水の交換をして、餌を与えることができればOKなので、飼育は比較的簡単です。

ビルマニシキヘビの生態について まとめ

ビルマニシキヘビの生態について詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?

ビルマニシキヘビは大型のニシキヘビです。

ギネスでの記録は8メートルを超えています。

 

温厚な性格で、ビルマニシキヘビを首に巻いたりして触れ合うこともできますが、過去には人間を食べた例もあります。

穏やかな性格ですが、巨大な蛇です。

ビルマニシキヘビは動物愛護法による「特定(危険)動物」にも指定されているので、取り扱いには注意しなければいけません。

(ライター 雲呑)