「カーペットバイパー」という蛇を知っていますか?

「カーペットバイパー」はインド四大毒蛇のひとつとされていて、恐れられています。

そんなカーペットバイパーの恐るべき毒性について、カーペットバイパーの生態と共に詳しく調べていきたいと思います。

カーペットバイパーとは?

「カーペットバイパー」とは有鱗目ヘビ亜目クサリヘビ科トゲクサリヘビ属に分類される毒蛇です。

和名は「ノコギリヘビ」といいます。

 

カーペットバイパーは体のうろこを擦り合わせて警告音を出します。

この音がノコギリで木を切る時の音に似ているので、和名の由来なっています。

 

カーペットバイパーは主にインドに生息しています。

他にはスリランカやバングラデシュ、パキスタンなど中東や中央アジアに生息しています。

砂漠や熱帯雨林、雑木林、草原、岩場、畑、道端など、あらゆる場所で見かけることができます。

カーペットバイパーの生態

カーペットバイパーの全長は40~60センチで、最大で80センチのサイズになります。

体の色は茶褐色や灰褐色、オリーブ色をしています。

 

その色をベースに、白い模様が網目のように並んでいます。

体にはうろこがあって、ざらざらとした感触です。

カーペットバイパーは夜行性です。

 

夜になると餌を探しに動きます。

横向きで移動しながら、素早く動きます。

 

カーペットバイパーの餌は主にネズミ、カエル、トカゲ、ムカデ、サソリなどです。

昼間は巣穴や岩の隙間などに隠れています。

雨の日は木の上に登ります。

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カーペットバイパーの被害

カーペットバイパーの性格はとっても気性が荒いです。

攻撃性も高いので、人間がうっかり近づくだけで噛み付きます。

 

個体数も多くて、生息地も広いので人間がいるところにでもかまわず出没します。

人間と遭遇する確率がとても高いので、インドでは「四大毒蛇」として恐れられているのです。

 

1950年前後のインドでは、カーペットバイパーによる死亡率は36パーセントでした。

世界でもカーペットバイパーは、とても危険な毒蛇とされています。

カーペットバイパーの恐るべき毒性

カーペットバイパーはクサリヘビ科の中でも毒性がとても強いです。

カーペットバイパーの毒は、主に出血毒で、ヘモトキシンという猛毒成分になります。

 

毒性はニホンマムシの130倍、コブラの5倍です。

カーペットバイパーが持つ毒は大体18ミリグラムですが、最大72グラムも持っていたことがわかっています。

 

成人の致死量は約9ミリグラムですが、カーペットバイパーは一度に最大12ミリグラムも注入する場合があるそうです。

カーペットバイパーに噛まれた場合は、幹部が腫れて痛みが起こります。

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そして出血して患部が壊死します。

最悪の場合は死に至るのです。

 

現在はカーペットバイパーの毒に対する抗毒血清があるので、死亡する例は稀ですが、噛まれた幹部が壊死を起こして切断しなければならなくなったりします。

カーペットバイパーの毒に対する抗毒血清は、命は守ってはくれますが、患部の組織破壊までは対応できません。

カーペットバイパーの恐るべき毒性についてのまとめ

カーペットバイパーの恐るべき毒性についてと、カーペットバイパーの生態について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

カーペットバイパーはインドで恐れられている毒蛇のひとつです。

 

カーペットバイパーの毒は毒性がクサへビ科のなかでも特に強く、たくさんの犠牲者が出ています。

ニホンマムシの130倍の毒性で、最悪の場合は死に至ります。

 

カーペットバイパーは気性も荒くて、攻撃性が高いです。

カーペットバイパーの毒性は本当に恐ろしいんです。

(ライター 雲呑)

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