最近の子供たちはたくあんが大根からできていたり、枝豆が大豆になったりするということに驚いたり・・・

大人たちのビールのお供の枝豆は実は豆腐やみそ汁の味噌と同じ豆なんだということはとっても新鮮なことになってしまっています。

今回はそんな枝豆のお話です。

枝豆の特徴

枝豆は未成熟で青いうちの大豆を収穫したものです。

枝豆という植物が存在するわけではなく、植物としては大豆ということになります。

しかし実際は大豆収穫に向いている大豆用の品種と枝豆に向いている枝豆用の品種というのがあり、大豆用の品種を未熟なうちに収穫して枝豆として食べることはあっても、逆に枝豆用の品種を大豆まで育てるということはありません。

枝豆の旬の季節

枝豆は一年中食べられる野菜ですが、旬の時期以外は海外から生鮮や冷凍の状態で輸入しています。

日本で生産された枝豆が出荷されるのは6~9月で、この時期が旬と言えるでしょう。

 

枝豆は北海道から沖縄に至るまで全国で栽培されていますが、最も採算量が多いのは千葉県野田市で、千葉県が日本全体の生産量の11%を占めています。次いで北海道、埼玉県となっています。

ビールの美味しい7~8月にかけてが最も出荷量の多い時期でもあります。

枝豆の種類

枝豆の種類は大きく分けると青豆、茶豆、黒豆に区別することができます。

毎年多くの種苗会社が新脾腫の開発を行っていて、3つの区分の中に多くの品種が存在するだけでなく、最近は異なる品種を掛け合わせた第4の品種も登場していて、その数は400品種以上と言われています。

 

一般的に最も流通しているのは青豆の系統で、鞘の産毛が白いものが多く白毛豆とも呼ばれます。

主要産地は関東地方ですが、全国的に栽培されているのが特徴で、一般的に莢は鮮やかな緑色、白色のうぶ毛が生え、節と節の間が狭く、一つの鞘に2~3粒の豆が入るのが特徴です。

 

青豆のブランド枝豆としては毛豆、小糸在来、はねっ娘会などが有名で、他の品種としてはサッポロミドリ、奥原早生、錦秋、湯上り娘、緑碧、秘伝、サヤムスメ等があります。

茶豆は東北地方の生産が中心です。外見は普通の枝豆ですが鞘の中の豆が茶色の薄皮尾被っていることから茶豆と呼ばれています。

 

2粒鞘が主体の瀕すで、3粒以上の鞘はほとんどなく、収穫時期は8月上旬から9月中旬と白毛豆よりもやや遅い品種が多く、白毛豆より糖質を多く含むので強い甘みと独特の風味があり、ゆでたてはスイートコーンに似た強い香りがするのが特徴です。茶豆のブランド枝豆にはだだちゃまめ、黒崎茶豆等があげられます。

 

黒豆の系統の枝豆は鞘の中の薄皮がうっすらと黒実を帯びていて、大粒の豆と黒豆特有の深い甘みと凝縮されたコクが特徴です。

旬は茶豆よりもさらに遅い9月下旬から10月中旬と収穫時期が短く、生産量も少ないのであまり市場に出回ることはありません。

外国での枝豆

日本ではかつて枝豆を枝についたままの状態で茹でて販売されていて、当時はその状態で食べ歩くのが通常だった時代もあります。

 

いま、日本の枝豆文化は外国でも一種のブームを起こしていて、近年の日本食ブームの影響もあり、2000年頃から簡単な調理法の塩ゆでなどが北米やヨーロッパなどの日本以外でも食べられるようになっているのだそうです。

 

イギリスなどの英語圏では枝豆はグリーンソイビーンズと呼ばれニューヨークなどの日本風の居酒屋では定番のオードブルとしてふるまわれます。

また、アメリカンフットボールや野球を観戦しながら摘まむ食べ物としてスタジアム内の売店でも買うことが出来るところもあります。

豆という食べ物が世界各国で食されている馴染みのある食べ物であることや一口サイズで子供でも口に入れやすいことから世界に広まりつつあるのではないかと言われています。

(ライター ナオ)