存在感のある花、ダリア。

アレンジメントや花束などでもよく使われる花でもあり、ガーデニングなどでもポイントに植えられる花でもあります。今回はそんなダリアについて詳しくご紹介します。

ダリアの特徴

ダリアはキク科ダリア属の多年生草本植物の総称です。和名は花の形がボタンに似ているのでテンジクボタンと呼ばれています。

メキシコ原産で日本へは1842年にオランダを通して長崎に持ち込まれたのが最初です。

草丈は1~5mほどです。

ダリアの花の季節

ダリアの花は7~10月の夏から秋にかけて開花し、5~30㎝ほどの大きな花輪と色鮮やかな花色と咲き方が特徴的です。

18世紀にメキシコからスペインに持たされて以来長い年月をかけて品種改良が行われてきて多種多様な花色、花容の品種が作り出されてきました。

 

赤色、オレンジ色、黄色、白色、ピンク色、藤色、ボタン色、紫色などの他、絞りや爪白のものもあります。

コラレット咲の中には花弁とカラーの色が違う2色先のものなども。

ダリアの花の分類と品種

ダリアの花には非常にたくさんの種類があります。

花弁の大きさ、草丈、咲き方などによって分類することができ、ディコラティブ咲きは平たいかねじれた花びらが八重咲になる咲き方、アネモネ先は外側に花弁が平たく1~3裂ほど並ぶ咲き方で、筒状花が中心に集まって大きく発達し、1~3重咲きのタイプがあります。

 

カクタス咲木は八重咲で細い筒状になった咲き方の総称です。

オーキッド咲きは一重咲きで花びらの縁が内側に蒔いて細くなっている咲き方、コラレット咲きは一重先で外側の花びらの内側に短い花びらがつく咲き方です。

 

シングル先は一重先の基本的な咲き方で水平に花びらが成長します。

ポール先は直径約5㎝のボール状になる咲き方で、八重咲で花びらの先端が丸く縁が内側に巻いているのが特徴です。

 

ポンポン咲きはポール先の小型版のような咲き方をいい、5㎝以上をボール咲き、5㎝以下をポンポン咲木と呼びます。

ピオニー先は半八重咲で花弁は2~5重に付く咲き方です。

ショー咲木は花弁の縁が内側に丸く巻いた咲き方のことをいい、八重咲きで花弁が短く先端が丸いという特徴があり、大輪咲きに多い咲き方です。

スイレン咲きは

見た目がスイレンに似た花を咲かせるタイプで幅の広い花びらが八重咲きになり、花弁は丸みを帯びています。

品種としてよく知られているのはダリアの中でも大きく育つ木立ダリアの皇帝ダリア。

 

草丈が4~5mにもなる腸大型種です。

満天は7~10月頃によく出回る品種でフォーマル・デコラティブ咲きをし、爽やかな発色の良い黄色の花を咲かせます。

 

ポートライトペアウーティーは長野県で開発された品種で、オレンジと白色の花びらで中輪サイズに育ちます。花の縁が白く美しい爪のようにみえるフォーマル・デコラティブ咲きで切り花としても利用できる人気の品種です。

他にもアメリカの品種サンタクロース、オレンジ色の大輪の花びらをしたかがり火、上向きの中大輪の花びらをもつ天空などの品種が知られています。

ダリアの利用

ダリアはかつて有毒とされていましたが、実際には毒はありません。

ただし、キクイモと同様に塊根には多糖類イヌリンが含まれていて慣れない人が大量に食べると腸内の発酵で生じたガスによって腹部膨満をきたす恐れもあります。

原産地はメキシコで食用ダリアも栽培され、日本でも最近は塊根を食用とする試みもなされています。

金平などにしてレンコンに似た食感を味わうことができます。

ダリアの花言葉

ダリアの花言葉は色によって違いがあるようです。

赤色は栄華、華麗でその花の姿から、白色は感謝、豊かな愛情、黄色は栄華、優美等があります。

(ライター ナオ)