可愛らしい花をたくさんつけるマリーゴールド。

庭先などで見かけることも多い花ですし、畑などで一面に植えられているマリーゴールドを見かけることもあります。

今回はそんなよく目にする機会もあるマリーゴールドについて詳しくお話します。

マリーゴールドの特徴

マリーゴールドはキクかコウオウソウ属のうち草花として栽培される植物の総称です。

アメリカ大陸の熱帯と温帯にかけて約50種類が分布していますが、園芸種として栽培されているものは全てメキシコ原産です。

一年草が多く、一部多年草や亜灌木藻あります。

主に観賞用として栽培されることが多いですが、根に線虫の防除こうかがあるのでコンパニオンプランツとして作物の間などに植えられることもあります。

線虫の防除効果は植物自身の合成する化合物によるものとの説が有力ですが、強制する線虫捕食菌の働きのためだとういう説も浮上しています。

 

茎の高さは30~120㎝で、葉は濃い黄緑色、羽状複葉が対生し、全草に特有の臭気があるものが多いのが特徴です。

異臭がして有毒植物とされていたこともあるほど。

マリーゴールドの花の季節

マリーゴールドは4~10月にかけて茎に継続的に新たな蕾が発生して直径2~5㎝くらいの鮮やかな黄色、橙色、暗赤色などの美しい花を咲かせます。

花は1~2週間でちぢれてしまい、自然落下しますが、1株の複数の茎についている蕾が次々と開花するので1株単位で見ると4~10月まで花を楽しむことができます。

10月以後は茎や葉が枯れる株もあり、11月になると種の寿命が限界になり全ての株が枯れます。

マリーゴールドの種類

マリーゴールドの花は品種も多く、組み合わせによって色々なバリエーションの展開が考えられます。

フレンチマリーゴールドは草丈が低く、枝分かれの多い品種で、高生で大輪のアフリカンマリーゴールドと共に多く栽培されている品種です。

フレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドの交雑種もあります。

メキシカンマリーゴールドは細い葉がマット状にこんもりと茂り、沢山の花を咲かせるのが特徴です。

 

レモンマリーゴールドは花の時期が6~11月と他の花と少しずれて咲くのが特徴です。黄色の花を咲かせ、葉に強いレモンの香りがあるのが特徴で、原産はメキシコです。

フランスマリーゴールドではデュランゴシリーズが知られ、花径6~7㎝の大輪の花を咲かせます。

 

またボーイシリーズは5㎝くらいの中輪腫です。

アフリカンマリーゴールドでは泰山シリーズや優雅な白花をつけるF1バニラなどがあります。

 

ハンギングなどにも向くのはメキシカンマリーゴールドのレモンジェムで一重先の小輪多花性です。

アフリカンマリーゴールドやフランスマリーゴールドなどの名前がついてはいますが、実際にアフリカやフランスに自生しているマリーゴールドはないそうです。

マリーゴールドの利用

マリーゴールドの花の花びらから抽出されたキサントフィル脂肪酸エステル混合物に含まれるヘレニエンという色素は暗順応改善薬の原料として用いられ、目の薬として使用されています。

マリーゴールドの花言葉

マリーゴールドには綺麗な花に似合わない悲しみや嫉妬、絶望などの花言葉があります。

これらのネガティブな花言葉は黄色を嫌忌するキリスト教圏の文化からきていると思われます。

 

一方、勇者や健康などの花言葉もあり、これらはギリシャ神話の太陽神「アポロン」の象徴としてのイメージからきています。

他には悪を挫く、や生命の輝き、変わらぬ愛、濃厚な愛情などの花言葉もあります。

マリーゴールドの名前の由来は聖母マリアの黄金の花からきていて、長く咲き続けることから聖母マリアの祭日を彩る花として認知されることにちなんでいると言われています。

(ライター ナオ)