子どもの頃、「おたまじゃくし」を捕まえて遊んだりしましたよね。

小さくてなんともいえない可愛いさがありますよね。

 

おたまじゃくしはカエルの赤ちゃんであることは有名です。

そんなおたまじゃくしですが、おたまじゃくしには漢字がありました!

おたまじゃくしの漢字表記とその由来について、おたまじゃくしの生態と共に詳しく調査していきたいと思います。

おたまじゃくしとは?

「おたまじゃくし」とは、カエルの赤ちゃんです。

日本では、池や田んぼなどの淡水域に生息しています。

おたまじゃくしは夏に多く見られます。

ゆっくり泳ぎながら生活しています。

水草や藻類、動物の死体などをこそげ取るようにして食べます。

 

おたまじゃくしは飼育することもでき、飼育下では茹でたほうれん草やかつおぶしなどを食べます。

メダカと一緒に飼育すると、おたまじゃくしはメダカを食べてしまいます。

おたまじゃくしの形態

おたまじゃくしは一般的に黒色のような地味な色をしています。

アカガエルやヒキガエルは黒色です。

 

ですが、ツチガエルやヌマガエルは褐色で、斑紋を持っているおたまじゃくしもたくさんいます。

おたまじゃくしは頭と体、尻尾にわかれています。

おたまじゃくしの骨格は軟骨でできています。

 

小さい目と小さいお口もちゃんとあるんですよ。

そしておたまじゃくしは、えら呼吸をします。

お腹は膨らんでいて、腸は渦巻きのようになっています。

 

尻尾は体よりも長く、筋肉質です。

尻尾をクネクネさせながら泳ぎます。

おたまじゃくしの期間

おたまじゃくしからカエルになるまでの期間は、種類によって変わります。

日本のウシガエルはオタマジャクシの期間が1~2年です。

 

ニホンヒキガエルは2ヶ月、ニホンアマガエルは1ヵ月半ほどがおたまじゃくしです。

おたまじゃくしはまず、卵から孵化します。

その後、おたまじゃくしから後ろ脚が生えてきます。

 

次に前脚が生えてきて、しっぽが引っ込みます。

しっぽが引っ込むとエラがなくなり、肺機能が出来上がります。

それからカエルになり、陸上生活を始めます。

おたまじゃくしの漢字表記と由来

おたまじゃくしは別名で「蝌蚪(カト)」と呼ばれます。

そして、おたまじゃくしは漢字で「蛞」と書きます。

 

もうひとつおたまじゃくしには漢字があります。

それは「御玉杓子」と書きます。

これは当て字だそうですが、おたまじゃくしの名前の由来になっているのです。

 

滋賀県にある多賀大社(たがたいしゃ)では、「杓子(しゃくし)」をお守りとして参拝者に授けています。

「杓子」のなかで、ご飯を盛るものが”しゃもじ”で、みそ汁などをすくったりするものを”しゃくし”と呼んでいます。

(みそ汁をすくうものは”お玉”とも言いますね)

 

多賀大社で授けている杓子のことを「お多賀杓子」と呼び、昔から由緒ある縁起物とされています。

カエルの幼生がこの「お多賀杓子」に似ていることから、、「お多賀杓子」→「お玉杓子」→「おたまじゃくし」となりました。

つまり、多賀大社に授けられている「お多賀杓子」や調理器具の「お玉杓子」に似ていることがおたまじゃくしの由来となっています。

おたまじゃくしの漢字表記とその由来についてのまとめ

おたまじゃくしの生態と、おたまじゃくしの漢字表記とその由来について詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?

おたまじゃくしの漢字表記は「蛞」と「御玉杓子」です。

 

おたまじゃくしの形が多賀大社で授けている杓子に似ていることから、、「お多賀杓子」→「お玉杓子」→「おたまじゃくし」となったそうです。

おたまじゃくしの漢字表記とその由来には面白い意味があったんですね。

(ライター 雲呑)