つい最近もニホンカワウソの復活か!?

というニュースが話題になりましたが、結局は不発に終わり、1990年に高知県で目撃されたのを最後に絶滅してしまったニホンカワウソ。

 

明治の諸島頃までは日本全国の水辺に広く分布していました。

最近は外国から輸入された品種が流通し、ペットとして飼育している人も多いようです。

そんなカワウソ、野生下では一体何を食べ物にしているのでしょう?

カワウソの特徴と生態

カワウソは食肉目イタチ科カワウソ亜科に分類される構成種の総称です。

最小種はコメツカワウソで体長は41~64㎝、尾長は25~35㎝ほど。

皮下脂肪というものがほとんど存在していませんが、下毛が密生しているので、空気が溜まりやすく保温の役割を果たします。

泳ぎが得意で水中での生活に適応し、ラッコ以外のカワウソは陸上でも自由に行動することができます。

南極、オーストラリア、ニュージーランドを除いた世界全域の水辺や海上に生息しています。

 

四肢には短い水かきがあり、胴体は細長く水の抵抗がないため泳ぎが敏捷です。

体は密生した下毛と硬くて長い剛毛に覆われていて、これらの体毛が水を弾くことによって水中で体温が奪われるのを防いでいます。

 

頭の上部は扁平で耳、目、鼻が同一線上に並んでいるので水に潜りながらこれらの感覚器を水面上に同時に出して下界の様子を窺うことができます。

水中では耳孔や鼻孔を閉じることもできます。

カワウソの食べ物

カワウソは野生下では肉食性でザリガニ、カエル、魚などを食べます。小臼歯が良く発達しているので骨まで砕いて食べてしまいます。

オオカワウソはエクアドルやコロンビア等南米に生息する体長100㎝程の大きなカワウソです。

 

彼らは普段天敵のはずのカイマンの子供を集団で襲ってエサにすることもあるようで、その狩りの仕方は結構残酷なもの。

獲物はまず口で捕らえて肘を水底につけ、獲物を前肢で押さえながら頭部からかぶりつく。小型の獲物は水中で捕食しますが、大型の獲物は一旦陸上にあげてから食べるのだそう。

 

かわいい顔して・・・結構やるときはやるんです。

飼育の場合は魚やカニ、エビ、貝類などを好んで食べるようですが、肉系のものなら基本的にOKです。

 

ただし、それでは食費がかなりかかってしまい、下手をしたら人間よりも良いものを食べているということが起こってしまうので、そんな時はキャットフードやフェレットフードをメインに与え、たまに魚や貝などの魚介類を与えるようにすると良いようです。

 

フェレットフードにはチキンミールやトウモロコシ、コーングルテンミール、トマト繊維等の他ミネラルやビタミン類がバランスよく配合されています。

栄養バランスや嗜好性を考慮して作られているので安心して与えることができます。

 

たまにプールなどを使ってどじょうやザリガニ、カエルなどを放てば、しっかりと野生の本能を見せて狩りを行いますし、そんな「狩り」はカワウソにとってもストレス発散になるのでおすすめです。

カワウソの飼育

カワウソは繁殖の難しさや輸出規制などがあり、その価格は100万円以上ととても高額で、実際にはなかなか手に入らないようですが、飼育は可能です。

好奇心が旺盛で人懐っこい性格をしているのが人気のポイントのようですが、小さいころから育てないと懐かない傾向もあるようです。

一度なつくと人の側を離れないほど懐いたりもするのはかなりの可愛さ。

甘える時などはかなり可愛らしい声で鳴きます。

 

ただし、甲高く、かなりの声量もあるので、声が気になる人にはちょっと辛いことも。

頭が良いのでトイレなどもしっかりと覚えます。犬や猫と変わらない賢さを持ち合わせています。

興味のある方はぜひ。

(ライター ナオ)