百獣の王と言われる最強の動物ライオン。

陸上では人間を除いて食物連鎖の頂点に立つ生き物とされています。

 

昔からライオンは多くの国や人々の間で象徴とされ、世界で最も多く国章として使われたりしています。

今回はそんなライオンの生態や特徴、そして牙の長さなどについて紹介していきたいと思います。

ライオンが百獣の王と言われるワケとは?

ライオンは英語でも「King Of Beasts」と呼ばれていて獣の王と言われています。

ライオンが王と言われるようになった理由はローマ時代まで遡ります。

ローマ時代には、バーバリライオンというとてつもなく巨大なライオンが存在していたようです。

体長は現代で見られるライオンの1.5倍以上の大きさで、最大で全長4m以上、体重は300㎏もあったそうです。

 

最後の一頭は1922年頃に射殺され絶滅してしまったようですが、その体の大きさや強さから王と呼ばれるようになったのではないかと言われています。

そんな王と称えられてきたライオンですが、近年では娯楽としての乱獲や毛皮や肉を目的とした狩猟、そして害獣としての駆除などによって個体数が一気に減少してきているようです。

ライオンの生態と特徴

ライオンの生態は、食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類です。

分布域は、中央アフリカ(南アフリカ南部を除く)・インドの一部の地域に生息しています。

平均体長はオスは170㎝~250㎝、メスは140㎝~170㎝です。

体重はメスは125㎏で、オスはその倍で250㎏を超えるものもいます。

体の特長としましては、体毛は短く毛の色は黄褐色や灰褐色で腹部は淡くなっており、尾の先は黒くなっています。

ライオンは大きく分けて、アフリカに住むアフリカライオンとインド北西部に住むインドライオンの2種類が存在しています。

 

インドライオンはアフリカライオンよりも個体数が少なく、アフリカライオンに比べると小型で腹の下側に肉ひだがあり、オスのたてがみは短く尾の房が大きいのが特徴です。

ライオンの大きな特徴と言えばたてがみですが、このたてがみは全てのネコ科の動物の中でもオスのライオンのみにあるようです。

たてがみの役割は主に、強さを表したり敵への威嚇の為と言われていますが、はっきりとした事は分かっていないそうです。

ライオンの牙の長さ

ライオンの体の中で上位に入るほど重要なものの一つが牙です。

もしライオンの牙が無くなれば食物連鎖の頂点から転げ落ち、簡単に捕食される動物になると言われています。

 

それほどライオンにとって牙は無くてはならないものなんです。

基本的に肉食動物は肉や骨を噛み砕いたりするために全ての歯が鋭く尖っています。

特にライオンの牙は大きく発達していて、犬の10倍程の太さや長さがあるとされています。

 

ライオンの平均的な牙の長さは6㎝と言われています。

ライオンは肉食動物の中でも頂点に立ち、戦うために生まれてきたと言っても過言ではありません。

狩りも大事な仕事ですが、特にオスは群れを守るために日々過酷な戦いを強いられています。

 

そんな環境で育ってきたからこそ、あれだけ立派な牙が生えるようになったのでしょう。

ライオンのオス一匹でリカオンを8匹殺したという記録もあるようです。

ライオンについてのまとめ

今回はライオンについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

ライオンは人間との関わりが最も深いとされている動物で、国章などのシンボルなどにも使われてきたのに、人間の手によって絶滅に追いやられているのは悲しい話ですね。

 

現在生息数を増やすために様々な取り組みが行われているようですが、中々難しいようです。

ライオンが絶滅しない事を願うばかりですね。

ライターMISAKI