人間にとって両生類であるカエルは身近な存在で子供の頃に育てていた方もいるのではないでしょうか?

一般的にカエルは安全で人間に無害というイメージがありますよね。

ですが、カエルの中でも毒を持つ危険なものが存在するんです!!

 

日本に生息するもので毒を持っているカエルと言えば、ヒキガエルとアマガエルなどです。

今回はヒキガエルとアマガエルの生態や特徴、そして毒の成分について紹介していきたいと思います。

ヒキガエルとアマガエルってどんな生き物?~生態と特徴について~

【ヒキガエル】

ヒキガエルの生態は、両生綱無尾目ヒキガエル科ヒキガエル属に分類されるカエルです。

国内には4種類のヒキガエルが生息していて「二ホンヒキガエル」「オオヒキガエル」「ナガレヒキガエル」「ミヤコヒキガエル」です。

生息地は、主に西日本に広く分布、紀伊半島南部・近畿地方西部・鳥取県日本海沿い~島根半島を除く中国地方・四国・九州全域など幅広く生息しています。

生活環境は、農地・二次林・草原・自然林・都市公園など様々な環境で生活しています。

平均体長は7㎝~17㎝です。

 

体の特長としましては、体の色は褐色や黄褐色や赤褐色で白や黒や褐色の帯模様が入る個体もいます。

体側面に赤い斑点が入る個体が多く、背面にも斑点が入っています。

 

前肢の指は4本、後肢の指は5本でオスの後肢にはコブがあります。

主に夜行性で日中は石や木の下にいることが多いです。

 

食性は動物食で、昆虫類やミミズなどを好んで食べています。

寿命は10年~15年とされています。

【アマガエル】

アマガエルの生態は、両生綱無尾目アマガエル科アマガエル属に分類されるカエルです。

生息地は、南西諸島を除く日本全国に生息しています。

 

生活環境は、草むら・低木の上・都市部などで生活していますが、稀に家屋内に侵入する事もあります。

平均体長は22mm~45mmで、オスよりもメスの方が大きいとされています。

体の特長としましては、体の表面は粘膜に覆われていてツルツルしていて、体の色は緑色から灰白色ですが、生活環境によって違いが出てくるようです。

 

腹側は白からやや黄色みがかかり、背中や後足には不規則な黒暗色の模様があります。

前足後足ともに指先は吸盤になっていて、木を登ったりできます。

 

主に夜行性で日中は木の上などでじっとしています。

食性は肉食性で、小さな昆虫類やクモ類などを好んで食べています。

平均寿命は5年とされています。

カエルが持つ毒の成分と引き起こされる症状

ヒキガエルが持つ毒の成分は「ブフォトキシン」などの強心ステロイドで神経伝達物質の「セロトニン」も含まれていると言われています。

もしヒキガエルに触れてしまったら、接触性皮膚炎を発症します。

 

この毒が口に入ってしまった場合は、幻覚や吐き気や痺れを引き起こすと言われています。

ヒキガエルは耳線から毒を飛ばす事もあるようで、目に入ると耐えられない程の激痛に襲われるそうです。

アマガエルは体を覆っている粘膜の中に毒が含まれています。

 

ただ、ヒキガエルのように触れただけで何かが起こるわけではありません。

アマガエルの粘膜が傷口に入ったり、その手で目をこすったりすると炎症を起こしたり失明したりする事があるようです。

 

そしてヒキガエルと同じく激痛に襲われるようです。

ちなみにイヌやネコなどの動物がカエルの毒に接触した場合、最悪2~3時間で命を落とすこともあるようです。

毒のあるカエルについてのまとめ

今回は毒を持つカエルについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

もしカエルに触れてしまった場合は手洗いをして、腫れや痛みなどの症状が出た場合は直ぐに病院で治療してもらいましょう。

ライターMISAKI