不快害虫としてちょっと気持ち悪いヤケヤスデ。

彼らの駆除方法や生態について詳しくお話します。

ヤケヤスデの特徴

ヤケヤスデは体長19~21㎜で日本全土に生息しているヤスデです。

体表は光沢がありやや硬いのが特徴で刺激を与えると丸まって身を守ります。

節は20節あり、通常は茶色がかかった黒色をしていますが、個体変異があり、脚は黄白色です。

落ち葉や石の下、腐植土などで見られ、多湿な環境を好みます。

ヤケヤスデの生態

ヤケヤスデは飴が続いて土の含水量が多くなると情報に這い上がってきます。

家の外壁を這い上がり、屋内への侵入も梅雨の時期が多く、夏から秋にかけて成虫が出現、繁殖します。

産卵数は150~300個ほどで、秋に孵化した幼虫は越冬して次の年の夏に成虫になります。

都市近郊では5月中旬以降に幼虫の家屋への浸入が起こり、6月下旬から上旬に成虫が侵入します。

ヤケヤスデの被害

ヤケヤスデは家屋に侵入する不快害虫ですが、それだけでなく胴の側面や下面の臭腺から刺激臭のある体液を分泌してシミ汚染にもなります。

体液にはヨード、キノンの他にも青酸、ベンズアルデヒドが含まれていて、食品に混入して誤植すると危険です。

 

皮膚に多量についた場合には痛みを感じ、ひどい時には水疱を作ります。

目に入ると結膜炎や角膜炎を起こす恐れもあります。

ヤケヤスデの予防

ヤケヤスデが家屋に侵入してくるのを防ぐのにはムカデ同様、家の周り一帯を綺麗にしておくことが必要です。

ヤスデは腐植土のようなふかふかとした土や朽ちた木などを好みますから、建物の縁周り一帯にそのようなものを置いておかないことや除草が大切になってきます。

 

周囲をぐるりと綺麗にしたら、そこに有機リン系の油剤や乳液を散布しておくも大事です。

腐ったものを置かないこと、風通しをよくし、常に乾燥させておくことが重要なポイントです。

さらに、窓のサッシ部分やドアの隙間などにもしっかりと薬剤をスプレーしておくのも有効的です。

ヤケヤスデの駆除

ヤケヤスデを駆除するのに、いくつかの専用の駆除商品をご紹介します。

まず、家の中でヤケヤスデを見つけてしまった時には瞬間凍殺ジェットを利用します。這う虫専用のものが販売されていますので、それを利用するのが良いでしょう。

 

マイナス85℃の瞬間冷却で目の前にいる虫に噴霧して瞬間駆除するスプレーで、殺虫剤不使用です。

叩いたりして殺してしまうと、体液が出て周辺が汚れますので、凍殺して駆除するのがおすすめです。

また、殺虫剤として虫コロパーという殺虫剤も3種類の殺虫成分が含まれていて、確かな駆除効果があります。

 

その他即効性と持続性を兼ね備えたシャットアウトSEという粉剤タイプの殺虫剤は昔からヤスデ駆除に使われてきた殺虫剤です。

クリーンショットBはヤスデの防除に有効な殺虫剤で、粒状の薬です。1袋に10kg入りで広範囲の処理に最適です。

ノックダウンダスターは白色の粉剤で、ヤスデやムカデに効果のある殺虫剤。1袋3kg入りで約150m分の長さを処理することができます。

 

サイペーレ0.5SCは水で薄めて散布する液体殺虫剤で業務用デス。ヤスデ対策など歩行性害虫駆除全般に使われている殺虫剤です。

コロダスターは粉剤の差駐在尾散布来器です。押しながら簡単に真っすぐのラインに粉剤殺虫剤を散布することができます。

 

蓄圧タイプの噴霧器としては蓄圧式噴霧器GS-006がおすすめです。プラスチック製で軽量な噴霧器で、タンク量は4リットル。殺虫剤を入れて蓄圧するだけの簡単操作です。

環境や状況に応じてこれらの駆除剤を上手に活用して、まずは家屋内にヤスデを侵入させない対策をとってみましょう。それでも家の中で見つけてしまった時には凍殺で。

(ライター ナオ)