皆さんは、コウモリが病原菌を持っているということをご存知でしょうか。

あまり見かけないコウモリ、実は人間にとって少し危ない一面もあるそうです。ご紹介いたします!

コウモリってどんな動物?

コウモリ(蝙蝠)は、コウモリ目(翼手目)の動物です。

鼠のような風貌の動物が空を飛ぶ姿から別名を「てんそ(天鼠)」「ひそ(飛鼠)」と呼ばれることがあります。

コウモリ目の特徴としては、翼をもっていて空を飛べるという点です。多くの鳥と同様に羽ばたいて飛行をします。

ただし、鳥類と異なる点として翼の作りが挙げられます。鳥類は、羽毛に覆われています。

 

コウモリたちは、飛膜(ひまく)と呼ばれる伸縮性のある膜でできています。

飛膜がある生き物は、コウモリ以外にムササビなどの小動物がいますが鳥類並みの完全な飛行ができるのは、コウモリしかいません。

コウモリの生態についてご紹介します。

コウモリは、極地(北極)や永久凍土が広がるツンドラ、また、高山などに生息しています。

コウモリ目の中で、ココウモリという種類のコウモリはエコーロケーション(反響定位)を行う特徴があります。

 

エコーロケーションは、超音波(30kHzから100kHzの高周波)を用いて狩りを行います。

水面の振動によって水中にいる魚の位置を特定して捕えることがあります。

 

オオコウモリは、エコーロケーションを行わない種類が多く存在しています。

コウモリは、目の前の敵だけではなくその先にいる敵の位置も把握しながら最適のルートを飛行しています。

コウモリと日本

日本にはコウモリが、35種以上存在し琉球地方(沖縄地方)には固有種がいます。

小笠原諸島などにオオコウモリが存在しています。コウモリは絶滅危惧種に指定されている種類がいます。

 

森林に生息するコウモリは、自然の広葉樹林や住みかとなる樹洞ができるような巨木が極めて減少していることが大きな原因と考えられています。

(洞穴(どうけつ)に生息するコウモリは、集団越冬をする種類も存在し、彼らが越冬する場所は天然記念物となっている箇所も多いそうです。)

 

よく見られるコウモリの種類では、アブラコウモリが挙げられます。アブラコウモリは、体長5cm重さは10gほどの小さいコウモリです。

暖かな住宅を好み、小さな身体を活かして民家の隙間に侵入し棲みつきます。その習性から別名「イエコウモリ」と呼ばれています。

屋根裏などに棲みつき、コウモリの糞によって人間やペットなどが感染症にかかってしまう可能性がありますので、コウモリを見かけたら駆除を業者に依頼しましょう。

コウモリのもつ病原菌?

コウモリが原因でおこる感染症は『狂犬病』が有名です。

そのほか、『リッサウイルス感染症』『ニパウイルス感染症』『ヘンドラウイルス感染症』という新興感染症も新たに発見されています。また、『日本脳炎』『重症急性呼吸器症候群(SARS)』などの病気になるとも言われています。

 

その原因は、コウモリが病原菌をもっているからです。

日本国内のコウモリから新種の『アデノウイルス』『ヘルペスウイルス』の発見も報告され、海外では、西アフリカ諸国(ギニア他)では『エボラ出血熱』が流行したことがありましたが、オオコウモリが保有していた為、オオコウモリとの接触が原因だったと指摘されています。

まだ日本では、コウモリが直接原因となった感染症の報告は未だありません。

ですが、コウモリの身体や排泄物との接触はしないようにすること、接触をしたら手を洗い清潔にすることが大前提です。

また、コウモリ生息地への進入やペットとしての飼育は危険だと言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

コウモリって意外と怖い生き物だったんですね!あまり見かけませんが、気を付けるようにしましょう。

(ライター:Teyo)