梅雨の季節になると思い出されるのが童謡でもおなじみのカタツムリは私たちにとって身近な生き物ですが、その生態について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

歌にもあるように特徴的な目玉や殻は有名ですが、私も子どもに「カタツムリの口や歯はどこ?」と聞かれ答えられませんでした。

ちょっと悔しかったので、カタツムリの歯や生態について調べたものをまとめました。

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カタツムリの生態

日本全国ほぼ全土に生息し、湿気のある低山や平地、雑木林などを好みます。

5~30㎜程度の大きさで、褐色、薄灰色、明褐色、薄黄色などの色をしています。

でんでん虫と呼ばれることもありますが、虫ではなく貝の仲間です。

そして、カタツムリとよく似たナメクジも仲間で、違いは殻があるかないかだけだそうです。

 

殻の有無だけで、嫌われがちなナメクジはちょっとかわいそうな気がしますね。

童謡でよく知られる「ツノ」の正体は触覚で、大触覚は光の明暗、小触覚は臭いや味を感じ取っています。

大触覚の視力はあまり良いとは言えず、光の明暗が分かる程度です。

カタツムリの活動期

活動期は4~9月で、6~8月の雨季には特に活発になります。

環境の変化に弱く、寒さや乾燥だけでなく夏の暑さにも弱い生き物です。

 

そのため、夏には夏眠、冬には冬眠をする個体があります。

夏眠や冬眠で休んでいるときには「エピフラム」という膜で殻の入り口に蓋をして、身を守っています。

意外なことに夜行性ですので、カタツムリを見かけないなあと思ったら、梅雨の時期の夜に探してみるのが良さそうですね。

カタツムリの歯は一万本以上!?

カタツムリの歯は人間の歯とは違っていて、小さい歯が1万本以上も並んでいる歯舌と呼ばれるものです。

カタツムリの歯舌は一列に約80本の歯が並び、さらにそれが何百列も連なっているので、歯の数は1~2万本にものぼるのです。

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カタツムリの口は、腹足と呼ばれる足の裏側、小触覚の真下あたりにあります。

口の中にある歯舌をやすりのように使って葉っぱなどを削り取って食べています。

歯舌は、使っているうちにだんだんとすり減ってしまうのですが、何度も生え変わるようにできています。

コンクリートも食べられるほど丈夫な歯

カタツムリは主に植物の葉、野菜や果物、きのこ、苔などを食べていますが、丈夫な殻を作るためにコンクリートを食べることもあります。

カタツムリの殻の主成分は炭酸カルシウムで、成長とともに大きくなります。

そのためにはたくさんのカルシウムが必要なので、カルシウムが含まれるコンクリートを食べることがあるのです。

硬いコンクリートでさえもザッザッと歯舌で削り取って食べてしまうほど、カタツムリの歯舌は丈夫にできています。

雨の日は特に、コンクリートから炭酸カルシウムが染み出してくるので、ブロック塀などに張り付いているカタツムリを見ることができます。

しかし、赤ちゃんのときには、歯舌が未発達で、柔らかいものしか食べられませんので、飼うときには注意が必要です。

雌雄同体で効率良く繁殖

カタツムリには一つの個体に輸精管と輸卵管が備わっていて、オスとメスの役割が両方ある生き物です。

6~8月の繁殖期には、大人の個体同士でお互いの精子を渡し合います。

 

お互いの精子を使って受精をし、繁殖していきます。

つまり、カタツムリが2匹いれば、性別を選ばずに繁殖ができます。

さらに驚くのは、まれに1匹だけで受精し繁殖することもあるそうです。

まとめ

ゆっくり動く動作と殻がある愛らしい姿で穏やかな印象のカタツムリでしたが、歯が1万本以上もありコンクリートさえも噛み砕いて成長していく、とてもワイルドな生き物だったんですね。

 

1匹でも繁殖できるなんて、人間よりもサバイバル能力が高そうな感じです。

今度、カタツムリを見かけたら、ぜひ歯も見てみてくださいね。

ライター:さくら

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