肺魚の特徴と生態

肺魚は肺や内鼻孔などの両生類的な特徴を持っています。

4億年前のテボン紀と言われる時代に出現し、現在まで生き残っている、生きた化石です。

 

かつては280種もの肺魚がいましたが、現在は淡水産のオーストラリアハイギョ、ミナミアメリカハイギョ、アフリカハイギョなど合わせて6種類のみ。

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肺魚は他の魚と同様に鰓を持っています。

 

幼体は両生類と同様に外鰓を持つものの成長に伴い胚芽発達すると酸素の取り込みの大半を鰓ではなく肺に依存するようになります。

数時間ごとに息次のため水面に上がる必要があり、その際には天敵のハシビロコウやサンショクウミワシなどの魚食性鳥類に狙われます。

 

換気に水が枯れると地中で夏眠と呼ばれる休眠状態で過ごすことができ、この能力によって雨季にだけ水のある氾濫平原などにも分布しています。

アフリカハイギョは夏眠するときに地中で粘液と泥からなる被膜に包まった繭の状態になります。

 

産卵は種によってちがいがあり、オーストラリアハイギョは水草にばらばらと産み付けますがその他の肺魚ではオスが巣穴の中で卵が孵化するまで保護します。

ミナミアメリカハイギョのオスは繁殖期の間だけ腹鰓に細かい突起が密生して酸素を放出して杯に供給します。

 

肺魚の歯は歯板と呼ばれ、複数の歯と顎の骨の結合したもの。

貝殻も砕く頑丈なもので、獲物を一旦咀嚼し、それを繰り返しながら口から出し、唾液と共に吸い込みます。

 

現生種の肺魚はカエル、タニシ、小魚、えびなどの動物質を中心に捕食しますが、植物質も摂食します。

肺魚にはところどころ膨れる食道を持っていますが、胃は持っていないので特徴的な食べ方をするといわれ、腸管内面委は表面積を拡大するための弁もあります。

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糞はある程度溜めた後に葉巻型の塊のようなものを排出します。

肺魚の種類

オーストラリアハイギョ

オーストラリア北東部に分布し、全長は1.5mほど。

対鰭は葉のような形をしていて、発達した肉質部を持っています。

幼魚の体色は黒色で成長と共に褐色へと変化します。

 

ワシントン条約で保護されていて、なわばりを持たず、他の肺魚類に比べて性質は穏やかです。

ネオケラトダス、ネオセラトダスなどともいわれます。

ミナミアメリカハイギョ

南アメリカのアマゾン流域やラプラタ川流域に分布しています。

全長は60~90㎝前後で胴が長く、紐状の対鰓を持っていて、幼体は黒地に黄色の水玉模様をしています。

成長につれ薄くなり、生態では灰色単色になります。

アフリカハイギョ

アフリカハイギョには4種類あります。

サブサハラ広域に分布しアフリカ西部と南東部で亜種のある全長80㎝程のプロトプテルス・アネクテンス・

 

アフリカ熱帯亜熱帯域に分布し、ナイル川流域に基亜種のエチオピクス、コンゴ流域に2アユのある全長1.5~2mほどのひも状の対鰓をもつプロトプテルス・エチオピクス。

東はウリ科に分布し、全長60㎝の最小の肺魚は童顔短く対鰭は紐状で、胸ビレ後方の放射が発達しているプロトプテルス・アンフィビウス。外鰓は成体でも痕跡が残ります。

コンゴ川、オゴウエ川流域に分布する全長1m以上あるプロトプテルス・ドロいはプロトプテルスでは最も動画細長く、紐状の対鰭を持っています。

日本で肺魚の見られる水族館

日本では名古屋港水族館や鳥羽水族館でオーストラリアハイギョを展示飼育しています。

また、神戸市立須磨海浜水族館でも見ることができます。

 

最近の研究ではじつは、私たちヒトの祖先は肺魚ではないかとまで言われ、注目を浴びています。

興味が湧いた方はぜひ最寄りの水族館まで出かけてみて下さい。

なにか感じるものがあるかもしれませんよ。

(ライター ナオ)

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