不思議な生態を持っているタツノオトシゴ。

皆さんはタツノオトシゴの生態についてご存知でしょうか?

 

日本では安産のお守りとしても知られていて、世界各地でも幸福を呼ぶ縁起の良い生き物とされていますね☆

そんなタツノオトシゴはどれくらい生きるんでしょうか?

今回はタツノオトシゴの生態や特徴、そして寿命について紹介していきたいと思います。

タツノオトシゴってどんな生き物なの?~生態と特徴について~

タツノオトシゴの生態は、トビウオ目ヨウジウ科タツノオトシゴ属に分類される魚です。

生息地は北海道~九州・朝鮮半島南部などに広く分布しています。

生活環境は、熱帯から温帯域の比較的浅い海に生息しています。

平均体長は1.5㎝~35㎝程の大きさで、独特な形をしています。

 

体の特長としましては、体の色は個体によって様々で体は硬い甲板に覆われており凸凹となっています。

口は小さく吻が前方に突き出ていて、その吻の付け根に目があります。

 

尻尾は長く、この尻尾は海藻などに巻き付けて体を固定出来るようになっています。

タツノオトシゴは普通の魚のように前後に伸びた姿勢はとらず、体を直立させて頭部が前を向く姿勢を取るのが特徴です。

タツノオトシゴという名前も、この姿勢から竜や馬の外見に似ている事からこの名が付けられているんだそうです。

ちなみに別名「ウミウマ」などとも言われていますよ♪

 

タツノオトシゴは魚類に分類されているにも関わらず魚のように見えない事から魚類に分類される事に違和感も感じる方もいると思いますが、よく見ると小さなエラ穴や胸びれや背びれなどを持っているんですよ!

 

泳ぐときはこの小さな胸びれや背びれを器用に使って泳いでいます。

しかし普通の魚のようには早く泳げないので、敵に狙われると逃げれないのが難点ですね。

 

そんなタツノオトシゴですが、擬態と言う特技を持っています。

身の危険を感じると体の色や突起を利用して、海藻などに紛れ込んで見つからないように上手く姿を消す事が出来ます。

 

食性は肉食性で、魚の卵・小魚・カニ・ヨコエビ・プランクトン・ベントスなどを食べています。

獲物を捕らえる時は見かけによらず積極的に攻撃し、ある程度の大きさがある獲物でも細い口で器用に捕食します。

タツノオトシゴの繁殖と寿命について~タツノオトシゴの雑学~

タツノオトシゴの繁殖期は春から秋にかけて行われます。

繁殖期に入るとメスはオスの育児嚢に輪卵管を差し込んで、その育児嚢に産卵しオスの育児嚢内で受精します。

 

オスが出産を行い、産まれたての子供は既に大人のタツノオトシゴと同じような形をしています。

卵は10日~1ヵ月程で孵化し、孵化した後はしばらくのあいだ育児嚢内で過ごします。

 

オスが出産を行うのはかなり珍しい事ですよね!

繁殖期に入ってペアになったオスメスの生態も素晴らしく、尻尾を絡ませて何度もダンスを踊っているような行動をするみたいです。

 

大概の生き物は交尾が終わるとオスは去ってメスが出産と育児を行いますが、タツノオトシゴはオスメスが交尾を行う前から意思疎通を行い子作りも協力して行います。

非常に興味深い生態を持っていますよね。

 

タツノオトシゴの平均寿命は1年~5年と言われています。

子供も一度に数百匹は産むそうですが、その中でも生き残れるのは少ないようで…最近では個体数の減少が目立つようですね。

絶滅の危機まではまだ行ってないようなんですが、こんな神秘的な生き物が絶滅しないよう願うばかりです。

タツノオトシゴについてのまとめ

今回はタツノオトシゴについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

観察すればするほど神秘的な生き物に見えますね。

もっと深く知りたい方は図鑑などを参考に調べてみて下さいね。

ライターMISAKI