ウルヴァリンというマーベルコミックの架空のスーパーヒーローをご存知でしょうか?

このモデルとなったのが実はクズリという動物。

今回はそんなクズリについて詳しくご紹介していきます。

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クズリの特徴

クズリはネコ目イタチ科クズリ属に分類される哺乳類です。

イタチ科の中では最大種のひとつ。

 

グズリの名前は辞書によると屈狸等が充てられ、背を丸めて歩く狸のような様からきていると言われていたりもしますが、アムール川下流からサハリンにかけての地域で使われているニヴヒ語に由来しているという説が有力です。

 

体長は65~105㎝、体重は7~32kgで頭部は大きく、全身は長い体毛で蜜に覆われています。

体色は黒や濃褐色で肩から体側面、尾の基部にかけて銘褐色の帯模様が入っています。

 

耳介は小型で丸みを帯び、歯列は門歯が上下6本ずつ、犬歯が上下2本ずつ、小臼歯が上下8本ずつ、犬歯が上顎2本、下あご4本あります。

小臼歯はとても頑丈で、顎の力が強いので獲物の骨を砕くこともできます。

 

四肢は短くて頑丈。指は裏は大きく、雪上でも体重が分散して移動することができます。

出産直後の幼獣の体重はわずか0.1kg程しかなく、乳糖の数は4つほどです。

クズリの生態

クズリはノルウェーからロシア極東部やモンゴル、中国北部、北アメリカのアラスカからハドソン湾にかけてのホッキョク圏のタイガやツンドラの寒い地域に生息しています。

地表性ですが、樹上に登ったり、泳ぐこともあり、基本的には夜行性です。

 

岩の割れ目や木の根元、他の動物の古巣などに草や葉を敷いた巣穴を作ります。

1日45㎞程移動することもあり、10~15㎞を休まずに走行することもあります。

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特殊な足の構造をしており、表面張力を生かした雪上での行動を得意とし、1m以上積もった雪の上でも時速40㎞ほどで走って移動することが出来ます。

 

食性は雑食。哺乳類、鳥類の卵、動物の死骸、果実などを食べ、小型の獲物は頸部に噛みついて倒しますが、食料事情が乏しい冬期になるとシカや羊などの大型哺乳類を捕食します。

大型哺乳類を襲う時には主に木の上から奇襲し、強靭な顎で相手の急所をピンポイントに破壊します。

 

グズリの足の裏は雪上を移動しやすいようになっていますが、逃げたり反撃したりするのは難しい為、このような狩りの方法をとると考えられていますが、この習性から小さな小悪魔という異名もついているほど。

 

大きな獲物は解体してから地中や泥中、雪中に埋めたり、樹上に引っ掛けて貯蔵したりします。

通常は自分より大きな哺乳類を襲うことはないのですが、相手に襲われそうになると先制攻撃を仕掛けて自分より何倍もあるクマなどを歯をむき出しにした恐ろし顔つきで威嚇し、追い払うことはあるようです。

 

飼育下ではホッキョクグマを殺傷した記録があるようです。

繁殖形態は胎生で4~7月にかけて交尾を行いますが、冬の間受精卵の着床が行われないので、出産は翌年。

実質の妊娠期間は30~40日ほどで1~4月にかけて1~5頭の幼獣を産みます。

 

食べ物が豊富な場合は1~2年に1回繁殖しますが、食物が少ない場合は繁殖しないこともあります。

授乳期間は8~10週間ほどで、生後2~3年で性成熟します。

野生下での寿命は約13年で飼育、下では17年という記録があります。

グズリと人間の関係

グズリの毛皮を利用する為に乱獲されたり、害獣として駆除の対象となったりしているので、現在生息数は減少していると言われています。

日本のフジテレビで放映されたアニメ、「ほのぼの」にもグズリが登場していて、実際の生態とは裏腹に親しみやすいゆるキャラという設定になっているようです。

(ライター ナオ)

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