ペットとして人気のある「ベルツノガエル」。

成体は丸々とした巨体で重量感がありますが、オタマジャクシはどうなのでしょうか?

 

成体と同じように大きくずっしりとしているのか、それとも全く違う姿をしているのか…。

今回はそんなベルツノガエルのオタマジャクシについて、生態や特徴など詳しく見ていきたいと思います!

ベルツノガエルのオタマジャクシの特徴

ベルツノガエルはブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどに生息する、成体は10cm以上にもなる大きなカエルです。

そのためオタマジャクシも最終的には全長6~7㎝と大型。

 

私たちがよく見かけるオタマジャクシよりも、一回りも二回りも大きいですね。

小さなオタマジャクシは可愛いと思えるけれど、これだけ大きかったら可愛さは半減しそう…。

 

ただし、カエルへの変態直後は尻尾がなくなり体がスリムになる分、体長はわずか2㎝ほどとかなり可愛らしい姿に!

体色はグレーまたは黒で、大きさ以外は私たちの良く知るオタマジャクシと大きな違いはありません。

 

しかしカエルへの変態が進むにつれて、ベルツノガエル独特の色合いや模様が浮き出てくるようになります。

この個体はどんな色柄になるのかな~と、徐々にくっきりとしてくる色柄にワクワクしながら楽しむことができますね。

逆にカラーにこだわりたいという場合は、成体のベルツノガエルの購入をおすすめします。

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ベルツノガエルのオタマジャクシの変わった生態

ベルツノガエルのオタマジャクシは育成が早く、孵化してから約1ヶ月ほどで成体へと変態します。

オタマジャクシでいてくれる期間は、そう長くないということですね。

 

彼らの生態で面白いのは、危険を感じると音を発するというところです。

成体のカエルが鳴き声などを出すのは当たり前ですが、オタマジャクシが音を出すというのは聞いたことがありません。

 

なんのために音を発するのかはまだ解明されていませんが、共食いを防ぐためでもあるのでは…という説もあるそうです。

一般的なオタマジャクシは草食の傾向が強く、成長するにしたがって肉食の傾向が強くなるのですが…。

 

ベルツノガエルの場合は、オタマジャクシの頃から肉食性が強く、常に共食いの危険もあるのです。

果たして音を発することで本当に共食いを防ぐ効果はあるのか、少し疑問ですね。

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ベルツノガエルのオタマジャクシの飼育

ベルツノガエル自体はとても育てやすく初心者でも大丈夫なカエルだと言われています。

しかしやはりオタマジャクシとなると、成体に比べてデリケート。

きちんとした飼育をしなければ、うまく成長できないこともあるのです。

 

まず気を付けるべきは餌について。

餌が足りないと生育不良となり、いつまでたっても上陸しないという状態に陥ってしまうことも。

冷凍アカムシなどを、食べられるだけ与えましょう。

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いつでも食べられるように、常に餌がある状態にしておくのがベストです。

次に飼育環境について。

上でも少し触れましたが、ベルツノガエルのオタマジャクシは共食い傾向が強いです。

 

それを避けるために、飼育はできる限り単独で行いましょう。

また、エアレーションはあってもなくてもいいとされていますが、使用する場合は水流を抑えるようにしてください。

 

ベルツノガエルのオタマジャクシは本来水流の少ない場所に生息しているので、エアレーションの起こす水流に負けて体力を削ってしまうことがあります。

このような点に気を付けながら、無事成体へと育ててあげてくださいね。

ベルツノガエルのオタマジャクシについてのまとめ

ベルツノガエルのオタマジャクシはとにかく餌をよく食べるので、育てていて面白みがあります。

成長に伴う体色や体形の変化を観察しながら、立派な成体に育て上げるのも飼育の楽しみ方の一つ。

興味がある人は、ぜひオタマジャクシからの飼育に挑戦してみてください。

(ライター もんぷち)

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