小さくてほっこり癒し系な鳥「キンカチョウ」。

ペットとしても人気がありますが、きちんと飼育するためには病気に関する知識も持っておかなくてはなりません!

 

鳥は犬や猫ほど病気に気付きやすくありませんからね。

日頃の観察と、あらかじめ持っている知識が病気発見のカギになります!

というわけで、今回はキンカチョウのかかりやすい病気をメインに見ていきましょう。

キンカチョウってどんな鳥?

キンカチョウはオーストラリアやインドネシアなどに生息している、スズメの仲間です。

体長は10~11㎝ほどと小さく、体つきや顔つきはスズメにそっくりな癒し系。

真っ赤なクチバシやオレンジ色の頬(これはオスのみ)が特徴的です。

キンカチョウの日本での歴史は明治時代にまで遡り、長年ペットとして親しまれてきました。

愛玩鳥としての歴史の長さから様々な品種が誕生しており、現在ではなんと50以上もの品種が存在すると言われています。

 

頬のオレンジ色が黒色になったものや、体全体が白色化したものなどバリエーションは多岐に渡り、コレクション性が高いというのもキンカチョウの人気が高いポイントではないでしょうか。

 

オーソドックスなカラーリングはいかにも「キンカチョウ!」という感じで可愛らしいのですが、他の品種もそれぞれに違った可愛らしさがあり、どの子をお迎えしようか迷ってしまいそうですね。

 

またキンカチョウは懐きやすい、鳴き声が小さい、噛む力が弱いなどの点もペットとして人気が高い理由です。

ヒナから育てれば手乗り出来るようになるほど懐きますし、鳴き声は「ミャーミャー」とまるで猫のよう。

ただし、成鳥から育てる場合は手乗りにするのは難しく、鳴き声も大きさはないものの鳴く頻度は高いので、その点は頭に入れておきましょう。

キンカチョウがかかりやすい病気

キンカチョウがかかりやすい病気の一つは、「ウイルス性羽毛疾患」。

病名を見れば大体どんなものなのか想像がつくと思いますが、ウイルスによって羽毛に症状が表れる病気です。

「羽毛がどうにかなる程度なら、そんな重大な病気じゃないんだな」と勘違いする人もいるかもしれませんが、油断していると命に係わるケースも。

 

初めは羽毛の変形や脱毛が見られるのですが、重症化してくると内臓や免疫機能にまで影響を及ぼすのです。

免疫不全や内臓疾患を引き起こすと、最悪の場合に死に至ることもある恐ろしい病気。

特に3歳頃までの個体に発症しやすい疾患だと言われているので、それまではちょっとした症状も見逃さないように、日々体調チェックをしてあげましょう。

 

また、病院で免疫力を上げるためのサプリメントを処方してもらうこともできます。

そしてもう一つ、キンカチョウのかかりやすい病気に「メガバクテリア症」というものがあります。

これはマクロラブダスというカビが原因で起こる様々な疾病の総称。

 

マクロラブダスは元々多くの鳥類の胃の中に生息しており、感染しているからと言ってすべての鳥が発症するわけではありません。

しかしキンカチョウは残念ながら発症しやすい品種であり、免疫力の低下や環境の変化などにより発症することがあります。

 

食べているのに痩せる、食欲がない、嘔吐、便に血が混じる等の症状があった場合は、速やかに病院へ。

慢性化してしまっている場合は完治が困難ですが、幸い早期発見・治療をすれば薬の投与で完治も可能です。

キンカチョウについてのまとめ

キンカチョウのように元々群れで暮らす鳥というのは、弱っているところを出来る限り見せないようにする性質があります。

自然界では弱っているものから狙われますからね。

気付いた時には手遅れ…ということにならないように、日頃からしっかりと様子を観察して、小さな体調の変化も見逃さないようにしましょう。

(ライター もんぷち)