シーモンキーをご存知でしょうか?

英語を直訳して海猿!?いえいえ、哺乳類ではありません。もちろんサルでもありません。

かつて大流行した!?シーモンキーについて詳しくお話ししていきます。

シーモンキーの特徴と生態

シーモンキーはアルテミナサリーナという鰓脚類の仲間で、見た目はエビに似ています。

アルテミナサリーナの飼いやすさと姿の面白さに着目して愛玩用や観賞用に改良された品種がシーモンキーとして販売されています。

 

販売された時のパッケージにサルに似た顔とエビのような体を組み合わせた生物を描いてシーモンキーという名前で販売したのが始まりなのだとか。

日本では昭和40年代に通信販売商品としてちょっとしたブームを巻き起こし、現在でも教育玩具として販売されています。

 

成体としては水の温度が20℃以上の水槽に卵を入れることで24時間ほどで孵化して育ち始めます。中には1時間で孵化する商品もあるようです。

約1か月で体長1㎝程の大きさまで成長します。

シーモンキーの飼育セット

かつて流行ったシーモンキーの飼育が再ブレイクしているらしく、最近では100円で回すガチャガチャなどにもシーモンキーが登場しているようです。

他にもAmazonやトイザらスなどでも販売されていますので、興味のある方、また懐かしく手もう一度飼育してみたいと思った方はそちらでチェックしてみて下さい。

 

かつてすぐに死なせてしまった人でも、今度は上手に飼育できるかもしれませんよ。

ちなみにAmazonでは2,000円程度で販売されています。

シーモンキーの飼育は簡単で、水替えなどは必要なく、蒸発した分の水分を足していくだけ。

 

ただし、水道水では死んでしまうので、海水や人工海水を用いて蒸発した分の水分量を補います。

水分蒸発防止のために表面をサランラップなどで覆っておくのも有効です。

寒いのは苦手なので冬などはライトなどをあてて水温を上げるような工夫も必要です。

 

餌はキッドで買えば専用の餌がついてきますし、プランクトンの粉末なども良いようです。また、特別なものがなくてもペットフードやビスケットなどを細かくすり潰したものを与えることも可能です。

 

卵が孵化した後や食べ残しなどがあると水槽の底にカスが残ってしまいますので、それらはなるべく取り除いた方が良いでしょう。

気温が高くなると3週間程度で成体になり、その後産卵しだすので、水槽内はシーモンキーの幼体でいっぱいになります。

ちなみにアルテミアって?

シーモンキーの原種でもあるアルテミアは小型の甲殻類で世界各地の塩水湖に生息しています。

1億年前から変化していないとされ、生きた化石と言われています。

長期間、乾燥に耐える休眠前の詐取を目的にされ、採取され、養殖され、市販されています。

 

日本の水田に生息するホウネンエビによく似た姿をしています。

ヨーロッパ、北アメリカなどの内陸塩水湖に多く生息しています。

身体は細長く弱々しく、全体的に白っぽい透明感があります。

 

頭部から葉左右に一対の複眼が突き出し、第一触角は糸状突き出します。

第二触角はメスでは小さく、そうではメスを把握する為に発達しています。

 

身体は細長く、多数の鰓脚がつく胸部と鰓脚のない腹部に分かれていて、胸部は十以上の体節からなり、各節に一対の鰓脚があります。

鰓脚は前の者が最も長く、後方程短くなるのが特徴です。

 

メスは鰓脚の最後の部分に卵の入る保育嚢を持っていて、腹部は細長く最後に一対の尾又があります。

常に鰓脚を動かしていて、水中を泳いで生活しています。

基本的な姿勢は腹面上に向けたものですが。ホウネンエビのように常にその姿勢を保つわけではなく、比較的自由に水中を移動し、姿勢も縦や横にゆっくりと変えます。

(ライター ナオ)