クマサカガイという面白い生態を持った貝をご存知でしょうか。

収拾癖!?のあるクマサカガイについて、詳しくお話していきます。

クマサカガイの特徴

クマサカガイは盤足目クマサカガイ超科クマサカガイ科クマサカガイ属に分類される貝です。

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日本では東北地方以南の水深50~1050㎝の海水域に生息しています。

 

殻高は4㎝程度、殻径が10㎝程で、殻は白色をしています。

円錐形で殻の底は入らで広くなっています。

殻表に貝殻や石などを付着させながら成長するのが特徴で、その様子を平安末期の伝説の盗賊、熊坂長範に例えて名前が付けられたと言われています。

珪藻を摂食している様子が観察され、糞は貝のスリットの間から排出されます。

クマサカガイの生態

クマサカガイの殻は見た目以上に薄く、脆い形態をしています。

クマサカガイが熊坂長範のように貝殻や石などを付着させる理由は、そんな柔らかい殻を補強するためと考えられていたのですが、最近はそれ以外にも色々な説があると言われるようになりました。

 

一つは敵から身を守るためのカモフラージュ。

そしてもう一つは泥に沈み込まないように、つまり人間でいうと雪山を歩くときのカンジキのような役割を果たしているということ。

そして、単なるファッションという説さえも!

 

クマサカガイは個体によって体に付着させる物質も大分違うのだとか。

同じ種類の貝だけを付着させるものもいれば、個体によって好き嫌いがあるものもいるそうで、小石専門、二枚貝専門、巻貝専門や特にこだわりなく何でもくっつけるもの等バラエティーに富んでいるのだそうです。

伝説の盗賊、熊坂長範

クマサカガイの名前の元となっている熊坂長範は奥州に下る源義経の一行を襲ったが逆に義経に討たれたことで有名な大盗賊。

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源義経を襲うという大盗賊ぶりで後世まで名を残すようになりましたが、これほどまでの大盗賊になったきっかけは7歳の頃に伯父の馬を盗んで市で売り、これが露見しなかったことに味をしめたからだと言われています。

義経に討たれた時にはすでに年齢は63歳にもなっていましたが、体に棒や刀、大太刀を身に着けていて、その時の様子がクマサカガイに例えられているようです。

クマサカガイを見られる水族館

クマサカガイは鳥羽水族館、沼津港水族館、江ノ島水族館などに展示されています。

鳥羽水族館では飼育のブログなどでクマサカガイの様子を公開しているので、気になる人はそちらをチェックしてみて下さい。

 

また、鳥羽水族館では貝の販売もしているようです。

一般のネット販売では1000円位の値段で販売されているところ、鳥羽水族館では600円程度で販売されています。

 

飼育に興味のある方もぜひ、見てみてくださいね。

沼津港深海水族館はクマサカガイの他にも、その周辺を含む深海に生息している生物たちをたっぷり楽しむことができます。

 

クマサカガイの他にも足の半分以上を大きな膜で覆われた、まるでパラシュートのようなメンダコや頭上の疑似餌で小魚をおびき寄せ捕食するユニークな顔をしたミドリフサアンコウ、まるでダリアの花のように見えるダーリアイソギンチャクは捕獲数も少なく非常に珍しく、飼育も難しいイソギンチャクです。

 

また、普段私たちが見ているウニをは違う深海に沈んだ生物の死骸などを食べて暮らしているシロウニなど。

クマサカガイの生息環境を視覚的に把握できるおすすめのスポットです。

クマサカガイのまとめ

クマサカガイは深海に生息する貝。

体に様々な貝や石を付着させる習性がある。

貝を付着させるのは殻の強化の目的の他に、敵からのカモフラージュや沈みにくくする役割やファッションの役割を担っていると言われている。

(ライター ナオ)

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