ハエの幼虫と言えば、ウジ!

名前を聞いただけでも寒気がする人もいるのではないでしょうか。

今回はそんな嫌われ者のウジのお話。

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ウジの特徴と生態

腐食性のハエの幼虫の多くは生態系においては動植物の遺体の分解者として重要な位置を占めています。

1齢で孵化し、3齢が終齢です。

無脚で頭部の器官はほとんど退化していて、複雑強固な咽頭骨格が発達しています。

咽頭骨格の先端に口鉤という鉤状部が発達していて、底部にはろ過器官が見られます。

 

ハエの幼虫の多くは腐敗、あるいは発酵した動植物質に生息し、液状化したものを吸引してそこに浮遊する細菌、酵母といった微生物や有機物破片といった粒状物をろ過して摂食します。

 

また一部のものは寄生や捕食によって、または新鮮な死体から動植物組織を体外消化して直接吸引、あるいは体液を吸収します。

微生物によって分解されつつある生物組織を直接接触します。

実は益虫のハエの幼虫

忌み嫌われるのがハエの幼虫、ウジですが、実は益虫としての一面を持っていることをご存知でしょうか。

ウジは分解者としての役割だけではなく、人間にとっても大いなる益虫の側面を持っているのです。

 

その一つがマゴットセラピーと言われるウジ虫をつかった傷の治療法です。

ウジ虫が寄生して食べるのは実は腐った肉だけ。新しく生成された細胞は食べません。

 

その習性を利用し、傷の患部にある壊死した細胞をウジに食べさせることで、有害な細胞を根こそぎ取り除いてしまう、というのがマゴットセラピー。

ウジの出す駅には壊死した細胞を殺菌する効果があるので、結果的には感染症のリスクを軽減させることも出来るのです。

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戦争の時代、兵士の間ではよく知られた治療法で、実際に傷口にウジの湧いた兵士の方が生存率が高かったという報告があるほど。

ちなみに日本では一部の医療機関で実施しているところがあるようですが、保険の適用外だそうです。

 

他にも農業害虫の天敵としての役割や、生命科学分野では実験動物としての役割など。

一部の民族ではハエの幼虫を食用としている事実もあります。

チーズバエと言われる一種はチーズの発酵に使われたり、受粉のために用いられたりとかなり身近なところで私たちの役にたっているのもウジなのです。

ハエの幼虫の予防

日常生活の中ではハエの幼虫を放っておくと大量のハエが発生してしまうことになり、とても厄介。

見つけた時には直ちに駆除するのが賢明です。

 

しかし駆除の前に、まずは発生させないようにしましょう。

ウジの発生を根本から防止したいという場合は家の中のベランダの衛生環境に注意します。

 

生ごみの処理やペットの糞の始末、トイレの定期的な掃除などは特に大切です。

ウジ虫というのは腐敗した動植物や人間の食べ物に沸いてしまうので、そういったものの後始末をしっかりしておけば、大量に湧くということはありません。

ウジは孵化してから4~10日ほどで蛹になり、その後4~10日ほどでハエになります。

 

ですから、見つけ次第退治するようにしないとあっというまに成長してしまいます。

ペットを飼っている人はペットの糞も注意が必要です。

ペットが糞をしたら速やかに片付けるようにしないと、糞にウジが湧いてしまいます。

ハエの幼虫の駆除

駆除には通常の殺虫剤はあまり効果がありません。

ウジ専用の殺虫剤を使います。

液状タイプと粉状タイプのものがあり、状況によって使い分けることが必要です。

下水槽や下水溝のような場所に発生するウジに対しては粒状タイプの殺虫剤が効果的です。

ハエの幼虫のまとめ

ハエの幼虫は不快害虫としての側面だけでなく益虫としての役割も持っている。

見つけて駆除したい場合は専用の薬剤を使う必要がある。

(ライター ナオ)

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