皆さんの中に、タニシは植物を食害する生き物だと思っている人はいませんか?

しかしそれは大きな間違い。

 

本来、タニシは食害などすることなく、むしろ水質浄化などにとても有効な生き物なのです。

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しかし実際に、田んぼやアクアリウムなどがタニシの被害に遭ったという人も少なくありません。

 

一体なぜなのでしょうか?

今回はそんな謎に迫り、駆除についてもまとめていきたいと思います。

食害はタニシの仕業ではない?

タニシと言えば、淡水に生息する黒っぽい巻貝を思い浮かべますよね。

しかし、黒っぽい巻貝のすべてがタニシというわけではありません。

じつはよく似た巻貝の中に、タニシではない有害な生き物たちが存在するのです。

それが「スネール」とも呼ばれる「サカマキガイ」や「モノアラガイ」など。

そして「ジャンボタニシ」という通称で呼ばれる「スクミリンゴガイ」です。

 

スネールは主にアクアリウムやビオトープなどで問題となる巻貝で、爆発的に増えて外観を損ない、また水草によっては食害を被ることも。

スクミリンゴガイは「ジャンボ“タニシ”」と呼ばれていますが、タニシの仲間ではありません。

 

こちらも驚異的な増殖力に加え、田んぼでイネを食害するということで、要注意外来生物や侵略的外来種ワースト100にも選ばれるほど。

本来であればタニシは全く持って有害な生き物ではありませんので、駆除の対象になることもありません。

 

むしろ、水槽内の掃除役として敢えて投入している場合がほとんどです。

それでも「タニシの駆除方法」を知りたがる人がいるのは、こういったスネールやスクミリンゴガイによる被害が原因です。

タニシにとっては、とても迷惑な風評被害ですね。

スネールやスクミリンゴガイの見分け方

タニシのような巻貝を見つけたら、まずは駆除するべき対象かどうかをよく見極めましょう。

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スネールやスクミリンゴガイの見分け方で一番確実なのは、「卵があるかどうか」を見ることです。

 

田んぼなどでよく見かけるピンク色のブツブツしたもの、あれはタニシの卵だとよく言われますが、じつはスクミリンゴガイの卵なのです。

(スネールの卵は、水草や水槽の壁などくっついている、ゼリー状のもの)

 

本物のタニシは卵胎生であり、卵を産みません。

体から直接稚貝が出てきます。

そのため、何かしら「卵」っぽいものがあるなと思ったら、それはタニシではありません。

 

また、サカマキガイはその名の通り、貝殻の「巻き」が逆方向です。

タニシが右巻きなのに対し、サカマキガイは左巻き。

また、水面を逆さまに歩くものもサカマキガイやモノアラガイなどのスネールです。

駆除するためには…

まず、水槽内のスネールを駆除する場合には、2つの方法があります。

一つ目は、水槽内を一度すべてリセットすること。

 

水を捨て、砂利や石などは丁寧に洗い、水草は破棄して新しいものに変えます。

こうすれば新しく投入した水草に卵でもひっついていない限り、完全に駆除することができます。

しかし、水槽内のバクテリアまで一掃してしまうことになるので、水質が安定しなくなるなどのデメリットも。

 

もう一つは、卵や生体を見つけ次第、地道に取り除く方法です。

これならば魚など他の生態に影響を与えることはありませんが、取りこぼしがあると再び増殖するというイタチごっこになる可能性も…。

どちらの方法で駆除するかは、水槽内の状況によって判断しましょう。

 

次に、田んぼにおけるスクミリンゴガイの駆除方法について見ていきましょう。

農薬を使うのが手っ取り早い方法ではあるのですが、やはりそれに抵抗がある人もいるでしょう。

その場合は厳寒期に水田を耕し、越冬中のスクミリンゴガイを寒さにさらす方法が効果的。

 

また卵を見つけ次第水中へ落とし(水中では孵化できない)、繁殖させないようにします。

水を入れる際はネットなどで新たな流入を防ぎましょう。

タニシの駆除についてのまとめ

タニシは本来、全く無害な生き物であることが分かりましたね。

駆除するべきは、他の有害な巻貝です。

タニシとそうでない巻貝の違いをしっかり覚えておき、本当の天敵のみを駆除しましょう。

(ライター もんぷち)

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