国内に生息する危険な毒蛇と言えば、「マムシ」や「ハブ」が有名ですよね。

しかし実は、それ以外にもとても危険なヘビが存在するのです。

 

それが「ヤマガカシ」。

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マムシやハブほど毒ヘビとしての知名度はないですが、立派な毒蛇。

今回はそんなヤマガカシの生態や、毒性などについて、詳しく見ていきたいと思います。

ヤマガカシの生態

ヤマガカシは日本の固有種であり、本州から沖縄にかけて生息しています。

北海道には生息していません。

見た目の特徴は、体全体にある黒の斑紋です。

これには個体差や地域差が大きく、赤と黒の斑紋のもの、青(緑)がかったものなど様々。

 

首にぐるりと黄色いラインが入っていますが、これもある個体と無い個体がいるそうです。

赤が混じっていると分かりやすいのですが、そうでない場合は他のヘビと見分けがつきにくいかもしれません。

また、赤と黒のカラーリングだと、なんとなく「危険だな」って感じがしますが、地味な色合いだと油断してしまいそう…。

 

それにハブやマムシなどは、いかにも「毒あります!」「危険です!」って顔つきをしているので近づこうとも思いませんが、ヤマガカシは超クリクリおめめの可愛い顔をしています。

毒が無ければ飼ってみたいくらい。

(※飼育には許可が必要です!)

 

ヤマガカシは主に水辺を好み、水田地帯や湿地周辺などの多く生息しています。

自然の少ない都会で見られることはほぼありませんが、自然の多い田舎ではアオダイショウなどと同じくらい出没することもありますよ。

 

餌はカエルやトカゲなどの両爬虫類、ドジョウや小魚などの魚類がメイン。

泳ぎが得意で、水中に頭を突っ込み獲物を捕らえます。

 

じつはヤマガカシの毒、餌に大きく関わっているのです…。

一体、どのような関わりがあるのか、次で詳しく見ていきましょう。

ヤマガカシの毒性は?

あまり知られていないヤマガカシの毒ですが、なんとその毒性は国内では最強、ハブやマムシの数倍もの強い毒性を持っているのです!

噛まれても患部の腫れや痛みなどはほとんどなく、「あ~大したことなくて良かった」と油断していると命取り。

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自覚症状がないまま毒がジワジワと血液に乗って体中へ…。

 

ヤマガカシの毒は出血毒なので、皮下出血や歯茎の出血から始まり、ひどい場合は内臓出血や腎機能障害などを引き起こし死に至ります。

しかもヤマガカシの毒に対する血清は、限られた場所にしかありません。

早めに対処しなければ、手遅れになってしまう危険性があるのです。

こんなにも恐ろしい毒ヘビなのに、なぜ血清も少ないし毒ヘビとしての認知度が低いのでしょうか?

 

その答えは、ヤマガカシの性格や牙の構造にあります。

ヤマガカシはとても臆病な性格で、人間に攻撃を仕掛けることは滅多にありません。

しかも毒腺のある牙はとても小さく口の奥の方にあるので、指先などの細い場所をよほど深く噛まれない限りは、ほとんどの場合毒は注入されません。

このような理由から、かつては全く無毒なヘビだと思われていたそうです。

 

噛まれたり毒を注入される可能性は少ないけれど、もし毒にやられてしまえば一気に命の危機へ。

油断大敵です!

 

また、ヤマガカシが使う毒はこれだけではありません。

首の付け根にも毒腺を持っており、危険を感じるとそこから毒液を撒き散らすのです。

直接傷口などから入らない限りはそう心配のある毒ではないので、皮膚に付着する程度なら大丈夫。

 

しかし…もしこれが目に入ってしまうと、最悪の場合失明する危険が!

「噛まれないように頭を押さえてるから平気」とのんきに構えていると、こちらの毒にやられてしまうこともあるので気を付けましょう。

じつはこの毒、「ヒキガエル」を食べることによって作られた毒なのです。

 

ヒキガエルには毒があり、普通のヘビはヒキガエルを食べようとはしません。

しかしヤマガカシは好んでヒキガエルを食し、その毒を毒腺に蓄えて武器とするのです。

ヒキガエルを食べない環境で育ったヤマガカシは、この毒を持たないんだとか…。

ヤマガカシについてのまとめ

ヤマガカシは毒ヘビだと知らずに近づき、噛まれてしまうというケースが多いようです。

いくら臆病で噛む可能性の低いヘビだとは言え、れっきとした毒ヘビ。

 

死亡例もありますので、油断は禁物です。

きちんと毒ヘビであることを覚えておき、うかつに近づいたり触ったりしないようにしましょう。

(ライター もんぷち)

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