ハマキムシとは

ハマキムシは葉を巻くなどして綴る虫の総称ですが、正確にはハマキガ科の幼虫のことを言います。

世界中に分布していますが、日本には500種類以上も存在しますが、中でもチャハマキやコハクモンハマキが良く知られています。

ハマキムシの生態

ハマキムシは年に4~5回ほどのサイクルで1年中ダラダラと発生します。

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成虫・幼虫・蛹の全てが常に見られる状態。

ハマキムシの成虫は1㎝程の小さな蛾です。

 

翅は細長く、地味な色彩のものが多いのが特徴。大部分が夜行性で、灯火に飛来します。

葉の表面に卵塊をうろこ状に150~250粒ほど産み、卵の表面は透明な薄い膜で覆われていて、約2週間ほどで孵化します。

 

幼虫は分散していって、単独で葉を巻いたり、綴ったりします。

基本的に葉柔らかい葉は巻いていき、硬めの葉は2~3枚の葉を糸で合わせる方法をとります。

約30日で蛹になり、冬は幼虫の状態で巻いた葉の中で越冬します。

ハマキムシの被害

ハマキムシは葉を綴ってしまうので、葉の機能を著しく損ないます。

また、葉の中にいる幼虫は葉肉を食害するので、白っぽく色の透けた斑点が葉に表れ、葉ばかりでなく花の蕾もつづり合わせたり、食害し、奇形の花を咲かせたりします。

 

その他、新梢や果実、種子の中に侵入したり、茎や根に穴を開ける種類もいます。

例えば、チャハマキはサクラ、かんきつ類、リンゴ、ウメ、カキ、サルスベリ、ツツジ、サザンカ、キンモクセイ、コニファー、クチナシ。

 

チャノコカクモンハマキはバラ、かんきつ類、ブドウ、カキ、ゼラニウムなど。

カクモンハマキはサクラ、栗、ウメ、リンゴ。

 

クロネハイイロハマキはサクラ、リンゴ、ウメ。

ミダレカクモンハマキはサクラ、栗。

リンゴコカクモンハマキはリンゴ、サクラ、バラ、ウメです。

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コカクモンハマキ

コカクモンハマキの種類は全国にごく一般的にみられるハマキガです。

リンゴの芽だし野頃に越冬幼虫が移動してきて蕾に食入することで知られています。

 

食入すると、水あめのような汁液が出て、更にその汁液は褐色に代わります。

幼果と新梢の被害は1化期の幼虫によるもので、6月中旬~7月中旬にかけて見られます。

 

摘果前の果実が数個固まっていた李、そこに花そう葉がついていると、その摂食部にハマキムシの幼虫が入って果面を広く舐めます。

果樹農家にとて、ハマキムシの被害で最も恐ろしいのはこの果実の被害です。

 

収穫の早い有袋種では第1化期幼虫による被害をうけて、袋内の果実表面をなめられて収穫直前に落果するものが多く、収穫時に袋をのぞいてみてナメリなどに気づくこともあります。

ハマキムシの予防

ハマキムシを予防するには防虫ネットをかけ、ハマキムシの飛来を防ぎます。

食用にする野菜や果実など、薬剤を使いたくない場合におすすめです。

 

また、ハマキムシの成虫は多くが夜行性で、光に誘われる性質があるので、植物の近くに電気などがあると産卵場所になってしまいます。

葉の中に潜んでいるので散布する薬剤は効果が期待できません。

葉を食べた時に効く浸透移行性の薬剤が適当です。

ハマキムシの駆除

ハマキムシは早期の発見が必要不可欠です。

大量に発生してしまってからでは、すべての葉が糸で綴られてしまい、内部から食害され、植物が枯死してしまいます。

 

葉の中に幼虫が潜んでいるので、薬剤の効き目がいので、いくつか葉が丸まっているのを見つけたら、摘み取って処分するようにしましょう。

また、葉の表面に卵を見つけた時にも葉ごと摘み取るのが賢明です。

万が一、大量発生させてしまった場合はオルトラン液剤やオルトラン水和剤、スミチオン乳剤、マラソン乳剤などを葉の表面や中にかかるようにまきます。

(ライター ナオ)

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