我が家のほったらかしの庭にはカマキリが出現することがあります。

こどものころにはよく見かけたものですが、久しぶりにカマキリに見つめられたので驚きました。

 

細長い身体を4本の後足で支え、前足の鎌を胸のところで折りたたみ、間合いをはかるように上体を左右に揺り動かしながら鋭い視線を浴びせてくるようすは、ボクシング選手のファイティングポーズそのものです。

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この昆虫界のヒットマンともいえるカマキリは、ゴキブリまでも食すといわれていますが、ほんとうかどうか探っていきましょう。

昆虫界のヒットマン、カマキリ

カマキリは8~10月にかけて、北海道から九州まで日本中の草やぶなどでよく見かけられる昆虫です。世界では2,000種類存在するといわれていますが、日本で見られるのは10種程度。

細長い身体や脚が特徴的で、鋭いトゲのある鎌のような刃を備えた2本の前足をもち、植物の葉と同化し草むらひそみ、目の前で動く小動物がやってくると捕まえて食べる肉食昆虫です。

カマキリの名前の由来

カマキリの名前の由来は、ギザギザの鋭い刃のような前足が鎌のようだから、または鎌をもつキリギリスだからなどの説があります。また、「拝み虫」という別名ももっていますが、カマキリが鎌を上げて獲物を威嚇する姿勢が拝んでいるように見えるからだということです。

 

また雪国では、母カマキリが卵を産むとき、雪に埋もれないように積雪を予想し、その高さよりも上に産むといわれます。そのためか、学名や英名は「預言者」を意味するものとなっています。

蟷螂(とうろう)の斧

「蟷螂の斧」という言葉をご存知でしょうか。「蟷螂」とはカマキリのことです。

中国の『荘子』などにでてくる、カマキリが前足の鎌を上げて大きな車の進行を止めようとしたという故事から、自分の力量をかえりみず強敵に挑むことのたとえになります。

 

カマキリとはなんと勇敢な昆虫なんだと、弱者が強者に立ち向かう勇敢さをたたえる言葉だと思われがちですが、どちらかというと、自分の力もわきまえず強敵に刃向かうという、身の程知らず、はかない抵抗という意味に使われることが多いようです。使い方に注意です。

カマキリの眼

カマキリの頭は逆三角形で、左右に大きな眼があり、そのなかにある瞳のような黒い1点から見つめられているように感じます。カマキリの左右な大きな眼は複眼で2万個以上の色素細胞の小眼が集まっています。

さらにその間に明るさを察知する小さな3つの単眼があるので、カマキリは全部で5つの眼をもっていることになります。

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昼間は色素細胞が広がって余分な光をさえぎり、夜になると色素細胞が表面に集まって光をたくさん取り入れるので夜でも見えます。カマキリの眼は、昼間は緑色ですが、夜には色素細胞が一気に増加するので表面が黒くなり、サングラスをかけているよう、その姿はまさに昆虫界のギャング!です。

カマキリの卵

カマキリは、秋になると草むらの植物の茎や葉などに卵鞘(らんしょう)を産みます。卵鞘とは、卵と同時に分泌される粘液を混ぜた白い泡で、そのなかに200個ほどの卵が入っています。時間がたつと泡が茶色くかたまり、外からの衝撃や温度湿度の変化から卵を守ります。

 

冬越しをした卵鞘からは、夏になると一斉にカマキリのこどもがでてきます。カマキリは、卵→幼虫→脱皮して卵鞘の外へ→成虫という、蛹にならないライフサイクルをもつ、不完全変態です。

カマキリはゴキブリを食べるのか?

カマキリは最強の肉食昆虫といわれますが、どんなものを食べるのでしょうか。

 

カマキリは草むらにひそみ、獲物を待ちます。

そして目の前に生きて動いている生物が現れると、得意のファイティングポーズをとり、左右に身体をゆらして獲物との距離をはかり、すごいスピードで前足の鎌を振り下ろして捕まえます。

 

動いていて自分より小さければ、昆虫類、哺乳類・爬虫類などなんでも食べます。さすがにカブトムシなどの甲虫には歯が立ちませんが、ゴキブリが現れれば捕獲して食べてしまうでしょう。

一方、カマキリの弱点は体表が柔らかいところで、反撃されればやられてしまいます。

カマキリはオスを食べる?

カマキリは共食いをするともいわれています。カマキリは最後の脱皮をして卵鞘から外にでますが、多くは天敵の餌食になってしまいます。さらにエサがない場合は仲間同士の共食いをするので、200匹のうち生き残るのはわずか数匹とのことです。

 

また、カマキリはメスのほうが大きいのですが、秋など獲物が少ないとき、オスがメスに不用意に近づくと後尾の前後でも食べられてしまうことが多々あるとのこと。メスの栄養源になり、多くの強い子孫を残すための自然の摂理とはいえ、恐ろしい世界です。

まとめ

カマキリはゴキブリを食べるのかという疑問についての答えは「食べる」になりますが、両者生息域が異なるので、カマキリとゴキブリが出会ったらということです。

YouTubeなどに、カマキリにゴキブリをエサとして与えてみたらなどという動画がアップされています。興味のある方は検索してみるとよいでしょう。

(ライター sensyu-k)

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