世界各地に生息しており、長い触角や強力なアゴが特徴、さらにさまざまな色や形の種類がいるカミキリムシ、ペットにしたいというファンも多いとか。一方、農業や林業を営む方の間では、やっかいな害虫として嫌われものになっています。

ここではカミキリムシがどこにどのように卵を産み、卵からどのように成虫になっていくのかをみていきます。

カミキリムシとはどんな虫?

カミキリムシは世界中に生息している昆虫で、体長は3~20cm、大小さまざまなサイズの種類がいます。

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その他、色や形なども多種多様な種類が存在します。

おもしろいことに中には、ゴキブリやホタル、ズズメバチ、カナブンなどに擬態しているものまでいます。総じて、長い触角と力強いアゴが特徴です。

カミキリムシは、危険が近づくと「キイキイ」という鋭い声で鳴きます。

幼虫は、半透明でクリーム色のいわゆる芋虫で、植物の茎や木の幹に潜んでそれらを食べながら1~2年で成虫になります。

この芋虫は、食べることができ、食糧不足の地域などでは貴重なタンパク源になっているそうです。

カミキリムシの名前の由来

カミキリムシの名前は、髪の毛を切るほどアゴが強いので、「髪切り虫」「噛み切り虫」と名付けられました。

また、別名として「テッポウムシ」というのがあります。これはおもに幼虫、つまり芋虫を指します。

カミキリムシの幼虫は木の幹の穴で生息していますが、木の幹に鉄砲の弾が打ち込まれたように穴が空いていることが多いからです。

日本で見られるカミキリムシ

カミキリムシは、全世界で2万もの種類がいるといわれています。そのうち日本にいるのは800種ほどです。おもな種類を紹介しましょう。

  • ゴマダラカミキリ:黒いボディに白いブチブチ。体長2~4cm。
  • ルリボシカミキリ:きれいな青色が特徴。日本の固有種。
  • ミヤマカミキリ:体長6cmほどの日本では大型のカミキリ。全体的に茶色っぽい地味な色。
  • ベニカミキリ:名前通り体色は紅色。胸部に黒い斑点。
  • アオスジカミキリ:茶色っぽい地味な色のボディに黒っぽい筋。
  • スギカミキリ:黒色ボディに黄色やオレンジの斑。
  • シロトラカミキリ:黒色ボディに白色の模様。

カミキリムシの生態

カミキリムシは農林業の従事者にとってはやっかいな害虫のひとつです。なぜなのか、その生態をみてみましょう。

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カミキリムシは、卵→幼虫→蛹→成虫になるという完全変態の昆虫です。

 

毎年、5~7月ごろが成虫が飛び交うピーク期で、草、花、樹木、ほぼすべての植物が被害に合います。

成虫は交尾をすると、アゴで植物の茎や枝・幹などを食べて中に侵入し、卵を産み付けます。

 

穴を開けられた植物は当然弱ってしまいます。そのうえさらに産み付けられた卵が孵化し幼虫となり、成虫になるまで1~2年もの間、周りの植物を食べ続けます。

植物にとっては大打撃で手遅れになってしまうことも多いのです。

カミキリムシの卵

カミキリムシは、植物の茎や枝・幹に穴を開けて侵入し、植物のなかに卵を産み付けるので、人が見る機会はほとんどないということになります。

5~7月ごろに成虫が飛んでいる姿を見かけたら、もうすでに産卵済みとみなされるということです。

植物の地上から50cmぐらいのところに穴があり、おがくず状のフンが落ちているところでは、産み付けられた卵がすでに幼虫になって周りの植物を食べ続けているのです。

カミキリムシの駆除

まず、成虫を見かけたら殺虫剤を吹き付けて駆除します。

さらに、植物の周りには忌避剤を定期的に撒きましょう。

 

できれば防虫ネットなどで物理的に植物を覆うのが効果的です。

成虫のカミキリムシは弱った植物の枝や幹を好んで産卵する傾向があるので、植物を強く健全に育てるということも大事です。

 

とにかくよく植物を観察し、カミキリムシが卵を産み付け、幼虫が育っていると思われる穴を見つけたら、殺虫剤を噴霧します。

切りとれる枝であれば切りとって処分してください。

まとめ

長くガッチリした触角や力強いアゴ、さまざまな体色や模様をもつカミキリムシ、こどもたちに大人気だということもわからなくはないのですが、やはりガーデナーや農業従事者にとっては、やっかいな害虫です。

 

植物の枝や茎の中に卵を産み付けるので、人には見つけることができず駆除することがむずかしいからです。

ただ、カミキリムシの成虫の寿命は数ヶ月だとか、卵を産み子孫を残すためのわずかな寿命なんですね。

(ライター sensyu-k)

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