土の上にある石をどけるといそいそと出てくるダンゴムシに、生物としての個性を感じた事があるでしょうか。

個性豊かな生物である、ダンゴムシの雌雄の見分け方及び産卵などについての話です。

ダンゴムシの体つきや生態

ダンゴムシは甲殻類の一種です。背中の使い込まれた車のタイヤの質感を思わせるものは殻です。

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甲殻類の中でも等脚類というものです。

日本にいるダンゴムシは、だいたいがオカダンゴムシという種類です。以下に出てくるダンゴムシとは、オカダンゴムシの事です。

当たり前のように見かけるダンゴムシですが、オカダンゴムシは外来種だそうです。

 

ダンゴムシの体は、頭・腹・尾に何となく分かれています。

何となくというのは、それらが何なのかはっきりしない部位も含まれているからです。

 

おおよそ13~14の節からなっており、まず頭がひとつ、腹部は7節ほど、後方に尾があります。

脚は7対あり、頭には小さくて見えない触角が1対と、目視でも確認できるもう1対の触角があります。

 

体長は1cmから1,5cm程、夜行性で気温が下がると活動しなくなります。

冬眠です。そういえば、霜柱がたつような時期にはあまりダンゴムシは見かけない気がします。

顔をよく見ると小さい目もあります。昆虫より甲殻類に類似するような体つきです。

ダンゴムシの食べ物

ダンゴムシは石の下などの湿っぽい場所に好んで生息しています。

主に夜間行動しますが、薄曇りの日などには日中動いている事もあります。

 

彼らの食べ物は枯葉や草の根などです。

それを糞として排泄し分解される事で環境を整えています。

ダンゴムシの寿命はだいたい2,3年といわれています。

ダンゴムシは脱皮する!

ダンゴムシは、一年中皆同じような大きさで同じような動きをしているようにも見えます。

それでも体が大きくなれば脱皮が必要になるはずです。

 

ダンゴムシも脱皮をします。

腹部あたりから前半分と後ろ半分にパカッと分けて白い皮を脱ぎます。

 

ダンゴムシは生まれてから早い時期に脱皮を行い、生きている間に5,6回脱皮します。

脱皮した皮も食べます。脱皮しているダンゴムシはかなりレアですが、飼育して産卵を見る事ができれば間近で観察する事もできるかもしれません。

ダンゴムシの産卵

ダンゴムシの産卵を見た事がある人はいるでしょうか。

これもまた不思議な出来事です。

 

ダンゴムシのメスから出てくるダンゴムシの卵には、既に触角や脚がついています。

ダンゴムシはこの世に生まれてくる時から、姿かたちは白くて透明なごく小さいダンゴムシです。

 

大きさはだいたい0.2mmです。ダンゴムシのメスはひっくり返った姿でお腹のあたりから小さい白いマメのようなものを出産します。

ダンゴムシの腹のあたりから小さいダンゴムシたちがぞろぞろ出てきます。

一度に生まれる個体は50~100匹です。

 

ダンゴムシのメスは育児嚢をもち、その中に卵を入れています。卵から孵化し外に出ても自力で歩けるようになると産卵します。

産卵というより赤ちゃんが自ら進んで出てくる感じですかね。

 

ダンゴムシの赤ちゃんは、産まれて割とすぐに脱皮します。

2回目の脱皮が終了してタイミングが良ければダンゴムシは交尾をし、また産卵します。するとダンゴムシはまた増えます。

 

水が凍るような時期を除き、ほぼ一年中同じような姿のダンゴムシを見かけるのはこういったわけです。

落葉などを食べるようになると、白く生まれたダンゴムシはだんだん黒っぽくなっていきます。

ダンゴムシのオスとメスの見分け方

ダンゴムシの雌雄の見分け方にはいくつか方法があります。

ダンゴムシはとても小さいので、ルーペを用意しましょう。

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オスを見分ける一番確実に近い方法

ダンゴムシのお腹の方を見て生殖器で確認します。

ダンゴムシのお尻の方には、白い器官があります。

 

その中央部分に筋のような器官がある方がオスです。

ない方がメスです。これは大人の個体でないと確認できません。

 

この白い器官は呼吸に使われているようです。昆虫は気門という呼吸器官を使い呼吸しているようですが、ダンゴムシは偽気管と呼ばれているものを持ち呼吸していると考えられています。

また、皮膚呼吸のようなものも行っているようです。

メスを見分ける方法

これは簡単です。メスは卵を抱えている時は、お腹が黄色っぽくなります。

また、ダンゴムシのお腹はよく見ると案外へこんでいるものなので、膨らみがある場合も恐らくメスという事になります。

やや確実性には欠けるかも知れない方法

ダンゴムシの背中の色が薄めだったりうっすら模様のようなものがあればメス、ごく普通の濃いグレーや黒の場合はオスです。

ただ、この方法は大人のダンゴムシでないと区別しにくいようです。

 

他の見分け方として、追いかけている方がオス、逃げている方がメスという場合もあります。

ダンゴムシが2匹くっついている場合は、交尾中であり上に乗っかっているのがオス、下がメスです。

ダンゴムシを飼育しよう

ダンゴムシの雌雄の違いは、数匹飼育するとよく観察できます。

ごく簡単なダンゴムシの集め方です。

 

ダンゴムシは集団でいる事が多く鉢植えの周辺やコンクリートブロックの周辺や落葉の下などを探すと、数10匹出てくるなんてこともあります。

できればそこの土ごとシャベルなどで採取します。私有地などは当然ダメです。

 

容器はプラスティックの小さいもので飼育可能です。

土ごとごそっと入れます。ダンゴムシを飼育するには、その辺の土が適しています。

 

周辺に草が生えていれば、適量採取し容器内にいれます。

容器の内側に水をスプレーします。3日くらいなら乾燥に耐えますが、乾燥状態が長くなるとダンゴムシは死んでしまいます。

 

餌になる枯葉を入れ、通気性をよくするために飼育容器のふたは段ボールなどが良いでしょう。

最初は土に潜りなかなか出てこないかも知れませんが、状況が落ち着くとダンゴムシたちは活動を始めます。

夜行性ではありますが、中には早朝や薄暗い時間帯に動き回る者もいます。

 

落ち着いてきたら、ダンゴムシの一匹ずつをルーペで確認するとよりじっくりオスとメスの体の違いを見る事ができると思います。

あるいは交尾がうまくいき、産卵の様子や脱皮するダンゴムシを見ることができるかもしれません。

 

ダンゴムシの発情期はあまりはっきりしないようですが、メスがオッケーを出せばうまくいくようです。

その為、オスのダンゴムシはよくメスを追いかけている状況が目撃されます。また、何等かの理由でダンゴムシが死亡した場合は、ピンセットですぐに取り除いてください。

丸くなるダンゴムシ

ダンゴムシはすぐに丸くなります。

これは天敵から身を守る行動ですが、ダンゴムシは腹の部分や頭に重要な器官を持つのでそれらを攻撃されないよう素早く丸くなります。

 

メスの場合、腹部には育児嚢があり卵を持っている場合もあります。

天敵はアリなどの昆虫、鳥類などです。また、ダンゴムシの節の部分は薄皮のようなものでつながっており、それが硬めの殻のようなものをつないでいるので、でんぐり返しのようにくるりと丸まる事ができるようです。

 

特にダンゴムシの脱皮と産卵の様子は興味深い行動に見えます。

子供の頃にダンゴムシを丸めたり、体をつかんで脚を動かす様子をじっとみていた気がしますが、特別な関心を持つことはありませんでした。

しかし脱皮するダンゴムシはとりわけ面白そうです。二つに分けて脱皮するなんて、古くなった洋服を脱ぐようです。目視で見てみたいものですね。

(ライター:おもち)

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