日本各地の庭や公園、道端などどこでも見かけることのできる「ダンゴムシ」。

一見害はなさそうに見えますが、本当に害虫ではないのでしょうか?

 

もし害虫だったなら…どうにかして駆除してしまいたいですよね。

そこで今回は、ダンゴムシは害虫なのかどうか、そして駆除方法などについてまとめていきたいと思います。

ダンゴムシは害虫なのか?

まず初めに知っておきたいのは、「ダンゴムシは害虫なのか?」と言うことです。

害虫でなければ駆除する必要はありませんし。

ダンゴムシは本来、枯れ葉を食べて土壌を豊かにする「自然の分解者」の役割を担っています。

基本的には、害虫どころか益虫と言うことですね。

 

しかし…場合によっては害虫とみなすこともあるのです。

それは「ガーデニング」や「家庭菜園」をしている場合。

 

先ほど、ダンゴムシは枯れ葉を食べると言いましたが、枯れ葉のみを食べて生きているわけではありません。

新鮮な植物の葉・茎・根も、立派にダンゴムシの餌なのです。

 

しかも柔らかくて食べやすい新芽が大好き…。

数匹程度では目に見えるような大きな被害はありませんが、大量発生してしまったら大変。

 

時には植物が丸裸になるようなこともあり、そうなるとダンゴムシは立派な「害虫」です。

「でもダンゴムシは基本的に石の下なんかにいるし、植物を食べるイメージがないなー」と思う人もいるでしょう。

 

しかしそれは、ダンゴムシが夜行性だから。

昼間は物陰でジッとしていますが、夜になると活発に行動し、塀や植物などの上を徘徊しているのです。

 

そうなると次は、ダンゴムシを駆除するのとしないのとどっちが得なのか?という疑問が出てきますね。

残念ながら植物を育てる上では益虫としての貢献度はさほど高くなく、被害の方が大きく深刻になるケースがほとんど。

そのため、ガーデニングや家庭菜園をしている人は駆除してしまう方が良いでしょう。

ダンゴムシは酢で駆除できる?

それでは次に重要なのが「どうやって駆除をするか」というポイントです。

強めの農薬などを使えば手っ取り早いのでしょうが、出来る限り人体に影響のないものを使いたい…という人も多いでしょう。

 

特に野菜などの場合は口に入れるものですし、確実に安心安全なほうがいいですよね。

そこでおすすめなのが「酢」です。

 

ダンゴムシは酢の臭いが大嫌いなので、酢を20倍ほどの濃度に希釈したものをスプレーしておけば、そこにダンゴムシは近寄らなくなります。

酢は食品ですし、植物にはもちろん、人間にも害はありません。

 

「木酢液」も天然素材で安心安全ですが、こちらは酢に比べると少しコストがかかりますし、「駆除しよう」と思った時にすぐ手元にあるという人は少ないでしょう。

その点酢ならば大抵の家には調味料として常備されていると思うので、わざわざ駆除用に購入する必要もありませんしね。

 

一番お手軽で安心な方法でしょう。

その他に害のない方法と言えば、「落とし穴」もおすすめです。

 

ダンゴムシが多い場所の付近に、空き缶などを埋めて落とし穴を作ります。

数日後に中を確認すると、たくさんのダンゴムシが捕獲できているはずですよ。

 

あとはそれを駆除するなり遠くへ捨てるなりするだけ。

これもお手軽ですが、捕獲した後の処理が嫌だ!という人には向いていないかもしれません。

ダンゴムシについてのまとめ

ダンゴムシはそれほど「害虫」というイメージが強いわけではありませんが、油断していると花壇や菜園が大ダメージを受けることもあります。

そうでなくても、ダンゴムシがうじゃうじゃと蠢く姿はあまり気持ちのいいものではありませんし…。

酢や落とし穴などを駆使して、人間にも植物にも優しくダンゴムシを駆除できたらいいですね。

(ライター もんぷち)