色鮮やかな大輪の花を咲かせる「アマリリス」。

その華やかな見た目や品種の多さから、人気の園芸植物です。

一株だけでもかなりのインパクトがあるので、花壇や鉢植えなど様々な形で育てられていますね。

切り花としても活躍します。

しかし、アマリリスは品種がたくさんあって、どれを選んだら良いのやら…とお悩みの方のために、品種やそれぞれの特徴についてまとめていきたいと思います!

アマリリスの生態

まずは、アマリリスの生態から見ていきましょう。

アマリリスは南米原産の植物で、草丈は40㎝~80㎝ほど。

 

太い茎がすっと伸び、10㎝~20㎝もある大輪の花を咲かせます。

ボリュームがあるわけではありませんが、十分な華やかさとインパクトを持っていますね。

成長が早いのもアマリリスの魅力の一つ。

 

例えばチューリップなどは、秋に植えて春に咲くまで、数カ月と言う時間がかかりますよね。

しかしアマリリスは、4月に球根を植えると1~2か月後には花が咲くという驚くべき成長の早さ!

 

普通の植物は茎が伸びてから葉が伸びていきますが、アマリリスは葉と茎が同時に生長するのです。

じつは昔から思っていたのですが…花が咲くまでに何カ月もかかると、その間はそこに何も植えられないし、花が咲くまでは見栄えが良くなくて嫌だなぁと。

 

その点、アマリリスならすぐに花が咲きますから、(私のような)せっかちな人にもおすすめです!

寒さには弱いので、冬の間は球根を掘りあげるか、5度以下にならない場所で管理します。

 

暖地では霜よけや防寒をすれば、屋外でも越冬することが可能ですよ。

冬が来る前に、十分に球根を太らせておくのがポイント。

 

花が咲き終わった後は花がらを切り取り、肥料を与えましょう。

掘りあげた球根は春に植え付け、掘りあげずに越冬したものは、暖かくなって水やりをすれば再び芽が出てきます。

アマリリスってどんな品種がある?

アマリリスは原種だけでも90種ほどあり、品種改良された園芸品種はなんと数百種類にも上ります。

珍しい品種は、一株数万円以上することもあるんだとか…。

そんなにたくさんの品種があったら、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

ここでは、種類ごとの特徴や代表的な品種を紹介していきます。

ルードリッヒ系

現在園芸品種として出回っているものの多くは、このルードリッヒ系のアマリリスです。

オランダのルードリッヒ社で改良された品種であり、大輪の花を咲かせるものが多いのが特徴。

レッドライオン

百獣の王の名前を冠しているだけあって、真っ赤で大きな迫力のある花を咲かせます。

一株でもインパクト大。

寒さには少々弱いので、深めに植え付けるのがポイント。

クリスマスギフト

その名にふさわしい、真っ白な美しい花を咲かせる品種です。

しかし実際には寒さに弱いので、クリスマスのギフトにはできそうにありません…。

ハッピーメモリー

赤い花弁の中心に白いラインの入ったアマリリス。

やや上向きに花を咲かせますし、大輪なので良く目立ちます。

丈夫で育てやすい品種。

ブロッサムピーコック

他のルードリッヒ系に比べると少々花は小さめですが、八重咲き品種なのでボリュームはあります。

大輪系とはまた違った華やかさを感じられます。

アフロディーテ

美の女神の名前にふさわしい、八重咲きの大輪を咲かせる美しい品種です。

ガーデンオーケストラ系

日本企業(株)サカタのタネが開発したもので、中輪で耐寒性のあるものが多いのが特徴です。

寒さに強いので、庭植えに向いています。

バレンチノ

鮮やかな赤色と、花弁の中央を走る白いラインの対比が美しい品種。

一つの茎に咲く花が多めなので、ボリューム的にも満足の品種です。

スワンレイク

ユリのように長さのある花で、花弁のふちが波打っているのが特徴です。

スワンレイクの名前にふさわしい、純白で清楚な品種。

ベネット

白地にローズレッドの花が美しい品種。

移り咲き品種で、ローズレッドの色は段々と濃くなっていきます。

 

この他にも、小輪品種や原種に近い品種など、様々な種類があります。

育てる環境や周りの雰囲気に合わせて、ぴったりの品種を選んでくださいね。

アマリリスについてのまとめ

アマリリスはどの品種も華やかで美しく、品種の特徴を知っても余計に迷ってしまいそうですね。

きちんと育てれば何年も楽しめる植物なので、様々な品種を揃えてみるのもいいかもしれません。

(ライター もんぷち)