アマリリスという花を知っていますか?

どこかで聞いたことのあるようなないような。。。!?

今回はアマリリスについてのお話です。

アマリリスの特徴

アマリリスはヒガンバナ科アマリリス属に分類される南米原産で草丈が40~80㎝になる球根性の植物です。

南米では約70種類ほどが知られています。

アマリリスの花

アマリリスの開花時期は春咲きのもので4月下旬~6月、秋咲きの品種で10月です。

花径が10~20㎝もある鮮やかな色の花をスッと立ち上がる太い茎に咲かせます。

 

花はユリに似ていて、基本的に葉6枚の花びらを持った大きい花を2~4個つけ、花の色は白や赤、薄紅、淡黄色などです。

一株でもとてもインパクトがあり、鉢植えや花壇、切り花として利用されます。

現在販売されている球根は八重咲のものが多く、本来横向きに咲く花が上を向いて咲いたり、香りの強い品種も出回っています。

アマリリスとホンアマリリス

アマリリスとは別にホンアマリリスという植物もある。

こちらは南アフリカが原産で、日本へは明治時代末期に渡来しており、現在はほんのわずかの品種が夏植えの球根として販売されています。

 

アマリリスとの違いは茎にあります。

アマリリスの花茎はストローのように空洞であるのに対し、ホンアマリリスの茎はしっかりと詰まった状態。

また、アマリリスの花は咲き進むと雌しべの先端が大きく3裂しますがホンアマリリスはしないのも特徴的な違いです。

アマリリスの栽培

アマリリスは先述したように春に植えて初夏から夏にかけて花を咲かせるタイプと、夏に植えて秋に花を咲かせるタイプの2種類があります。

一般的なのは春植えのタイプで、そちらの栽培方法をご紹介していきます。

 

基本的には日当たりのよい場所を好みます。

春から秋はよく日の当たる屋外やベランダで育て、強い直射日光が当たるような場所は乾燥しすぎて根が傷んでしまいますので、真夏だけは直射日光の当たらない半日陰がおすすめです。

 

品種により、耐寒性にはやや差がありますが、基本的には冬の寒さが苦手なので、5~10℃をキープできる場所がベストです。

路地植えの場合は、球根は掘り上げて貯蔵するようにします。

 

水やりは土の表面が乾いた時にたっぷりと与えます。

秋以降は乗除に水やりの回数を減らし、秋ごろに葉が黄色くなって枯れたら。ストップします。

 

葉が残った株はカラカラにならない程度に少量も水やりをします。

肥料は生育期に十分に与えて球根を太らせると翌年花が沢山咲きます。

 

植え付けの時にたっぷりの緩効性肥料を与え、花が終わった後に固形肥料を適量与えるようにします。

球根の植え付けの適期は3~4月。

 

霜や凍結の心配がなくなってから植え付け、鉢植えの場合は球根の首が出るくらいの浅上にします。

直径6号鉢に1球が目安で、植え付け後は葉が出てくるまで水は与えません。

 

庭植えの場合は球根の先端から3㎝程の深さに植え付けます。

球根と球根の間隔は30㎝以上離します。

 

植え付けの時はちょっと広めと感じるかもしれませんが、葉が大きく茂る時期にはこのくらいの間隔があいている必要があるので心配はいりいません。

オランダから輸入されて販売されているものは、蓋のついたしっかりとした鉢に植えられていますので、花が終わったら、こじ開けて球根を掘り上げる必要があります。

 

花が枯れた後は花茎を根元から切り落とし葉だけの状態にして、球根に栄養を行きわたらせ桝。

アマリリスは葉が4枚育つごとに球根の内部で花芽が作られる性質があるので、葉を大切に管理すると翌年の花付きが見事になります。

増やし方は球根の分球とタネがありますが、どちらもそれなりに難しく時間がかかります。

 

種を採取する場合は、球根の肥大を諦めなければなりませんし、球根自体も簡単に分かれるようなタイプではありません。

無理に球根を分けて植えたとしても、花が咲くまでには2~3年かかる場合が多い様です。

かかりやすい病気としてはモザイク病、ハダニ、ネダニなどがあるので注意が必要です。

(ライター ナオ)