ベゴニアという花をご存知ですか?

熱帯から亜熱帯にかけて約2000種類が分布していると言われる、シュウカイドウ科に分類される花です。

 

変化に富んでいて、栽培するのも楽しい種類の花ですが、その姿や性質から大きく8種類に分類されると言われています。

今回は、そんなベゴニアの種類について詳しくお話していこうと思います。

ベゴニアの種類① 木立性ベゴニア

節があり、直立性の茎を持つグループで、スッと伸びた茎とシャンデリアのように咲き誇る花が特徴です。

園芸品種も多く存在していますから、それを含めると更にその数は膨らむことになります。

種類にもよりますが、木立性のベゴニアの中には成長すると3mを越すものもあり、根元の茎もある程度太くなり、表面がまるで木のようになったりします。

主に南米に分布し、花の綺麗な種が多いのですが、ユニークな葉色のものも多く、観葉植物としても楽しむことが出来ます。

 

葉は緑や深緑、銅葉と呼ばれる赤茶色や黒っぽいものがあり、銀白色の斑点模様などが入ったりとカラフルです。

花の咲く時期は種によって違いがありますが、気温があれば一年を通して咲くものが多く、葉の付け根から花茎を長く伸ばして、その先端に複数の花を下向きに咲かせることが出来ます。

 

花の色は白やピンク、赤、オレンジなどで、花付きの良い株は一度にたくさんの花が咲き、その姿はシャンデリアが散りばめられたようでもあります。

 

木立性ベゴニアは姿から4つに分類され、矢竹のように節をもつ矢竹型、比較的柔らかい草質の叢生型、茎葉多肉状に肥大してあまり枝分かれしない多肉茎型、茎が細くつる状に伸び、他のものに絡まるつる性型に分かれます。また、四季咲きベゴニアも木立ベコニアですが、これは区別されて考えられています。

ベゴニアの種類② 根茎性ベゴニア

地面に接した部分から根を伸ばす、「根茎」という茎を持つ種類は根茎性ベゴニアと呼ばれます。

茎がまっすぐに立ち上がらずに地面の上を這うように伸びたり、よじ登るようにして分岐します。

大多数の根茎種がこのタイプで、根茎が斜上mまたは直立して伸びるもの、根茎葉短く木立性種のように立ち上がり、分岐するもの、数は少ないですが根茎が半ば地中に埋まって葉が直接地面から出るもの等があります。

 

根茎性ベゴニアの原種は熱帯や亜熱帯の日当たりの悪い森林に自生するものなので、直射日光を嫌います。

多湿な環境を好み、空気の乾燥は嫌いますが、用土の加湿は嫌います。

テラリウムなどでの栽培が適する品種も多く、デリケートですが、とても魅力的な葉や姿を持つものが多い種類です。

ベゴニアの種類③ 球根性ベゴニア

球根性ベゴニアは地中に球根を作るタイプのベゴニアで、豪華な大輪の花を咲かせる球根ベゴニアの藻との品種でもあります。

冬期や乾季を球根の状態で休眠するのが特徴です。

ベゴニアの種類④ 球根ベゴニア

球根ベゴニアはとても豪華な花を咲かせるベゴニアです。

アンデス山脈原産の球根性ベゴニアを元に交配させて作り出された園芸品種の総称で、その名の通り球根を持つことから球根ベゴニアと呼ばれています。

暑さに弱く、家庭では育ちにくい植物で、球根と名前がついていても一年草間隔で育てられることも亜多い様です。

 

直立するスタンドタイプや下垂するハンギングタイプがあり、花が小輪で花弁が細く、一重から半八重ノハンギングタイプの品種は比較的暑さに強く、家庭で育てやすいのでオススメです。

 

一般的に葉春植えの球根として3月頃に球根が出回るか、あるいは4~6月に花付き株が出回ります。

昼の時間が長いと花をつける長日植物なので、春から夏にかけて開花し、秋からの短日と低温にあって地上部が枯れて休眠するサイクルを持っています。

ベゴニアの種類⑤ 冬咲きベゴニア

球根ベゴニアと同様に、球根性ベゴニアを交配して作られた種類です。球根性ベゴニアのソコトラーナとドレーゲイの交配で作られた人工交配種です。

クリスマス時期に園芸店に良く出回ります。

ベゴニアの品種⑥ エラチオールベゴニア

エラチオールベゴニアは鉢花としてほぼ一年中開花を楽しめます。

エラチオールベゴニアは球根ベゴニアと球根性ベゴニアの交配により作られた園芸種の総称で、室内の鉢植えやコンテナとして親しまれています。

(ライター ナオ)