サンダーソニアという花をご存知でしょうか?

お洒落な名前に相応しい、とても可愛らしい花をつける植物です。

今回はサンダーソニアについて詳しくお話します。

サンダーソニアの特徴

サンダーソニアはイヌサフラン科サンダーソニア属に分類される植物です。

南アフリカトランスバール南島からスワジランド、なたーる、ケープ頭部の岩場や明るい森林に見られる植物です。

地中にまるで指のような細長い塊茎をつくって、一方の先端からだけ春に芽を出し、草丈は50~70㎝程になります。

葉は互生して柄はありません。披針形で先端は鋭尖形や巻きひげ状になります。

サンダーソニアの花

サンダーソニアの花の開花時期は6~7月です。

艶やかな葉の間からオレンジ色や黄色の可愛らしい風船のような、つぼ型の花を咲かせます。

 

花柄の長さは2~3㎝、1花の寿命は約1週間ほどです。

原産地の南アフリカでは12月頃に開花期を迎えるので、クリスマス・ベルと呼ばれています。

 

和名は提灯百合、英名ではチャイニーズ・ランタン・ベルと言われ、いずれも花を見たてたものが名前になっています。

切り花としての人気が高く、アレンジして室内の装飾にするととても目を惹く花です。

切り花にする場合は葉を何枚かだけ残してとってしまうと花の可愛らしさが強調されます。

サンダーソニアの品種

サンダーソニアの品種は2つ。

原種のサンダーソニア・オーランティアカともうひとつはルティーです。

 

ルティ―はオレンジ色しかなかったサンダーソニアとしては珍しい黄色い花を咲かせる品種で、ザ・フェニックスの名前で流通することもあります。

原種を種蒔きで増やす中で偶然に見つかったと言われています。

サンダーソニアの栽培方法

サンダーソニアは日当たりの良い場所で管理します。

花後は半日陰に移動させ、涼しく過ごさせるようにしましょう。

 

庭植えの場合も花後は日よけをして半日陰にすると成長が促進されて球根が大きくなります。

鉢植えは土の表面が乾いてきたらたっぷりと、葉が黄ばんできたら水やりをやめて土を乾かすようにします。

 

庭植えの場合は水やりは必要ありません。

肥料は4~6月に液体肥料を施し、サンダーソニアは高温になると球根の成長が極端に悪くなるので涼しい春から初夏の短期間に液体肥料を施し成長を促します。

4~7月にかけて、新芽にアブラムシが発生し、5~7月にかけてはナメクジが発生します。

 

ナメクジは梅雨時に特に発生が多くなり、小さな花芽や新芽を好んで食べるので、花付きに大きな影響を与えてしまいます。

夜に這い出して食害するので、夜に注意して見回るようにしましょう。

 

水はけの良い土を好みます、適量のリン酸分の多い緩効性化成肥料を混ぜた用土などを使用して植え付けます。

3~5月に球根の先端から芽が出ます。

 

種が出来た場合は秋に蒔いて、冬の寒さに充てると5月頃に芽が出ます。

また、良く成長した球根は茎を中心にして二股に分かれ、への字状になります。この球根を折れ曲がった場所で切り分けて二つに増やすことが出来ます。

 

芽は茎に繋がっていた側と反対の端から出ます。

9~11月に葉が枯れてしまったら、球根を掘り取って陰干しします。

 

球根がしっかり乾いてきたら、新聞紙で包んで凍らせないように貯蔵します。

10℃以下の場所において管理すると春に芽が出やすくなります。

サンダーソニアの花言葉

サンダーソニアの花言葉は「望郷」「祈り」「愛嬌」などです。

「望郷」や「祈り」はこの花の名前の由来にもなった南アフリカの入植者のジョン・サンダーソンにちなんで入国者の祖国を思う気持ちにちなんでいると言われ、「愛嬌」はベルのように下向きに可愛らしくつく花にちなんでいると言われています。

(ライター ナオ)