様々な料理で大活躍する「バジル」。

買うと思いのほか高いので、可能ならば自分で育ててみたいと思っている人も多いでしょう。

私も一時期ベランダで育てていたことがあって、とても便利で重宝しました。

そこで今回は、バジルの生態や栽培方法、特に越冬方法を重点的にまとめていきたいと思います。

バジルの生態

バジルは元々熱帯アジアやインド原産のハーブですが、トマトとの相性がとても良いことから、トマトを多用するイタリア料理でよく使われていますね。

ピザ、パスタ、サラダ、ソース…爽やかで甘い香りはバジルならでは。

およそ150もの品種があり、日本国内でもメジャーになりつつあるハーブです。

国内でよく見かけるのは「スイートバジル」という品種ですね。

 

名前の由来は、イタリア語で「王」を意味する「バレジウス」から。

人間にとってはとても良い香りですが、その香りを嫌う虫も多いので、他の植物のコンパニオンプランツとして育てるのもおすすめです。

 

特にトマトとは料理だけでなく、コンパニオンプランツとしても相性バッチリ。

最もよく成長するのは7月から9月にかけての夏の間で、地植えで放っておくと草丈が1m以上になることもあるほど。

 

収穫時期は5月から11月と、冬以外には常に収穫する事ができます。

 

ただし旬はやはり夏の間で、旬の時期に収穫したものには抗酸化作用も多く含まれており、傷みにくいですよ。

 

また、種は水を含むと約30倍にまで膨らむので、ダイエット食品としても注目を集めていますね。

食事の前に摂取することで満腹感を得ることができ、少量の食事でも満足できるのです。

 

もしバジルを育てている人は、自分で種を収穫してみてもいいかもしれませんね。

ただし、園芸用に販売されている種を、そのまま食べてはいけませんよ。

農薬などがかかっている場合がありますので…。

バジルの栽培方法

バジルは元々熱帯の植物なので、暑さに強く日当たりの良い場所を好みます。

ただし、夏の間の強い直射日光は葉が焼ける原因となるので、避けましょう。

放っておくとかなり巨大化しますが、草丈が20㎝ほどになった時点で茎の頂点を摘芯していくと、より多くの葉が育ち収穫量は増えます。

他のハーブは水や肥料のやりすぎを嫌いますが、バジルは水も肥料も多めに与えてください。

 

基本的には多年草ですが、寒さに弱く日本の気候では霜が降りる頃に枯れてしまうので、通常であれば一年草として扱われることが多いです。

しかしせっかく育ったバジルを何もせずに枯らしてしまうのはしのびない…どうにかして次年以降も育てることができないか?と思う人も多いでしょう。

 

そこで、ここからはバジルの越冬方法について紹介していきます。

とにかく寒さが大敵ですので、室内に移動させて10度以上の温度を保つようにしましょう。

 

できれば、温室や窓辺などよく日光が当たる所が好ましいです。

また、バジルは水をたくさんやったほうがいいとは言え、冬の間はやりすぎると根腐れを起こして枯れてしまいます。

 

必ず土の表面が乾燥しているのを確認してから、水やりをしましょう。

このように、日本の冬でもバジルを越冬させることは可能です。

 

しかし、バジルは種からでもすぐに成長して収穫できるようになるので、越冬させずに毎年種や苗から育てたほうが楽ではあります。

自分に合っていると思う方を選んでくださいね。

バジルについてのまとめ

自家製の無農薬でフレッシュなバジルは、乾燥させたものやスーパーで購入したものよりも、さらに強い香りを楽しむことができます。

バジルは傷むのが早いですし、一度に大量に使わないのでいつも余らせてしまう…という人にも、自家栽培がおすすめ。

好きな時に、好きな量だけ使うことができますし、栽培はとても簡単なので素人でも育てることができますよ。

(ライター もんぷち)